trycomp2のブログ -1642ページ目
3万余人の在日韓国・朝鮮人が住む大阪市生野区。「コリアタウン」で知られる御幸通商店街に近い、大阪朝鮮第四初級学校では10日朝、金弘修校長(55)が警戒のため校門前に立ち、登校する児童に「アンニョンハセヨ」と声をかけた。校門前まで付き添う保護者も普段より多く、時折、巡回の警察官が通った。
北朝鮮のミサイル発射などのたび、朝鮮学校の児童生徒への嫌がらせが起きるため、金校長は核実験のあった9日晩、緊急に教員に連絡して通学路に配置した。金校長は「(核実験は)在日や日本で生まれ育った3世、4世の子どもたちには何の関係もないことをわかってほしい」と話した。
商店街で食品卸店を営む韓国籍の男性(90)は北朝鮮に長女が住む。帰国事業で四十数年前に日本から船で渡るとき、新潟港で見送って以来、会っていない。6年前の南北首脳会談の時は「近い将来、統一し、娘にも会える」と期待したが、夢も遠のいた。男性は「平和的に解決せなあかんのに、こんなことしてどうするのか。娘とも会いたいが、どうすることもできへん」と肩を落とした。
飲食店を経営する朝鮮籍の男性(77)もきょうだいが北朝鮮にいる。「まさか、まさか、という思いだ。(北朝鮮が)追いつめられていたとしても、なぜ核実験までしなければならないのか分からない。商売への影響も心配だ」と話した。
北朝鮮が3日に「核実験実施」を宣言して以来、在日コリアン社会でも「本当に実施するのか」と困惑や不安が広がった。8日には大阪朝鮮高級学校(大阪府東大阪市)で体育祭があり、生徒や保護者ら数千人の在日同胞が集まったが、参加者には北朝鮮に家族や親類がいる人も少なくなく、「今後どうなるんでしょう」と心配する声も聞かれた。
親類が北朝鮮にいる朝鮮学校職員(52)は「核実験は反対だが、そこまで(北朝鮮が)追いつめられてしまったという事情もあり、複雑だ。反感が弱い立場の在日同胞や子供たちに向けられないかも心配だ」と話す。
在日の立場から朝鮮半島の南北統一を訴える「ワンコリアフェスティバル」を大阪城公園などで約20年間開いてきたコリアNGOセンターの鄭甲寿さん(52)は今年のイベントを29日に控える。「核実験はどんな理由であろうと残念としかいいようがない。国際社会も反発し、南北間の緊張も高まるだろう。問題を平和的に解決し、非核化を実現するためにも北朝鮮は早期に6者協議に復帰してほしい」と訴える。
asahi.com: 朝鮮学校、通学で注意喚起 北朝鮮核実験?-?関西 北朝鮮が核実験を実施したと発表したことを受け、多くの在日韓国・朝鮮人が商店などを営む大阪市生野区のコリアタウンでも怒りや失望が広がった。「みんながこれだけ反対しているのに腹立たしい」と怒りをあらわにする在日韓国人。在日朝鮮人も「南北に関係なく暮らしている私たちが迷惑する」と複雑な表情を浮かべた。
在日韓国人のキムチ店従業員、韓秋子さん(48)は「南も北も日本も、みんなが裏切られたような思い。なんでこんなことをするのか、時代錯誤も甚だしい。同じ民族として残念です」と落胆を隠せない様子だった。
別のキムチ店の韓国人女性店員(47)も「本当にいらだちます。みんなで反対の声をあげ、もっと厳しく接していくしかない。韓国は母国だが、これまで北を甘やかしてきた部分もある。毅(き)然(ぜん)とした態度をとってほしい」と話した。
一方、朝鮮食材店の女性店員(49)は、「こういうことがあると、日本に住んでいる私たち在日の立場がなくなる。子供が朝鮮学校に通っているので、心ない人からの嫌がらせなどが心配です」と顔を曇らせ、「世界の平和を願うなら、核保有国のすべてが核兵器を廃棄すべきだと思う」と続けた。
また、「祖国の平和統一を決定的に阻害し、断じて許せるものではない」との声明を発表した在日本大韓民国民団(民団)大阪府地方本部=大阪市北区=には10日午前までに、「核を放棄し、6者協議の席につくように総連を通じて北朝鮮に伝えて」といった電話が数本寄せられたという。
これに対し、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)大阪府本部=大阪市東淀川区=は10日朝、門が閉まり、職員とみられる人以外の出入りもほとんどなかった。周囲には、赤色灯を点灯させた警察車両が止まり、機動隊や地元の東淀川署員らが24時間態勢で待機するものものしい雰囲気に包まれた。
朝鮮総連関係者は「核実験を行うと、食糧不足がますますひどくなるので、まさか強行しないだろうという雰囲気もあった」としたうえで、「在日朝鮮人に対するバッシングがますます激しくなる」と話した。
【2006/10/10 大阪夕刊から】
Sankei Web > 社会 > コリアタウンに広がる怒りと失望「みんなが裏切られた」(10/10 16:16) 【ソウル10日聯合】統一部の李鍾ソク(イ・ジョンソク)長官は10日、北朝鮮の核実験強行による対北朝鮮政策修正の可能性について「平和繁栄政策全体が問題になっているのではない。対北朝鮮包容政策の廃棄や全面修正が必要とは思わない」との考えを示した。国会・統一外交通商委員会で述べたもの。
しかし、核実験で南北関係の調整が不可欠な状況になっているため、韓国が推進してきた政策にある程度の変化は避けられないとしている。
与党議員が今回の事態を対話で解決すべきと指摘すると、李長官は対話も重要だが国際社会の共同対応も重要だと強調した。ただ、各分野において対話の必要性は強調される必要があると説明している。野党議員が「政府の太陽政策が核爆弾となって戻ってきた」と批判したことについては、太陽政策ひとつのために北朝鮮が核開発を行ったという言葉には同意しないと反論した。
YONHAPNEWS WORLD SERVICE : JAPANESE NEWS
