trycomp2のブログ -1578ページ目

工作員の女、めぐみさんも監視 

 北朝鮮による曽我ひとみさん(47)と母ミヨシさんの拉致事件で、国外移送目的略取容疑などで国際手配された北朝鮮女性工作員の通称「キム・ミョンスク」容疑者が曽我さんを拉致して北朝鮮に戻った直後、平壌市内の招待所で拉致被害者の横田めぐみさんと合流させ、一緒に暮らしていたことが新潟県警など警察当局の調べで分かった。キム容疑者は2人を監視下に置きながら約4カ月間、朝鮮語を教えるなどしていたという。

 調べでは、78年8月12日夕に新潟県佐渡市(旧真野町)で拉致された曽我さんは、翌13日に北朝鮮の清津に上陸。キム容疑者と共に港近くの施設に入った後、平壌市内の1~2カ所の招待所を移動、約1週間後に同市内の別の招待所で、77年11月に新潟市内で拉致されていた横田さんと出会ったという。

 キム容疑者はこの招待所で2人を監視下に置きながら生活を共にし、朝鮮語を教えるなどした。食事など身の回りの世話をする人物は別にいたらしい。キム容疑者は4カ月後に招待所を離れ、その後は姿を見せなかった。

 キム容疑者は同居生活の中で、曽我さんを拉致する約1週間前から日本に潜伏していたことを打ち明けた。

 また78年にモスクワで開催された第6回チャイコフスキー国際コンクールのバイオリン部門で4位入賞した男性バイオリニストを「私の弟」と説明したという。

 これまでの調べで、曽我さんと横田さんが一緒に生活をしていたのは約1年半。キム容疑者がいなくなった後には、地村保志さん夫妻らを拉致した容疑で国際手配されている元工作員、辛光洙(シン・グァンス)容疑者(77)に朝鮮語を教わっていたことがわかっている。辛容疑者もキム容疑者と同じ朝鮮労働党対外情報調査部に所属していたとみられる。

 
asahi.com:工作員の女、めぐみさんも監視 ?-?社会

曽我さん拉致 「弟は有名バイオリニスト」 女工作員、曽我さんに

 曽我ひとみさん(47)と母ミヨシさん(行方不明時46歳)の拉致事件を実行したとして、国外移送目的略取、国外移送の疑いで逮捕状が出た女工作員、通称キム・ミョンスク容疑者が、曽我さんに「自分の弟は『キム・ソンホ』という有名なバイオリニストだ」と打ち明けていたことが、3日分かった。曽我さんは帰国後にこうしたやりとりを警察当局に証言したという。

 警察当局によると、この弟は78年にモスクワで開かれたチャイコフスキー国際コンクールのバイオリン部門で4位に入賞するなど北朝鮮では著名なバイオリニストだという。曽我さんが北朝鮮の招待所でキム容疑者とテレビを見ていたとき、「これが私の弟」と指し示したという。弟の存在が分かったことで、通称名しか分からず、これまでの捜査ではっきりしなかったキム容疑者の存在が裏付けられ、逮捕状の取得につながった。

 キム容疑者は78年8月12日に数人と共謀し、曽我さんら2人を新潟県佐渡市(当時真野町)から船で拉致した。曽我さんは平壌市の招待所に入れられ、前年の77年11月に拉致された横田めぐみさん(拉致当時13歳)と招待所で一緒に約5カ月間暮らした。キム容疑者は招待所で2人の監視役を務めたとされる。

毎日新聞 2006年11月4日 東京朝刊
MSN-Mainichi INTERACTIVE 拉致事件を追う

「弟はバイオリニスト」



 1978年8月の曽我ひとみさん(47)母子拉致事件で国際手配された北朝鮮工作員の女、通称キム・ミョンスク容疑者が「弟は有名なバイオリニストで、国際コンクールにも入賞した」と曽我さんに漏らしていたことが3日、分かった。

 警察当局の調べや関係者の話によると、曽我さんは帰国後、この事実を警察当局に証言。弟は78年6-7月にモスクワで開かれたチャイコフスキー国際コンクールのバイオリン部門4位に入賞した北朝鮮の男性と判明した。

 弟の存在が証明されたことで、通称名しか分からなかったキム容疑者が実在の人物だったことが裏付けられ、新潟県警が逮捕状を取得する有力な支えとなった。

 また、曽我さんが北朝鮮に到着した後、キム容疑者が監視役を兼ねた世話係として曽我さんと同居したのは約4カ月間だったことも判明。

 曽我さんはこの前後から2年近く、77年に新潟市で拉致された横田めぐみさん=失跡当時(13)=と平壌市内の同じ招待所で生活し、78年10月にはめぐみさんの14歳の誕生日を一緒に祝ったことを、めぐみさんの両親の横田滋さん(73)と早紀江さん(70)に証言している。

 警察当局はキム容疑者が曽我さんだけでなく、めぐみさんの世話係も務めていた可能性があるとみて調べている。

 曽我さんとめぐみさんをめぐっては、地村保志さん(51)夫妻、原敕晁さん=同(43)=拉致の2つの事件で国際手配中の辛光洙容疑者(77)も2人の教育係を一時担当していたほか、めぐみさん拉致の実行犯として曽我さんが辛容疑者の名前を挙げ、新潟県警が捜査している。
神戸新聞Web News