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「拉致は他国民の人権侵害」日本、EUが非難決議案

 【ニューヨーク=白川義和】日本、欧州連合(EU)などは2日、北朝鮮による外国人拉致を「他国民の人権侵害」と批判する北朝鮮人権状況非難決議案を国連総会第3委員会(人権)に提出した。

 同委への提出は昨年に続き2度目。拷問や公開処刑、女性の人身売買などと合わせ、「組織的で広範かつ重大な人権侵害」への「非常に深刻な懸念」を表明している。

 昨年採択された決議は、外国人拉致を「未解決の問題」として深い懸念を示したが、今年は「他の主権国家の国民の人権侵害」との表現も加え、非難を強めた。国連事務総長に対しては、北朝鮮当局による国民抑圧と合わせ、包括的報告を行うよう求めている。

 決議案は今月中旬の採決で採択されれば、総会本会議に送付され、改めて採択される。総会決議に法的拘束力はないが、北朝鮮の人権状況改善や拉致問題解決を求める国際社会の意思を示すことになる。昨年は第3委、総会ともに中露が反対、韓国が棄権した。核実験を実施した北朝鮮への批判が強まるなか、これらの国の投票態度が注目される。

 北朝鮮は、人権状況を調査する国連の特別報告者の入国を認めず、「すべての非難決議を拒否する」との態度を取っている。
(2006年11月3日20時57分 読売新聞)
「拉致は他国民の人権侵害」日本、EUが非難決議案 : 拉致問題 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

女工作員「弟はバイオリニスト」、身柄特定の決め手に

 北朝鮮による曽我ひとみさん(47)と母ミヨシさん(拉致当時46歳)拉致事件で、国外移送目的略取などの疑いで国際手配された北朝鮮の女工作員、通称「キム・ミョンスク」容疑者が、1977年11月に拉致された横田めぐみさん(拉致当時13歳)の監視役も数か月間担っていたことがわかった。
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 また、キム容疑者の弟は、国際コンクールで入賞したバイオリニストだったことも判明。これが警察当局がキム容疑者を特定する手がかりになった。

 警察当局の調べや関係者の話によると、曽我さん母子は78年8月12日、新潟県佐渡市(旧真野町)で拉致された後、ひとみさんだけが平壌郊外の「招待所」と呼ばれる施設に連れて行かれ、キム容疑者が約4か月間、食事の世話などをした。

 この途中で、9か月前に拉致されためぐみさんが加わり、キム容疑者が監視役兼世話係となって、3人で同居する生活が数か月間続いたという。この生活の中で、キム容疑者が曽我さんを自宅に招いたことがあり、キム容疑者の弟がテレビに映った際、キム容疑者は曽我さんに対し、「これが弟で、有名なバイオリニスト」と漏らしたという。

 曽我さんの帰国後、警察当局が調べたところ、北朝鮮のバイオリニストで、78年にモスクワで開かれたチャイコフスキー国際コンクールのバイオリン部門で4位になっていた人物がいることが判明。顔が曽我さんの記憶と一致したため、弟が実在することが確認された。これにより、通称名しかわからなかったキム容疑者の人物像が特定され、逮捕状の取得につながった。

 弟は、かつて金正日総書記の親族の家庭教師を務めていたという情報もあり、警察当局は引き続きキム容疑者の周辺捜査を進めている。
(2006年11月4日3時1分 読売新聞)
女工作員「弟はバイオリニスト」、身柄特定の決め手に : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

マカオ口座「兵器関連」決済、北朝鮮が不正取引

 北朝鮮が2002年、核兵器や生物兵器への製造に転用できる機器を日本企業から購入する際、マカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア(BDA)」に開設した口座から代金を送金していたことが、警察当局の調べでわかった。
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 米政府は昨年9月、BDAの口座が北朝鮮の偽ドル札などの不正取引に利用されていると指摘し、北朝鮮系口座は今年2月までに凍結されたが、BDAをめぐる北朝鮮の不正資金の流れが具体的に判明するのは初めて。

 現在、北朝鮮が米国などに対し、BDAの口座凍結の解除を強く求めている背景には、偽ドル札などに絡む不法収益が動かせなくなったことに加え、兵器関連物資の代金決済に支障が出ているためとみられる。

 BDAにある口座から代金が送金されていたのは、2002年9月、生物兵器開発に転用可能な凍結乾燥機が台湾経由で北朝鮮に不正輸出された事件(今年8月摘発)と、03年4月、ウラン濃縮に転用可能な直流安定化電源装置が、タイ経由で北朝鮮に向けて不正輸出された事件(03年11月摘発)の取引。

 警察当局によると、凍結乾燥機の不正輸出事件では、金正日(キム・ジョンイル)総書記の直系企業とされる「朝鮮綾羅(ルンラ)888貿易会社」が、東京都文京区の商社の元社長(58)に、凍結乾燥機の輸出を依頼。02年7月29日、BDAにある口座から、この商社の都市銀行口座に約615万円が海外送金されていた。

 また、直流安定化電源装置の不正輸出事件でも、02年9月、同じくBDAにある北朝鮮系会社「ユーシンブランチ」の口座から、大田区の商社の都市銀行口座に198万円が海外送金されていた。それをもとに、商社は翌03年4月、同装置を輸出していた。

 同乾燥機は、最終的に綾羅社から、生物兵器の研究をしているのではないかとされる「烽火(ポンファ)病院」に納められていた。同電源装置の最終需要先は金総書記直系の企業とされる「大聖(デソン)貿易会社」だった。
(2006年11月4日3時0分 読売新聞)
マカオ口座「兵器関連」決済、北朝鮮が不正取引 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)