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安保理 対北朝鮮決議案で対立

北朝鮮のミサイル問題をめぐる国連安全保障理事会の協議は、日本が北朝鮮に厳しい制裁を科す安保理決議案を各国に提示したのに対し、これに賛同するアメリカ・イギリスと難色を示す中国・ロシアの対立がしだいに鮮明になっています。

日本は、5日、北朝鮮に対する安保理決議案を作成したことを明らかにし、安保理の実務者レベルの会合で各国に提示しました。この決議案は、北朝鮮に弾道ミサイルの開発や実験、配備などを直ちに停止するよう求め、これに応じなかった場合、ミサイルや核など大量破壊兵器の開発に使われるおそれのある資金や物資それに技術が北朝鮮に渡ることを禁止するというものです。決議案は、安保理が武力行使や経済制裁などの措置を行う根拠となる国連憲章第7章に基づく厳しい措置を求めるもので、安保理各国のうちアメリカやイギリスがこれに全面的に賛同する姿勢をみせています。その一方で、中国とロシアは、厳しい安保理決議案が採択されれば、北朝鮮の核開発問題に関する6か国協議などにも悪影響があるなどとして、より拘束力のない議長声明にとどめるべきだという姿勢を打ち出すなど、安保理内の対立がしだいに鮮明になっています。このため、今後の安保理は、こうした日本の決議案をめぐる対立の行方が焦点になりそうです。
NHKニュース

“総書記の威信回復策 失敗”

去年までホワイトハウスで大統領のアジア政策を補佐してきたブッシュ政権の元高官は、5日、今回の北朝鮮のミサイル発射は、キム・ジョンイル総書記が金融制裁などによって低下しつつあるみずからの威信を回復するために行ったもので、結局はその意図も失敗に終わったとする見方を示しました。

アメリカ国家安全保障会議の上級アジア部長を去年まで務めたマイケル・グリーン氏は、NHKのインタビューに答え、「北朝鮮のキム・ジョンイル総書記が弾道ミサイルの発射に踏み切ったのは、アメリカの金融制裁などによって資金調達が難しくなり、総書記としての威信が低下しつつあることが背景にある」と指摘しました。そのうえで、グリーン氏は「彼には重圧がかかっていた。みずから危機を作り出さなければならないときがきたと判断したのだろう」と述べ、ミサイル発射はキム総書記の威信回復をねらったものだとする見方を示しました。そのうえで、グリーン氏は「キム総書記は大きなまちがいをした。テポドン2号の発射に失敗したことは、北朝鮮のミサイルシステムと総書記自身のもろさをさらけ出す結果となった」と述べ、発射の失敗によってキム総書記の賭けも失敗に終わったとする見方を示しました。
NHKニュース

小沢氏 さらなる制裁に慎重

中国を訪れている民主党の小沢代表は、同行の記者団に対し、北朝鮮のミサイル発射を受けて政府が北朝鮮の貨客船マンギョンボン号の入港禁止を決めたことに理解を示す一方、北朝鮮への送金の停止などさらなる経済制裁の実施には慎重な考えを示しました。

この中で、小沢代表は、北朝鮮のミサイル発射を受けた政府の対応について「日本に来る北朝鮮の船を止めるなど、できるかぎりの措置を取るというそのこと自体はよい」と述べ、政府が経済制裁として北朝鮮の貨客船マンギョンボン号の入港禁止を決めたことに理解を示しました。その一方で、小沢氏は「金融であれ何であれ、より強力な措置は日本1国ではできない。北朝鮮は、生き残りをかけて瀬戸際作戦をとっているとしか思えない。さらなる経済制裁によって、北朝鮮からどのような反作用が出てくるのか、政府・与党には心構えや準備が必要であり、単なるパフォーマンスではだめだ」と述べ、北朝鮮への送金の停止などさらなる経済制裁の実施には慎重な考えを示しました。
NHKニュース