韓国大統領 対北政策見直しへ
韓国のノ・ムヒョン大統領は、日韓首脳会談のあと記者会見し、対北朝鮮政策について、「われわれは、すでに対話だけを強調する立場を失っているかもしれない」と述べ、北朝鮮が核実験を実施したと発表したことを受けて、これまで取ってきた融和政策の大幅な見直しに追い込まれざるをえないと、苦しい立場をのぞかせました。NHKニュース
この中でノ・ムヒョン大統領は、「北朝鮮で揺れが観測されたが、果たして核実験だったのかどうか、またこれが成功したのかどうか、科学的な検証は今も続いている」と述べました。そのうえで、「朝鮮半島のみならず、北東アジア地域の平和と安定を脅かす重大な事態であり、朝鮮半島の非核化に対する韓国国民と国際社会の期待を裏切るものだ」として厳しく非難しました。さらに、対北朝鮮政策について、「われわれは、すでに対話だけを強調する立場を失っているかもしれない。韓国の役割、自立性が縮小される方向で、事態が急激に変化している」と述べ、北朝鮮が核実験を実施したと発表したことを受けて、これまで取ってきた融和政策の大幅な見直しに追い込まれざるをえないと、苦しい立場をのぞかせました。そして、10日、韓国の与野党の指導部や歴代の大統領経験者らと会談するとともに、北朝鮮の核開発問題をめぐる6か国協議の関係国とも、緊密かつ冷静に協議したうえで、今後の対応を決めたいとする考えを強調しました。
『めぐみ―引き裂かれた家族の30年』完成披露試写会。
監督夫妻と横田夫妻が舞台挨拶に出席CINEMA TOPICS ONLINE|『めぐみ?引き裂かれた家族の30年』完成披露試写会。監督夫妻と横田夫妻が舞台挨拶に出席
北朝鮮による拉致問題によって引き裂かれてしまった横田夫妻。拉致問題発生からその苦しみの30年間を描いたドキュメンタリー映画『めぐみ―引き裂かれた家族の30年』が11月、日本で公開される。その完成披露試写会が、なんと横田めぐみさんの42回目の誕生日である10月5日に行われた。そこでは舞台挨拶が行われ、クリス・シェリダン監督、パティ・キム監督夫妻と横田早紀江さん、滋さんご夫妻が出席した。
「めぐみが42歳の誕生日を迎えるこの日、こうしてパティさん、クリスさんのご努力によって、この本当に素晴らしい映画を作っていただき皆さんに見ていただくことができて本当に喜んでおります。30年近く、拉致問題と戦ってきました。私たちのような庶民、普通の人間が被害に合い、こんなにも長い間戦い続けて、そしてようやく拉致問題が国際的にはっきりとわかってきたという大変大きな意義がこの映画にあります。この映画を見て拉致問題を再認識いただければと思います。」(横田早紀江さん)
「この映画を作ると聞いた時、日本ではおそらく見ることができないと思っていました。まぁ、夫婦の争っているところとかお恥ずかしいところもありますが、めぐみの誕生日であるこの日に、完成披露試写会を行えたということは非常に感慨深いことです。拉致問題がいかに大変な問題であるかが描かれているので、たくさんの方に見ていただきたいと思います。(横田滋さん)
アメリカではすでに一部で公開されているこの作品だが、監督の下に返ってくる反応は予想を超えるものだったようで、「我々の想像を超えたものすごい反応を頂いております。制作当時からきちんとお伝えするようなものを作ればきっと伝わると思っていました。日本の物語というとらえかたではなく、非常にヒューマンな、人間の物語だととってもらえると確信していましたが、それがみなさんに伝わったみたいです。」と語った。
舞台挨拶の最後に横田早紀江さんは次のように語り挨拶を終えた。
「生の人間の生活そのものをさらけだして描かれていて、普通の人間がこんなに苦しまなくてはいけないこと、人生を変えられてしまったことが描かれていて感動いたしました。今日はめぐみの誕生日ですが、毎年毎年、その誕生日をゆっくりと味わえないほど不自然な生活になってしまっています。でも、こうしてめぐみのことを映画に描いてくれ、この日に皆様の前に披露できることは、何よりに誕生日祝いだとおもいます。」
(林田健二)
中国、一層苦しい立場に 制裁反対、核実験には怒り
【北京9日共同】北朝鮮の朝鮮中央通信が地下核実験を実施したと報道したことを受け、日米など国際社会が北朝鮮への経済制裁圧力を強めるのは確実で、制裁に反対する中国は一層苦しい立場に追い込まれた。中国、一層苦しい立場に 制裁反対、核実験には怒り [CHUNICHI WEB PRESS]
中国は自国の安定のため、隣接する北朝鮮の体制維持を最重要目標としている。日本が北朝鮮に対抗し核武装に踏み切る「最悪のシナリオ」(中国人研究者)を防ぐためにも、朝鮮半島の非核化実現は譲れない一線だ。
北朝鮮のミサイル発射後、中国は国連安全保障理事会の決議をめぐり、制裁の根拠となる国連憲章7章を盛り込むことに強く反対した。「朝鮮半島情勢の複雑化と緊張」を避け、「対話を通じた問題解決」(外務省)を図りたい考えだっただけに、核実験実施に怒りを強めているのは間違いない。
しかし、中国の外交筋は「北朝鮮は追い詰められれば暴走する」と指摘。東北部を中心とした安全保障上の懸念から、金正日体制の崩壊を招きかねない政策には「軍が強く反対している」とされ、怒りを抑え込んで北朝鮮説得工作を進めていく構えだ。
安保理では今回も非難決議にとどめるようぎりぎりまで各国に働き掛けていくとみられるが、制裁決議案が採決にかけられる事態を想定して「棄権票を投じた場合の損得」を慎重に見極めていくとみられる。(共同)