UNDP、対北事業を全面中止
米国と北朝鮮が関係正常化に向けた実務者協議を本格化させる中、国連開発計画(UNDP)は3日、北朝鮮に対する事業を全面的に中止すると発表した。
UNDPはこの日、「北朝鮮に対し、対北事業の透明性を高めるためのいくつかの措置を求めてきたが、十分な措置が高じられないため、今月1日付で北朝鮮における活動を注視することにした」と発表した。
UNDPの理事国である米国は、今年1月25日の執行理事会で、「対北事業が北朝鮮政権による核兵器開発のための資金ルートになっている」として、透明性を高めるための措置を講じるよう北朝鮮側に求めた。当時、UNDPは向こう3年間に実施する対北事業に関する承認を保留した状態で、対北事業に対する外部監査の結果を反映した新たな事業計画を策定し、追加承認の手続きを取ることとしていた。
UNDPはこの問題に関して、ユーロ貨の支援中断や現地職員の直接採用計画の実施などといった改善策を北朝鮮側に伝えたが、北朝鮮側がこれを拒否したため、事業を全面的に中止する方針を決めたという。UNDPは北朝鮮の保健・福祉、環境、農業、経済開発など約20の分野で、2005年に210万ドル(約2億4500万円)、06年に320万ドル(約3億7331万円)の開発費用を支援してきた。
ニューヨーク=金起勲(キム・ギフン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)
【主張】日朝作業部会 拉致問題で妥協は禁物だ
北朝鮮問題をめぐる6カ国協議に設置された日朝国交正常化に関する作業部会の第1回会合が7、8日、ベトナムのハノイで開かれる。政府はあくまで「拉致問題の進展なくして国交正常化も経済支援もなし」というこれまでの原則を貫き、「拉致問題の完全解決を目指す」(安倍晋三首相)ことが大事だ。
公式の作業部会に先立って、6日に今後の協議の進め方などをめぐる非公式会合が行われるが、作業部会では拉致問題と国交正常化が2大交渉テーマになる見込みである。
北朝鮮側は、「過去の不幸な歴史の清算」(日朝平壌宣言)を含む日朝国交正常化と、それに伴う経済支援を最優先に求めてくるだろう。しかし、日本は拉致問題の完全解決を大前提、最優先としなければならない。
外交交渉では、要求を100%通すことはできないといわれる。だが、経済問題などならともかく、国民の生命や主権がからむ問題は別だ。妥協はしてはならない。その意味で、安倍首相が「すべての拉致被害者の帰国」「拉致問題の完全解決」を唱えるのは、国家のあり方として正しい。
拉致問題に固執しすぎると、日本は孤立し、置いてきぼりにされる-という議論に動ずる必要もない。
6カ国協議に5つの作業部会が設けられ、そのうちの1つが日朝関係になったことで、拉致問題の進展がなければ日朝国交正常化はなく、日朝の作業部会が進まなければ6カ国協議全体のプロセスも進まず、北朝鮮は悲願の見返りも得られない-という構造になったと知るべきだ。
日本は、拉致問題で妥協しない原則を貫いてきたことにより、孤立するどころか、6カ国協議進展のカギを握ったともいえるのである。
米国と北朝鮮の国交正常化に関する作業部会は5、6日、ニューヨークで開かれる。米国による北朝鮮のテロ支援国家指定の解除もテーマだ。だが、その指定理由には拉致問題も入っている。安易な指定解除は、拉致問題の置き去りにもなりかねない。
米国側はブッシュ大統領以下、そうはしないと繰り返しているが、引き続き日米の固い連携が必要だ。日米連携の維持こそが、拉致問題の解決にも北朝鮮の核放棄にもつながる。
【主張】日朝作業部会 拉致問題で妥協は禁物だ|主張|論説|Sankei WEB
拉致 早期解決訴え 映画「めぐみ」上映会 被害家族も出席 姶良町
北朝鮮による横田めぐみさん拉致事件をテーマにしたドキュメンタリー映画「めぐみ‐引き裂かれた家族の30年」の上映会が4日、姶良町西餅田の同町中央公民館で開かれた。日置市の吹上浜で拉致された市川修一さん、増元るみ子さんの家族があいさつ。午前、午後計約500人の観客を前に、被害者全員の早期奪還を訴えた。
市川さんの兄、健一さん(61)は「家族はどんどん年老いていく。全員が日本の地を踏むまで世論の力で訴えてほしい」と述べた。増元さんの姉、平野フミ子さん(57)は「私の父は妹に会えないままあの世に逝った。第2、第3の父を出さないため力を貸してほしい」と呼び掛けた。
映画は、めぐみさんの両親らの証言をつづった内容。市川さんと増元さんの事件も取り上げられている。上映が始まると、多くの観客が涙を流して見入っていた。涙が止まらずに会場を途中で出た姶良町東餅田、主婦別府成子さん(64)は「自分の子どもや兄弟が拉致されたらと考えるとかわいそうで…」と話し、目をタオルで押さえていた。
上映会は「救う会鹿児島」の主催。今後は▽霧島市民会館=10日午後2時▽鹿屋市文化会館=11日午前10時半、午後2時▽徳之島町文化会館=18日午後1時、同3時半‐で上映される。
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