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政府が「6か国」対処方針、共同声明の履行など要求へ

 政府は27日、12月中の再開を目指す北朝鮮の核問題に関する6か国協議への対処方針を固めた。
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 北朝鮮に対し、〈1〉10月の核実験に関する謝罪と再実験の無期限停止〈2〉北朝鮮国内にある全部の核関連施設の申告と国際原子力機関(IAEA)による早期査察の受け入れ〈3〉2005年9月の6か国協議共同声明を一定期間内に履行するとの確約――などを求める内容だ。

 日米両国はこうした方針でほぼ一致し、韓国とのすり合わせも進んでいる。中国、ロシアとも詰めの調整を急いでいる。

 05年の共同声明で、北朝鮮は、核兵器と既存の核開発計画の放棄と、核拡散防止条約(NPT)とIAEA保障措置への早期復帰を約束した。政府は、共同声明に反する核実験を踏まえ、「共同声明時の状態に戻るだけでは不十分だ」として、声明の内容を期限を設けて実行するよう主張する考えだ。声明の履行を国際社会が検証するための核放棄の「ロードマップ(行程表)」策定も検討する。

 韓国や中国には、北朝鮮の協議復帰を機に人道支援再開などが必要だとの意見もある。政府は北朝鮮が要求を受け入れた場合は、関係国と協調する方針だ。
(2006年11月28日3時0分 読売新聞)
政府が「6か国」対処方針、共同声明の履行など要求へ : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

北朝鮮輸出:別の事件でも2種類の医薬品 組織的裏付け

 在日朝鮮人の女(74)が医薬品を不正に譲り受け、「万景峰号」で北朝鮮に輸出しようとした事件に絡み、今年6月に神奈川県警が摘発した別の事件でも、今回と同じ2種類の医薬品が北朝鮮に輸出されていたことが分かった。警視庁公安部は、北朝鮮が関与した組織的な輸出を裏付ける事実とみて目的を調べている。

 公安部の調べでは、女が今年5月に万景峰号に積もうとした医薬品は200ミリリットル入り点滴薬「強力モリアミンS」60パックと肝臓疾患用薬品「強力ネオミノファーゲンC」120アンプル。

 一方、神奈川県警が摘発した薬事法違反事件では、東京都台東区の医薬品販売会社が昨年11月、北朝鮮系貿易会社に「強力モリアミンS」8100パックと「強力ネオミノファーゲンC」1万6000アンプルを不正販売していた。公安部は、女が輸出を図った薬がこの事件のものと2種とも同じだったことに加え、分量の比率も1パックにつきほぼ2アンプルという共通点に注目している。

 さらに今年6月には、京都府在住の朝鮮総連関係者も万景峰号で同じ2種の医薬品を無申告で輸出しようとして新潟税関に摘発されていたが、この際も分量はほぼ同じ比率だったという。

毎日新聞 2006年11月28日 3時00分
北朝鮮輸出:別の事件でも2種類の医薬品 組織的裏付け-事件:MSN毎日インタラクティブ

朝鮮総連など捜索、薬事法違反容疑で

 大量の点滴薬や肝臓の薬が持ち出された背景には何があるのでしょうか。朝鮮総連の関係団体「科協」=在日本朝鮮科学技術協会の幹部の妻が違法に譲り受けた点滴薬などを北朝鮮に持ち出そうとした疑いが強まり、警視庁公安部は朝鮮総連の関連施設などを一斉捜索しました。
 27日午前、警視庁公安部が朝鮮総連の関連施設に対して一斉捜索に入りました。捜索を受けたのは「朝鮮総連東京都本部」や新潟市にある「祖国訪問出張所」など6カ所です。

 「在日朝鮮人すべての糾弾の対象となると私は確信しているものでございます」(朝鮮総連中央部 南昇祐・副議長)

 捜索の容疑は薬事法違反、「科協」の中央理事の妻で在日朝鮮人の女が、今年5月初旬、世田谷区の耳鼻咽喉科の医師から点滴用の栄養液60パックを処方せんなしで譲り受けた疑いです。

 捜査の端緒となったのは万景峰号。今年5月19日に新潟港から出港する際、女は譲り受けた点滴薬と肝機能を改善する薬120アンプルを段ボールに隠し、税関に申告せずに新潟港から北朝鮮に持ち出そうとしたところを止められたのです。

 女が知人の医師から譲り受けた、大量の点滴用の栄養液。そもそも、この点滴薬はどんな時に使われるのでしょうか。
 「やっぱり何らかの原因で栄養状態が非常に悪い時に使う。それから手術前の栄養補給」(原正博・医師)

 この点滴薬をめぐっては、今年6月、東京の医薬品販売会社が北朝鮮系の貿易会社に不正に販売、神奈川県警に摘発されました。その数8000パック。点滴薬は、貿易会社を通じて大量破壊兵器開発の懸念がある北の企業「朝鮮ルンラ888」に渡っていました。

 また、女が持ち出そうとしたおよそ1カ月後、京都市の男性も北朝鮮に大量に持ち出そうとしたことがわかっています。

 軍の兵士も栄養状態が悪いと言われる北朝鮮。警察当局には点滴薬はこうした兵士にも渡されているのではという見方もあります。

 さらに興味深い薬も北朝鮮に送られようとしていました。肝機能改善薬です。警視庁は労働党や人民軍幹部の肝臓病の治療の他に、核関連施設で被爆した幹部や技術者らの治療に使われた可能性があるとみているのです。北朝鮮の核関連施設で働き、その後、韓国へ亡命したキム・デホ氏。
 「労働者たちは放射線の危険に完全にさらされていました。白血球の減少による症状が労働者に表れてきます。労働者の肝機能が低下するので常に栄養の補充が必要となります。北朝鮮では核団地にいる人たちには最高の待遇をしていました」(核施設で働いていたキム・デホ氏)

 同じ薬が同じ時期に大量に持ち出された理由は何なのか。警視庁は今回の捜索で押収した資料を元に、薬の持ち出しの背景や北朝鮮の国家的な指示について詳しく調べる方針です。(27日16:58)