trycomp2のブログ -1765ページ目

『8カ国』妥協の決着

北問題進展は不透明

 【クアラルンプール=大場司、青柳知敏】東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に合わせての開催が期待された北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議参加国の外相会合は二十七日、見送られることになった。六カ国協議の枠組みを北朝鮮が拒否しているためで、米国主導で八カ国の多国間会合が開かれる。だが、妥協策にすぎず北朝鮮問題の解決につながるかは不透明だ。

 「六カ国会合への参加を働きかけたが、北朝鮮は何の関心も示していない。六カ国の枠組みでの会合は極めて困難だ」。六カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は二十七日、記者団に北朝鮮の説得を事実上断念したことを明らかにした。

 ミサイル発射をめぐる国連安全保障理事会決議の受け入れを拒否する北朝鮮に対し、六カ国協議参加国の全外相がそろうARFの場を活用し、北朝鮮問題の解決進展を目指す動きがARF参加国間で高まっていた。

 米国や日本は当初、北朝鮮が六カ国会合を拒否した場合、北朝鮮を除く五カ国会合で圧力をより強める方針だった。しかし、北朝鮮への刺激を避けたい中国が「六カ国協議のプロセスが維持できなくなる」と同意せず、調整は難航した。

 ASEAN内でもマレーシアを中心に「北朝鮮が参加しなければ意味がない」(サイドハミド外相)との声もあがった。そこで打開策として、六カ国協議の枠組みにとらわれない多国間会合の開催が浮上した。

 米国や日本は五カ国会合に見切りをつけて多国間会合にシフトし、北朝鮮包囲網を広げる作戦に切り替えた。五カ国会合を阻止した中国も同意し、米国が議長国として八カ国会合を主宰することで決着した。

多国間協議で北朝鮮に結束を

マレーシアを訪問している麻生外務大臣は28日、核開発問題をめぐる6か国協議の参加国のうち、北朝鮮を除く5か国と、ほかの国をあわせた8か国による協議に臨み、北朝鮮にミサイル開発の停止などを求める方針を確認したいとしています。

麻生外務大臣は28日、アジア太平洋地域の安全保障問題を話し合うASEAN地域フォーラムの閣僚会議に出席します。会議には、北朝鮮のペク・ナムスン外相も出席し、麻生外務大臣は、ペク外相に北朝鮮のミサイル発射を非難する国連安全保障理事会の決議を重く受け止めて行動するよう求めるとともに、拉致問題の全面的な解決を訴え、各国の支持を得たいとしています。そして、麻生大臣は午後、6か国協議の参加国のうち、北朝鮮を除く5か国に、マレーシア、カナダ、オーストラリアを加えた8か国の外相による協議に臨むことになっています。麻生大臣は、北朝鮮に前向きな対応を促すためには、6か国協議のメンバー以外の国も含めた形で一致した姿勢を示すことが重要だとして、この協議を通じて、北朝鮮に対し、国連決議に基づいてミサイル開発を停止し、6か国協議への早期復帰を求める方針を確認したいとしています。
NHKニュース

北朝鮮 多国間会合に不快感

マレーシアのクアラルンプールで28日、アジア・太平洋地域の安全保障問題を協議するASEAN地域フォーラムが開かれますが、これに出席する北朝鮮の代表団は、北朝鮮のミサイルや核問題を話し合う日本など8か国会合の開催に不快感を示し、こうした会合には出席しない立場を強調しました。

北朝鮮代表団のスポークスマンを務めるチョン・ソンイル外務省副局長は28日未明、記者団に対して、「いかなる協議よりも、アメリカの金融制裁の解除が先だ」と主張して、北朝鮮の核開発問題をめぐる6か国協議への復帰をあらためて拒否しました。そのうえで、「6か国会合であれ、8か国会合であれ、われわれは知らないし、聞いたこともない」と述べて、クアラルンプールで各国が開催を模索した6か国の外相会合に参加する意思は持っておらず、さらに、28日開かれることになった、北朝鮮を除く5か国にオーストラリアなど3か国が加わった8か国の外相会合に対して不快感を示しました。一方で、チョン副局長は「アメリカがわれわれとの2国間の話し合いを望むのであれば、応じる用意がある」とも述べて、米朝の直接対話を求める立場を示しました。北朝鮮を含む26の国と地域の外相が参加して28日に開かれるASEAN地域フォーラムは、北朝鮮のミサイルや核問題が焦点になるとみられ、北朝鮮がここでどのような発言をするのか、注目されています。
NHKニュース