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北朝鮮問題 10か国会合開始

ASEAN・東南アジア諸国連合の一連の会議が開かれているマレーシアで、北朝鮮の核開発問題をめぐる6か国協議に参加している国のうち、北朝鮮を除いた5か国に、ほかの5か国を加えた10か国の外相による多国間会合が、日本時間の28日午後4時すぎから始まりました。

北朝鮮のミサイルと核問題を話し合う多国間会合は、ASEAN地域フォーラムが開かれるのを機に、アメリカなどが6か国協議の当事国の外相による会合の開催を求めたのに対し、北朝鮮が出席を拒みました。このため、残る5か国にマレーシア、オーストラリア、インドネシアなど5か国を加えた10か国による多国間会合を開くことになったもので、会合は地域フォーラムの会議場で日本時間の28日午後4時すぎから始まりました。これに先立って、アメリカのヒル国務次官補は記者団に対し、6か国協議という枠組みが、北朝鮮の核開発問題を話し合う最良の場だと強調したうえで、「北朝鮮が参加を拒む以上、まずは、関係各国が集まって東アジア地域の安全保障全般について、これから何をすべきかを話し合う」と述べ、北朝鮮と国交があるインドネシアなどからの意見も聞きながら、北朝鮮を対話の場にいかに引き戻すか話し合う方針を示しました。
NHKニュース

北朝鮮当局者“復帰拒否”

アメリカのヒル国務次官補は、ASEAN地域フォーラムが開かれているマレーシアのクアラルンプールで、北朝鮮の当局者が27日夜、直接接触し、アメリカが金融制裁を解除しないかぎり、クアラルンプールでの6か国による外相会議も、6か国協議への復帰も拒否すると伝えてきたことを明らかにしました。

ヒル次官補によりますと、アメリカは、6か国協議の参加国の外相がASEAN地域フォーラムで勢ぞろいするのを利用して6か国の外相会合を実現しようと、北朝鮮に対して、ニューヨークの国連代表部を通じて正式に招待していました。しかし、ヒル次官補は、「27日夜行われたASEAN地域フォーラムの夕食会の席で、北朝鮮代表団の当局者が直接私のところに立ち寄り、『アメリカが金融制裁を解除しないかぎり、6か国の協議には参加しない』と伝えてきた」と述べて、北朝鮮が直接アメリカの代表団に接触して、クアラルンプールでの6か国による外相会合も、6か国協議への復帰も拒否したことを明らかにしました。これに対してヒル次官補は、国連安全保障理事会の決議も、北朝鮮の6か国協議への復帰を呼びかけており、それを拒否することは国際社会への挑発になると警告して、あらためて6か国協議に戻るよう求めたということです。
NHKニュース

麻生外相 ミサイル発射を非難

アジア太平洋地域の安全保障問題について意見を交わすASEAN地域フォーラムの閣僚会議がマレーシアで開かれ、麻生外務大臣は、北朝鮮のミサイル発射を非難するとともに、国連決議をしんしに受けとめて、6か国協議に早期に復帰するよう求めました。これに対し、北朝鮮のペク・ナムスン外相は激しく反発し、「国連決議を拒否する」と述べたうえで、このフォーラムからの脱退を検討する考えを示唆しました。

この中で、麻生外務大臣は北朝鮮ミサイル発射について、「国際社会の平和と安全にとってきわめて遺憾な行為であり、非難されるべきものだ。先の国連安保理の決議は、北朝鮮に対する国際社会の断固たるメッセージであり、北朝鮮はこの決議をしんしに受けとめ、国際社会の責任ある一員として行動すべきだ」と述べたうえで、ミサイル開発の停止やミサイル発射の凍結、それに、6か国協議への即時、無条件での復帰などを求めました。さらに、麻生大臣は北朝鮮による拉致問題について、「日本だけでなく、韓国やタイなどに広がっており、国際的な問題だ」と述べ、ミサイルや核問題への対応と合わせて北朝鮮に誠意ある行動を求めました。閣僚会議では、アメリカや韓国、カナダなどからも、ミサイル発射を懸念する意見が相次ぎました。これに対して、北朝鮮のペク・ナムスン外相は激しく反発し、「ミサイルの発射は、北朝鮮の正当な権利行使であり、自衛の権利だ。国連決議は北朝鮮の権利を否定しており、決議を拒否する。核開発は放棄しない」などと述べました。そのうえで、ペク外相はASEAN地域フォーラムからの脱退を検討する考えを示唆しました。
NHKニュース