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「万景峰」入港禁止 制裁効果は限定的 「ERINA」提言

 県などが出資するシンクタンク「環日本海経済研究所(ERINA)」は、北朝鮮のミサイル発射に対する政府の制裁措置について、「(万景峰92の)入港禁止の制裁効果は限定的」などとするリポートをまとめた。また、制裁効果を上げるためには「中国と韓国と足並みをそろえる必要がある」と提言している。

 リポートのタイトルは「日本単独による対北朝鮮経済制裁の効果と課題」。北朝鮮など北東アジア情勢を研究しているERINA調査研究部の三村光弘研究主任がまとめた。

 政府は5日、ミサイル発射の対抗措置として特定船舶入港禁止特措法に基づき、北朝鮮の貨客船「万景峰92」の半年間の入港禁止を決定した。この措置についてリポートは、北朝鮮船籍の日本入港は激減しており、「入港禁止の経済的効果はそれほど大きくなく、むしろ政治的メッセージの性格が強い」と指摘している。また、貿易制限により、北朝鮮はマツタケやアサリなど魚介類の輸出量が減少するため、当面は打撃を受けるとの見方を示した。しかし、中・長期的には、中国やロシアなど第三国を経由するルートを活用することで物流が確保できるため、入港禁止の経済的効果はそれほど長く続かないと推測している。

 リポートは送金制限にも言及。平成15年度に日本から北朝鮮へ流れた資金は約26億円になると指摘。「常に貿易収支が赤字の北朝鮮にとって、日本からの送金が持つ影響はそれなりに大きい」と一定の効果があるとした。しかし、「海外の銀行に口座を持ち、それを通じて送金する場合などは、有効な規制ができない」ため、制裁の効果が限定的になる可能性もあると説明している。

 さらに今後は、海外経由の「確信犯的な送金」(三村研究主任)が多くなることも予想されるという。

 制裁効果を上げるためには、「中国、韓国と足並みをそろえる必要がある」と強調しているが、現時点で両国が日米などと歩調を合わせる可能性は低いとみられる。このため、「経済制裁発動にあたってはこれらの要素を十分に検討する必要がある」と結論づけている。
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渡航自粛要請の北朝鮮へ 寺越さん出国

北朝鮮のミサイル発射を受けて、政府が渡航の自粛を求める中
平壌で暮らす寺越武志さんに会うため、母親の友枝さんは8日、日本をたちました。

寺越友枝さんが北朝鮮を訪れるのは、今回が36回目で
5日のミサイル発射以前から予定されていました。

友枝さんは
「行ける時に行かんなん私は。雨が降ろうがやりが降ろうが」
「これがもっと良くなるのか悪くなるのか誰も分からんわね」
と出発前に話しました。

政府は北朝鮮への渡航を自粛するよう求めており
県を通じて自宅に
「訪朝をやめてもらいたい」
という連絡もあったということです。

しかし、寺越さんは
ミサイルの問題は親子の問題とは別の話だとして、予定通り訪朝に踏み切り
平壌にいる武志さんのもとに1週間ほど滞在することにしています。
渡航自粛要請の北朝鮮へ 寺越さん出国|テレビ金沢

「めぐみさんの劇」熱い声に応え再演 鎌倉の劇団8月16、17日

 鎌倉市を中心に活動する「劇団てんびん座」が5月に横浜市で上演した劇「この手に… 横田めぐみを想う」が8月16、17の両日、鎌倉市の鎌倉芸術館小ホールで再演されることになった。作品は、北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=と家族らを題材にしたもの。上演直後から劇団に再演を求める声が相次ぎ、わずか3カ月で再演となった。(森本昌彦)

 同作品は5月3~7日まで横浜市西区の相鉄本多劇場で計8回上演された。めぐみさんが北朝鮮の工作員に拉致された昭和51年11月15日から始まり、父の滋さん(73)や母の早紀江さん(70)らの現在も続く戦いを描いている。

 「もう1度見たい」「日本中の、世界中の人に見てもらいたい」。5月の上演後、劇団には再演を熱望する声がファクスや手紙で届いた。段ボール1箱分になるほどの量だったという。

 「作品というより事件への国民の思いを感じた。事件を1回表現した以上、みんなの気持ちをほうり出さずに再度、表現しないといけない責任を感じた」

 劇団の代表を務める森木エリ子さん(55)は観客の声を受け止め、6月から会場を探し、劇団のメンバーに出演ができるかどうか打診した。

 例年、夏は年末の恒例公演に向けての作業が進む時期で多忙を極めるが、なんとか会場を確保し、キャストも決まった。8月の本番に向けて、滋さんの訪韓や北朝鮮のミサイル発射など新たな動きを盛り込むなど脚本の手直しを進めている。

 前回の公演では、上演前に「当日、何があるか知らないぞ」などと脅迫めいた電話が劇団に寄せられた。通常の公演では考えられないほどの警備が敷かれ、いつも劇団の公演を見に来る常連が来なかったりもした。

 それでも「今ひっこめると反対する人の意にそうことになる。表現者として負けられない」と、森木さんは強調。何よりも劇を通じて、「(見た人に)人の心の痛みを感じてもらい、それを一つの大きな力にしたい」と、拉致問題の解決を願っている。

              ◇

 公演は8月16日午後7時と17日午後6時半の2回。チケットは前売りが2500円、当日券が2800円でチケットぴあなどで購入できる。問い合わせは劇団てんびん座((電)0467・31・6565、ホームページアドレスhttp: //www1.kamakuranet.ne.jp/tembinza/)。
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