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金英男さん会見、異例の詳報…でも北寄りスタンス 中国紙

 横田めぐみさん=拉致当時(13)=の夫だった韓国人拉致被害者、金英男さんが先月末、北朝鮮の金剛山で行った記者会見について、中国共産党機関紙「人民日報」傘下の環球時報は6月30日付で会見の内容を詳しく報じた。拉致問題に関して、これまで中国メディアはほとんど報じていなかっただけに、異例の報道ぶり。しかし、同紙の記事は背景説明も事実検証も少なく、北朝鮮寄りのスタンスで、拉致問題解決に消極的な中国政府の姿勢を暗示する内容となっている。

 記事は「韓国男性が朝鮮(北朝鮮)での28年を語る」と題するもの。冒頭で、韓国と北朝鮮政府が進める離散家族の再会事業の場で28年ぶりの親子の涙の再会場面を紹介。金英男さんが韓国政府認定の拉致被害者であることなどに全く触れず、北朝鮮に渡った経緯については、「高校生の時にたまたま乗った船が流され、北朝鮮側に救助された」との本人の言い分だけを報じている。

 さらに、「今は朝鮮で幸せに暮らしている」「韓国に戻りたくない」などの金さんの発言を伝え、「彼の意外な発言に日韓のメディアは困惑をしているようだ」とも論評した。

 ただ、今回の家族再会のきっかけについては、「そもそも日本政府が失踪(しっそう)日本人の横田めぐみさんを探したことがすべての始まりだった」とし、小泉純一郎首相の電撃訪朝や金正日総書記が日本人拉致事件に対しての謝罪の経緯などを簡単に説明。

 「日本政府が入手した横田めぐみさんの親族や関係者の頭髪を調べた結果、夫は失踪韓国人の金英男さんであることが判明した」と日本政府が果たした役割について紹介。しかし、めぐみさんの遺骨の真がんをめぐって日朝両国が対立していることも付け加えている。(矢板明夫)

(07/03 15:04)
Sankei Web 国際 金英男さん会見、異例の詳報…でも北寄りスタンス 中国紙(07/03 15:04)

北朝鮮:日本のメディア6社が訪問へ 積極受け入れ際立つ

 日本のメディア6社が4日から北朝鮮を訪問する。6月下旬には毎日新聞など4社が平壌入りして取材したばかりで、北朝鮮による日本メディアの積極的な受け入れが際立っている。拉致問題などで日朝国交正常化交渉が暗礁に乗り上げたままの北朝鮮が、日本のマスコミを利用して何とか関係改善の糸口をつかむと同時に、北朝鮮の立場をアピールしようとしているのではないかとの観測が広がっている。

 北朝鮮は先月17~21日の日程で、日本メディア4社に「戦時中の強制連行被害者の遺族を取材する」との名目で平壌での取材を許可した。

 その際、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射の兆候が出ており、平壌での記者会見で北朝鮮外務省幹部は「それぞれの国の自主権にかかわる問題で、誰も中傷する権利はない」との従来の主張を繰り返し、その内容が報道された。

 4日からは6社が訪朝する予定だが「北朝鮮側は横田めぐみさんの夫とみられる金英男(キムヨンナム)さんの口から、めぐみさんの『遺骨』の真偽について説明させ、この問題は決着しているとのイメージ作りに利用するのではないか」との観測も出ている。

毎日新聞 2006年7月3日 20時20分
北朝鮮:日本のメディア6社が訪問へ 積極受け入れ際立つ-話題:MSN毎日インタラクティブ

金英男氏の発言、分析し矛盾ただす考え 安倍官房長官

 安倍晋三官房長官は3日午後の記者会見で、横田めぐみさんの夫だった金英男さんが姉の英子さんにめぐみさんの「遺骨」に「他人の遺骨が混ざったことも考えられる」と話したことについて「家族との再会の詳細は正確に把握、分析する必要がある。韓国政府に詳細な情報提供を求め、適当な機会に北朝鮮への申し入れを行う」と述べた。

 英男さんの発言内容を精査した上で、北朝鮮側に矛盾点などをただす考えを示したものだ。

 安倍氏は「すべての拉致被害者が生存しているという前提で、直ちに被害者を帰国させるよう北朝鮮に強く求めていきたい」と強調した。

(07/03 18:05)
Sankei Web 政治 金英男氏の発言、分析し矛盾ただす考え 安倍官房長官(07/03 18:05)