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「拉致を認めたことが重要」北朝鮮発表に家族会

 北朝鮮が拉致被害者、横田めぐみさん(失跡当時13)の夫とされる金英男氏(同16)と韓国に住む母親の崔桂月さん(78)ら家族を北朝鮮で再会させると発表したことについて、「拉致被害者家族会」(横田滋代表)は8日、支援団体「救う会」との連名で「北朝鮮が(金英男氏の)拉致を認めたことが重要」などとする声明を発表した。

 声明は「北朝鮮はすべての拉致を認め、全員を帰還させるべきだ。『離散家族』数人が北朝鮮の監視下で再会しても問題解決にはつながらない」として、拉致を離散家族問題と同様に扱う北朝鮮の姿勢を批判した。

 めぐみさんの父、滋さん(73)は同日、金英男氏の姉、英子さん(48)が「北朝鮮が認めれば、めぐみさんの両親も同行できればいい」と述べたことに対し、「決して一緒に訪朝することはありません」と強調した。 (23:00)
NIKKEI NET:社会 ニュース

<金英男さん母子再会>渋い表情の日本政府・・・「めぐみさんの真相がうやむやに」

日本側は、金英男(キム・ヨンナム)さんの母子が北朝鮮で再会するという情報が入ると、外見上は慎重な態度を維持しながらも、平壌(ピョンヤン)の意図と今後の事態展開方向に神経を尖らせている。

安倍晋三官房長官はこの日の記者会見で「金英男さんの母・崔桂月(チェ・ケウォル)さんの訪朝判断は被害者家族がすること」とし、「北朝鮮と(拉致問題を)交渉した経験があるため、その経験と情報を韓国政府と被害者家族に伝えることができる」と指摘した。小泉純一郎首相も「どうなっているのか確認中という報告は受けた」とし、詳細な発言を避けた。

韓国政府との連携を強調していた日本政府だが、胸中は複雑だ。 日本政府の関係者はこの日、「崔さんが訪朝して金英男さんに会うことになれば、拉致問題の象徴である‘めぐみさん事件’が真相究明なしに埋もれてしまうのではないか憂慮している」と語った。

すなわち、北朝鮮政府は金英男さんを通して崔さんに「めぐみさんは死亡した」という情報を流すはずであり、これが崔さんの口を通して ‘既定事実’として固まってしまう公算があるということだ。 この場合、日本としてはめぐみさんの問題を追及する動力を失うことになる。

しかし崔さんの北朝鮮訪問を日本政府が止めることもできないのが実情だ。したがって日本政府の一角では「これは韓国政府と北朝鮮の共同作戦ではないか」という疑惑の視線もある。さらに予想される最悪の事態に対応し、めぐみさんの生存の可能性を示す、ある種の‘切り札’を公表する案も検討されているという。

この日、めぐみさんの母・横田早紀江さん(70)も「同じ(拉致被害者)の母として子どもに会いたいという心情は十分に理解できるが、北朝鮮で会ったとしても(金英男さんは)絶対に真実を話さない」と憂慮を表した。日本の拉致被害者家族会の基本方針は「真実を話せない北朝鮮では拉致交渉に応じない」というものだ。

朝日新聞は「北朝鮮が通知文で『同胞愛と人道主義』『再会前に支障が生じないよう望む』などの表現を使ったのは、これ以上拉致問題を拡大しないようけん制しつつ、韓日間の世論や救出運動の分断を図る狙いもあるとみられる」と分析した。

東京=金玄基(キム・ヒョンギ)特派員


2006.06.08 18:05:44
Japanese JoongAngIlbo

北、卑劣な謀略…「拉致被害者救出運動潰し」狙い

 北朝鮮の新たな謀略工作が明らかになった。朝鮮中央通信は8日、北が日本人拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)、顔写真右=の夫の可能性が高い韓国人拉致被害者、金英男(キム・ヨンナム)さん=同(16)、同左=の所在を確認し、母の崔桂月(チェ・ゲウォル)さん(78)との再会を実現させると報じたのだ。日韓分断を狙った、巧妙な「拉致被害者救出運動つぶし」とみられる。

 同通信によると、再会は南北共同宣言6周年を記念して今月19日から北の景勝地・金剛山で行われる離散家族再会事業で実現する見通し。北の権浩雄内閣責任参事が7日、韓国統一部に通知してきたという。

 北が公式に英男さんの存在を認めたのは初めて。韓国政府も認める方向で、英男さんと崔さんは28年ぶりに再会する見通しだ。

 崔さんは8日、ソウル市内で記者会見し、「どれほど苦労したのかと抱き締めて、なでてあげたい」と喜びを語り、英男さんの姉、金英子さんも「めぐみさんの両親も同行できればいい」と述べた。

 だが、これは北が仕組んだ巧妙な罠といえる。

 北はめぐみさんについて「死亡した」と主張しているが、ニセ遺骨を証拠に示すなど信用できず、日本政府もめぐみさんの家族も「生きているはず。日本に即帰国させよ」という姿勢。

 先月末には、崔さんが来日して、めぐみさんの両親の滋さん、早紀江さん夫妻と面会。安倍晋三官房長官とも会談したうえで、衆院拉致問題特別委員会に参考人出席し、日韓連携による拉致問題解決を訴えた。

 北としては、日韓両国が連携して国際社会に拉致問題をアピールする動きに危機感を覚え、両国の拉致被害者家族を分断し、今後の救出運動にダメージを与える戦略に方向転換したとみられる。

 これまで、めぐみさんの両親や日本の拉致被害者家族は崔さんに対し、訪朝に慎重な対応を求める立場を示してきた。

 安倍長官は8日午前の記者会見で、崔さんの訪朝について、「(被害者の)家族自身がされることで、われわれはコメントすべきではない」と述べたが、「日韓が協力して拉致問題を全面解決すべく協力していくことが大切だ」と語った。

 拉致問題に詳しい自民党の平沢勝栄衆院議員は「予想通り。初めからシナリオは組まれていたと思う。これで日韓の家族会の分断を図れる。韓国では親権は男性にあり、金さんの家族が訪朝して娘のキム・ヘギョンさんと会えば、親権は韓国側になる。日本側は呼び寄せたくても動きづらくなる」と語っている。

ZAKZAK 2006/06/08
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