特定失踪者河嶋さん家族 有本さん父母が激励
北朝鮮に連れ去られた可能性が高いとされる浜松市出身の特定失踪(しっそう)者河嶋功一さん=失踪当時(23)=の問題解決に向けた講演会が16日夜、同市内で開かれた。北朝鮮による拉致被害者として政府認定を受けている有本恵子さん=同当時(23)=の父明弘さん(79)、母嘉代子さん(82)が参加して河嶋さんの家族を励ました。
有本さん夫妻は失踪から5年後、北朝鮮からの手紙で恵子さんの居場所を知った。嘉代子さんは「助けてください、と言っているように思った」と当時を振り返り、「拉致問題が政府の重要課題として表に出なくなり、毎日不安ばかり」と切ない思いを参加者に語った。
河嶋さんの母愛子さん(74)と対談した明弘さんは「政府は特定失踪者を取り残すようなことはしないはず。お互いが生きているうちに、何とか取り戻しましょう」と励まし、愛子さんは「力づけていただいて本当にうれしい」と応じた。
参加者を前に家族を代表してあいさつした河嶋さんの妹智津子さん(48)は「一刻も早く両親を安心させてあげたい。世論が盛り上がらなければ政府も断固とした姿勢を見せてくれないでしょう」と涙ながらに訴えた。
講演会は「河嶋功一君を探す会」が主催し、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表が講演した。
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