「拉致うやむやに」 民団・総連和解 脱北支援者ら懸念 | trycomp2のブログ
在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が和解した十七日、有識者からは「北朝鮮の拉致問題などの真相究明が後退するおそれがある」と今後の展開を憂慮する意見も聞かれた。一方で、民間の在日コリアンの間では歓迎の声も。今回の和解は両国関係にどんな影響をもたらすのか-。
脱北者支援団体「RENK」代表の李英和・関西大経済学部教授は「平成十五年の小泉首相訪朝以降、朝鮮総連の構成員は十五万人から十万人へと激減した。組織の維持が難しくなった総連に、民団側が救いの手を差し伸べたのだろう」としながらも、「これを機に北朝鮮の人権弾圧問題や拉致問題への真相究明がうやむやになってしまうのではないか」と憂慮する。さらに「総連が過去の忌まわしい歴史への反省を何ら行わないまま和解してしまうのは、時代に逆行する行為だ」と切り捨てた。
また、ノンフィクション作家の金賛汀さんも「朝鮮総連と民団が互いに話し合いに入ることは良いことであり歓迎する」とする一方で、「拉致問題で窮地に立たされている北朝鮮、融和政策を進める韓国両政府の政策の延長上に出てきた話で、在日の意向が置き去りにされているのではないかという疑念はぬぐえない」と話した。
◇
在日コリアンが多く住む大阪市生野区などでは和解に歓迎ムードだ。
大阪市内などで二十年以上前から「ワンコリアフェスティバル」を開いてきたコリアNGOセンターの鄭甲寿代表理事は「地方レベルではすでに『ワンコリア』は実現しつつあったし、(和解は)遅すぎたぐらい。今後の交流や協力の弾みになる。こういう動き自体は大歓迎で、今後は開かれた組織になってほしい」。トップ会談を受け、同センターとして歓迎する趣旨の声明を発表した。
産経夕刊 「拉致うやむやに」 民団・総連和解 脱北支援者ら懸念(05/17 15:00)
