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日本人拉致、金総書記が指揮か 蓮池さん「直轄幹部と面識」

 金正日総書記の信頼が厚く、総書記の直轄指揮下で対韓工作を主導してきた北朝鮮工作機関元幹部が、日本人拉致事件に深く関与していた疑いが強まってきた。拉致被害者の蓮池薫さん(49)が元幹部との面識を警察当局に証言、初めて日本人被害者との接点が出た。被害者の前に姿を現すのは、決まって事件に関与した工作機関員のため、金総書記が「妄動主義者の犯行」とした日本政府への説明は虚偽性が強まったと警察当局は判断。実態は総書記の指揮下で日本人拉致がなされていたとの見方を強めた。

 この元幹部は「対外情報調査部」(現35号室)の姜海龍(カンヘリョン)元副部長。これまでに韓国人拉致などの事件を指揮したとされ、後に同部長も務めた。

 1978(昭和53)年には、映画監督の申相玉(シンサンオク)さんと、妻で女優の崔銀姫(チェウンヒ)さんの拉致を指揮。さらに、87年11月の大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元死刑囚を工作員として選抜した一人とされ、「金総書記の信任が厚く、強大な権限を背景に体制を維持するための特殊工作を企画、指揮していた」(韓国治安当局筋)と指摘される。

 金総書記との関係や経歴から、日本の警察当局も姜元副部長の動向や日本人拉致事件との関連を調べていたが、これまで姜元副部長と日本人拉致被害者との接点は不明だった。

 ところが、蓮池さんが工作機関の関連施設で「(姜元副部長と)面識があった」と警察当局に証言、捜査は大きく局面が変わった。

 これまでの捜査で、対外情報調査部は拉致対象者ごとにチームを編成して実行し、北に連れ去った後も、そのチームが継続的に「指導員」などとして被害者の生活に関与していたという“パターン”が判明している。このため、姜元副部長が蓮池さんに接触していた事実は、同元副部長が日本人拉致に関与していたことを示すものと警察当局はみている。

 立場上、姜元副部長は日本人拉致の複数チームの総括役だった可能性もあるという。

 金総書記の意向の下で非合法活動を繰り返してきた姜元副部長が日本人拉致に関与していた疑いが強まったことで、警察当局は「妄動主義者の犯行」とする総書記の説明は虚偽と判断、詳しい関与の実態解明を図る方針だ。


日本人拉致、金総書記が指揮か 蓮池さん「直轄幹部と面識」|拉致|社会|Sankei WEB

横田さん夫妻子守歌に涙 裾野で励ます会

 北朝鮮による拉致被害者家族会の横田滋さん(74)、妻早紀江さん(71)、増元照明さん(51)を招いた「横田めぐみさんのご両親を励ます会」(心をつなぐ街づくりネットワーク主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が3日、裾野市民文化センターで開かれた。滋さんらは地元の子供たちの歌声に耳を傾け、歌が好きだったというめぐみさんとの思い出を語り、約1400人の来場者に拉致問題解決への支援を呼び掛けた。
 地元市民団体が、被害者家族を元気づけようと企画し、地元小中学生の合唱団が童謡や唱歌を歌った。めぐみさんの子守歌だったという「ななつの子」が披露されると、横田さん夫妻は目頭を押さえながら子供たちの姿に見入った。
 早紀江さんは「うれしそうに歌うめぐみの姿を思い出し、何とも言えない気持ちになった」と話し、滋さんは「親として娘を取り返すため、命ある限り努力を続ける。世論の後押しが大きな力になる」と訴えた。
 また、3人はそれぞれ6カ国協議や日朝国交正常化に関する作業部会の開催など拉致問題をめぐる動きについて講演した。増元さんは「日本政府には、エネルギー支援への不参加など毅然(きぜん)とした対応を貫いてほしい。米国、韓国でも拉致問題への関心が高まっており、国際的な協力体制が整えば必ず北朝鮮も新たな動きを見せる」と、安倍政権の対北朝鮮姿勢に期待感を示した。

静岡県内ニュース(社会):横田さん夫妻子守歌に涙 裾野で励ます会

拉致問題解決「秘策に期待」 日置で蓮池透氏講演

 北朝鮮による拉致被害者家族会の蓮池透副代表は3日、日置市の伊集院文化会館で講演し、ハノイで7日から開催される日朝国交正常化に関する作業部会について、「(拉致問題の)解決に向けた秘策を政府が持っていると期待し、いい結果を待ちたい」と述べた。
 蓮池さんは同市生涯学習大会の講師として招かれた。家族会に被害者の安否が伝えられた時の状況などを説明し、「拉致は基本的人権の侵害の極み」と指摘。「全員を取り返すためには、『5人生存8人死亡』という前提に立ち調印した平壌宣言を破棄するところから始めるべき」と訴えた。
 日置市には、市川修一さん、増元るみ子さんの拉致現場の吹上浜がある。蓮池さんは「早く拉致被害者全員を連れ返し、家族会を解散できるよう支援をお願いしたい」と呼び掛けた。

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