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総連「科協」幹部親族 点滴薬、大量輸出図る 生物兵器に転用可能

 ■薬事法違反で捜査

 朝鮮総連の関係団体「在日本朝鮮人科学技術協会」(科協)幹部の親族が、万景峰号で北朝鮮に大量の点滴薬を不正に持ち出そうとしていたことが26日、警察当局の調べで分かった。点滴薬は生物兵器に必須の細菌培養に転用が可能で、朝鮮人民軍では栄養補給用として不足しているとされる。北朝鮮当局が日本の医薬品を送るよう関係組織に指示していた疑いもあり、警察当局は「軍用物資」調達の一環とみて、薬事法違反容疑で捜査に乗り出し、背後関係の解明を進める。

 科協幹部の親族は今年5月中旬、新潟港に入港する万景峰号にアミノ酸点滴薬を持ち込もうとした。大量の点滴薬を衣装ケースの底に敷き詰めるようにして手荷物として申請したが、持ち込み可能な上限額(30万円)を超えていたため、東京税関に許可されず、点滴薬を置いたまま乗船した。

 税関は厚生労働省と警察当局に連絡。警察当局が点滴薬の入手ルートを捜査した結果、科協幹部の親族が不正入手していた疑いが強まった。薬事法の規定では、医師から処方箋(せん)の交付を受けておらず、販売許可もない個人や業者は、処方箋指定医薬品の購入や譲り受けはできない。

 税関当局によると、6月にも大量の医薬品を持ち込もうとした男が不許可になったという。祖国訪問に利用される万景峰号を使った医薬品の持ち出しが常態化していたとみられる。

 警察当局によると、アミノ酸点滴薬からアミノ酸を抽出して細菌培養に応用することは技術的に可能で、生物兵器開発に利用される恐れがある。また、北は経済的困窮から兵士の栄養状態が悪く、栄養補給用の点滴薬も不足しているという。

 今年6月、点滴薬を不正に販売した薬事法違反容疑で、神奈川県警に摘発された都内の医薬品販売会社は、北朝鮮貿易を専門とする複数の商社を介し、医薬品を大量破壊兵器開発の懸念がある外国ユーザーリストに掲載された北の企業「ルンラ888貿易会社」などに輸出していた。

 日本での医薬品調達は、北朝鮮の朝日友好医療事業公社や、朝鮮労働党傘下の保健担当工作員らが指示しているとされる。同県警が摘発した事件でも、役員が科協会員だった商社が介在しており、警察当局は、日本の先端技術知識を本国に流出させていた疑いが判明している科協の関係者が、医薬品持ち出しにも関与していた疑いもあるとみて、介在組織や指示系統の解明を目指す。

(11/27 08:54)
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「いざというときは北朝鮮に」 米子で松本京子さん支援集会

 29年前に行方不明になり、北朝鮮による拉致被害者として政府に認定された鳥取県米子市の松本京子さん=当時(29)=の救出を求める集会が26日、鳥取県米子市内で開かれた。

 拉致被害者家族連絡会の増元照明事務局長が「国内の朝鮮総連への強制捜査をすれば、いろんな資料が出てくるはずだ」として、被害者の救出に政府の真剣な取り組みを求めた。

 また、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は特定失踪者への警察の捜査や外務省の取り組みを振り返り、「この4年間で拉致被害者が2人しか認定されないのはおかしい」と政府の対応の遅さを批判。「いざといういうときには北朝鮮に真っ先に乗り込みたい」として自身が予備自衛官になっていることを明らかにした。

 京子さんの兄、孟(はじめ)さんは「特定失踪者400人が1人でも早く帰ってくるよう願っている。『京子、早く帰らなければいけんがな』を合言葉にがんばっていきたい」と決意を述べた。

(11/26 20:38)
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“拉致解決へ 具体的戦略を”

拉致被害者の家族が東京のホテルで塩崎官房長官と昼食会を開き、政府として北朝鮮から被害者を救出するための具体的な戦略を立ててほしいと求めました。会合のあと、塩崎官房長官は「近く再開される予定の6か国協議でも拉致問題を取り上げていきたい」と話しました。

昼食会には、塩崎官房長官をはじめ横田めぐみさんの両親の滋さんと早紀江さんや有本恵子さんの父親の明弘さん、松木薫さんの姉の斉藤文代さんら拉致被害者の家族7人が参加しました。はじめに塩崎官房長官が「政府としてどういうことをすべきか、直接ご家族の声を聞かせていただきたい」とあいさつしました。これに対して、横田滋さんが「地方に住む被害者家族は官房長官とお目にかかる機会がないので、最近の政府の取り組みをぜひ聞かせてほしい」と述べました。会合は2時間にわたり、家族からは、被害者の現在の居場所について情報収集を進めることなど、政府として北朝鮮から被害者を救出するための具体的な戦略を立てるよう求める声が相次ぎました。会合を終えた塩崎官房長官は「拉致問題に関する情報収集や発信をくふうしながら進めるとともに、近く再開される予定の6か国協議でも拉致問題を取り上げていきたい」と話しました。横田早紀江さんは「長時間にわたって意見を交換できてよかった。6か国協議でも北朝鮮に対して強い態度で臨んでほしい」と話しました。また田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは「政府には、一刻も早く被害者を取り戻すため実のある取り組みを進めてほしい」と話しました。
NHKニュース