【主張】日朝作業部会 拉致問題で妥協は禁物だ | trycomp2のブログ

【主張】日朝作業部会 拉致問題で妥協は禁物だ

北朝鮮問題をめぐる6カ国協議に設置された日朝国交正常化に関する作業部会の第1回会合が7、8日、ベトナムのハノイで開かれる。政府はあくまで「拉致問題の進展なくして国交正常化も経済支援もなし」というこれまでの原則を貫き、「拉致問題の完全解決を目指す」(安倍晋三首相)ことが大事だ。

 公式の作業部会に先立って、6日に今後の協議の進め方などをめぐる非公式会合が行われるが、作業部会では拉致問題と国交正常化が2大交渉テーマになる見込みである。

 北朝鮮側は、「過去の不幸な歴史の清算」(日朝平壌宣言)を含む日朝国交正常化と、それに伴う経済支援を最優先に求めてくるだろう。しかし、日本は拉致問題の完全解決を大前提、最優先としなければならない。

 外交交渉では、要求を100%通すことはできないといわれる。だが、経済問題などならともかく、国民の生命や主権がからむ問題は別だ。妥協はしてはならない。その意味で、安倍首相が「すべての拉致被害者の帰国」「拉致問題の完全解決」を唱えるのは、国家のあり方として正しい。

 拉致問題に固執しすぎると、日本は孤立し、置いてきぼりにされる-という議論に動ずる必要もない。

 6カ国協議に5つの作業部会が設けられ、そのうちの1つが日朝関係になったことで、拉致問題の進展がなければ日朝国交正常化はなく、日朝の作業部会が進まなければ6カ国協議全体のプロセスも進まず、北朝鮮は悲願の見返りも得られない-という構造になったと知るべきだ。

 日本は、拉致問題で妥協しない原則を貫いてきたことにより、孤立するどころか、6カ国協議進展のカギを握ったともいえるのである。

 米国と北朝鮮の国交正常化に関する作業部会は5、6日、ニューヨークで開かれる。米国による北朝鮮のテロ支援国家指定の解除もテーマだ。だが、その指定理由には拉致問題も入っている。安易な指定解除は、拉致問題の置き去りにもなりかねない。

 米国側はブッシュ大統領以下、そうはしないと繰り返しているが、引き続き日米の固い連携が必要だ。日米連携の維持こそが、拉致問題の解決にも北朝鮮の核放棄にもつながる。

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