<6カ国協議>斎木昭隆・日本代表が訪米 打開策を協議へ
北朝鮮核問題を巡る6カ国協議の日本首席代表、斎木昭隆・外務省アジア大洋州局長は17日、ワシントンに向け出発した。こう着状態が続く同協議の打開策などを米首席代表のヒル国務次官補らと協議する。<6カ国協議>斎木昭隆・日本代表が訪米 打開策を協議へ(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
18日まで滞在し、北朝鮮の核計画申告実現を目指しながら不調に終わったジュネーブでの米朝会談で、米国が示した複数の申告案への、北朝鮮側の反応などについて、ヒル氏から説明を受ける。
また斎木氏は、米国の北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除に関連し、拉致問題が進展しないうちに米国が解除しないよう改めて要請する。4月13日に期限を迎える日本独自の対北朝鮮制裁措置も「拉致問題などで進展がなければ、継続は仕方ない」(外務省幹部)との考えを伝えるとみられる。
最終更新:3月17日19時9分
【正論】小此木政夫 韓国の対北政策は変化するか
■李政権は「強硬」「穏健」の二重路線【正論】小此木政夫 韓国の対北政策は変化するか - MSN産経ニュース
≪宥和的姿勢の行方は?≫
2月25日に韓国で李明博政権が発足した。率直に言って、盧武鉉政権のイデオロギー過剰の政治に辟易(へきえき)としていた多くの日本人は胸をなでおろしたのではないか。この間の日韓関係の悪化について、先方だけに責任があるとは思わない。しかし、イデオロギーや歴史観の押し付けは御免こうむりたい。
その反動もあって、李大統領の「実用主義」は概して好感を持って受け止められているようだ。それによって歴史や領土問題が早急に解決されるわけではないが、それらに固執して「理念闘争」を展開するよりも、李政権は日韓の経済連携を強化して、経済実利を追求すると理解されているからである。それは大筋で間違いない。
しかし、李大統領の登場によって、韓国の北朝鮮政策が大きく軌道修正され、宥和(ゆうわ)的な政策が一掃されると考えるのは誤りである。大統領就任演説で「南北関係はこれまで以上に生産的に発展しなければなりません。理念の物差しではなく実用の物差しで解決していきます」と指摘しているように、そもそも、李大統領は理念的な保守主義者ではないのである。
もちろん、李明博大統領は無条件の宥和主義者でもない。選挙公約の「非核・開放・3000(北の国民所得3000ドル)」を繰り返し、「南北協力に新しい地平が開かれるだろう」と主張しているが、それには「北朝鮮が核を放棄して、開放の道を選べば」という条件が付けられている。南北首脳会談の呼びかけにも、「そのためであれば」という条件を付している。
≪主導権奪回に主眼が≫
いいかえれば、李政権の対北政策を「強硬だ」「穏健だ」と表現するのは、あまり適切でないのだろう。その第1の特徴は北朝鮮政策への企業家的な「実用」概念の導入であり、相手側の出方によって「強硬」と「穏健」を使い分ける「二重路線」ないし「相対主義」である。それによって、李大統領は南北対話の主導権を奪回しようとしているのである。
第2の特徴は、その北朝鮮政策が対外関係、とりわけ米国との「戦略的同盟関係」によって強く拘束されていることである。李大統領は米韓関係の再強化を掲げてきただけでなく、たびたび「米韓関係が良くなれば、南北関係も良くなる」と指摘してきた。大統領就任式後のライス国務長官との会談でも、それを繰り返している。北朝鮮への「理念的な共感」が失われたことの帰結だろう。
米韓同盟を基礎にして北朝鮮政策を設定しようとすることは決して悪いことではない。それは日米韓の協調を復活させ、これまで以上に6者会談の枠組みを重視することでもある。しかし、それが韓国から対北政策の独自性を奪うことを忘れてはならない。もしブッシュ政権が北朝鮮の核計画申告問題で再び妥協すれば、韓国もそれに追従せざるを得なくなるだろう。
第3に、北朝鮮が「非核・開放」に応じない場合、李明博政権は「ムチ」を振るうことができるだろうか。いまさら開城の軽工業団地を閉鎖して、韓国の中小企業を撤退させたり、食料、肥料などの人道援助を停止したりすることはできないだろう。李大統領自身もそれに否定的である。しかし、大規模な経済支援を提供しないだけならば、李政権の対北政策は盧武鉉政権の宥和政策とほとんど同じだということになってしまう。
≪変化の可能性は総選挙後≫
いま一つ李明博大統領の対北政策を拘束するものがあるとすれば、それは国内政治、とりわけ4月9日の総選挙である。周知の通り、総選挙は少数与党になったハンナラ党が過半数を獲得する好機であるが、北朝鮮政策に関する限り、李政権はより宥和的な旧与党系の統合民主党と理念的な保守政党である自由先進党によって挟撃されている。李政権の二重路線はそのような国内政治的な立場を反映するものでもある。
以上のことを総合すれば、李明博政権の対北政策が具体的な形を整えるのは、早くても総選挙後、4月後半に予想されるブッシュ・李首脳会談以後のことである。その間、北朝鮮はできるだけ李明博政権に関する評価を避け、米国との核交渉に全力を尽くすだろう。これは一種の迂回(うかい)戦術である。
今後に予想される最悪のシナリオは、北朝鮮が「非核・開放」に十分に応じないにもかかわらず、ブッシュ政権が核計画の「完全な申告」のハードルを下げて、北朝鮮と妥協してしまうことである。その場合、韓国はそれに追従し、北朝鮮から「当事者能力を欠いた」「無思想な」政権として嘲笑(ちょうしょう)されつつ、寛大な援助を提供することになる。(おこのぎ まさお・慶応義塾大学教授)
特定失踪者河嶋さん家族 有本さん父母が激励
北朝鮮に連れ去られた可能性が高いとされる浜松市出身の特定失踪(しっそう)者河嶋功一さん=失踪当時(23)=の問題解決に向けた講演会が16日夜、同市内で開かれた。北朝鮮による拉致被害者として政府認定を受けている有本恵子さん=同当時(23)=の父明弘さん(79)、母嘉代子さん(82)が参加して河嶋さんの家族を励ました。
有本さん夫妻は失踪から5年後、北朝鮮からの手紙で恵子さんの居場所を知った。嘉代子さんは「助けてください、と言っているように思った」と当時を振り返り、「拉致問題が政府の重要課題として表に出なくなり、毎日不安ばかり」と切ない思いを参加者に語った。
河嶋さんの母愛子さん(74)と対談した明弘さんは「政府は特定失踪者を取り残すようなことはしないはず。お互いが生きているうちに、何とか取り戻しましょう」と励まし、愛子さんは「力づけていただいて本当にうれしい」と応じた。
参加者を前に家族を代表してあいさつした河嶋さんの妹智津子さん(48)は「一刻も早く両親を安心させてあげたい。世論が盛り上がらなければ政府も断固とした姿勢を見せてくれないでしょう」と涙ながらに訴えた。
講演会は「河嶋功一君を探す会」が主催し、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表が講演した。
静岡県内ニュース(社会):特定失踪者河嶋さん家族 有本さん父母が激励