元 米国防長官:北朝鮮核問題で二つのアプローチ必要
ペリー元米国防長官は9日、東京都内で開かれたシンポジウムで講演し、6カ国協議の北朝鮮以外の5カ国が北朝鮮に対して「威圧的な外交政策で核を凍結させるのと同時に、凍結を続けるため政治的、経済的な広範囲な政策を示すべきだ」と二つのアプローチが必要だと主張した。
北朝鮮の核戦力について「8~10個の核爆弾と何十発もの中距離弾道ミサイルを持つ。ただミサイルに核弾頭は搭載されていないだろう」と分析した。
またキャンベル元米国防副次官補は、今回の6カ国協議で一定の合意を達成しても、米朝間の合意に対する見解が異なると指摘。「米国は核凍結はあくまで非核化という長期的ゴールへの中間的措置と考えているが、北朝鮮は核凍結が最終的措置だと考えているかもしれない」と述べた。
一方、6カ国協議の前米首席代表を務めたケリー前米国務次官補は、米国の民主党が次期政権を握った場合、北朝鮮が米国の政策転換を期待している可能性について触れ「特に下院には政党を超えて北朝鮮の行動に強い懸念がある。北朝鮮が政策転換を期待してもぬか喜びだ」と根本的な政策変更はないとの見方を示した。【鈴木玲子】
毎日新聞 2007年2月9日 19時41分
元米国防長官:北朝鮮核問題で二つのアプローチ必要-アフリカ・オセアニア:MSN毎日インタラクティブ
核施設の凍結方法で米朝対立か 調整本格化
【北京・堀山明子】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は9日午後、議長国・中国が提示した「初期段階の措置」に関する合意文書案について各国代表団から個別に意見を聞き、文言の詰めの作業に入った。一方、北朝鮮は米国、韓国などと2国間協議を行い、文書案について意見を調整した。ただ、核施設の凍結方法などをめぐり米朝の認識差が埋まらず、合意は10日以降になりそうだ。
北朝鮮の金桂冠(キムゲグァン)外務次官は9日、北京市内のホテルでヒル米国務次官補と昼食をともにしながら約2時間協議をした後、「一連の懸案で一致した点もあるし、まだ対立点も残っている。もう少し努力して打開したい」と述べた。ヒル次官補は米朝協議の後、「われわれは慎重な姿勢を崩していない。楽観的だ」と語った。
夕方には、金外務次官は釣魚台迎賓館で韓国の千英宇(チョンヨンウ)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長とも30分協議した。
8日夜に提示された中国の合意文書案に対して、北朝鮮を含む各国とも合意の必要性では大筋で一致している。だが、核施設の凍結方法や見返り支援に関する表現で部分修正を求める声もあり、「9日中にまとめるのは難しい」(韓国政府当局者)状況という。
インタファクス通信によると、合意文をめぐっては米国が「凍結」よりさらに踏み込んだ「解体」を意味する言葉を盛り込もうとしているのに対し、北朝鮮が反対している。また、タス通信によると、北朝鮮は日朝関係正常化の作業部会設置について「機能するはずがない」などと難色を示しているという。
毎日新聞 2007年2月9日 21時57分 (最終更新時間 2月9日 23時22分)
6カ国協議:核施設の凍結方法で米朝対立か 調整本格化-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
米朝代表 6か国協議2日目に早くも会談
北朝鮮の核問題を話し合う6か国協議は2日目の9日、議長国・中国が8日夜に示した合意文書の草案を受けて、本格的な協議に入った。日本時間9日午後には、早くもアメリカと北朝鮮の会談が行われた。
アメリカ・ヒル国務次官補と北朝鮮・金桂寛外務次官は、日本時間9日午後2時から約1時間半にわたって昼食を兼ねた会談に臨んだ。
会談後、ヒル次官補は「中国が示した合意文書の草案について話した。北朝鮮としては、自分たちに何が求められているのか、確認したかったと思う」と話した。
また、金次官は「意見が一致している部分もあるし、全般的に見れば対立している点もあるので、さらに努力して合意を得ようとしている」と述べ、前向きな姿勢をにじませた。
日テレNEWS24