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妹の鳥海さん「情報入ると信じ」被害者家族と連携も

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 警察当局が12日、捜査本部を設置したことで、闇に包まれた貿易会社の実態と、渡辺秀子さん親子を襲った悲劇の解明へ向け、34年の時を経て捜査が動きだした。

 帯広市内で中学、高校時代を過ごした渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件で、捜査本部が設置された12日夕、市内に住む渡辺さんの妹、鳥海冏子(けいこ)さんは自宅前で記者会見し、「これから3人の情報が入ってくると信じている」と捜査の進展に期待を寄せた。「(捜査結果が)他の拉致被害者にも、いい方向に向かえばいい」とも語り、渡辺さんと子供2人の救出のため、他の拉致被害者家族と連携した活動にも意欲を見せた。

 「やっと(捜査本部が)立ち上がり、本当に感謝しています」。渡辺さん母子の失跡から34年。安否や失跡の真相が知りたいと、容疑者不詳のまま殺人と国外移送目的略取の疑いで警視庁に告訴してから4年余-。長い時間、全く情報が得られず気をもんでいた。

 それだけに、女性工作員の関与や親子一緒の拉致を求めた北朝鮮の指示など、ここに来て、失跡に至る状況が相次いで明らかになり、「親子3人が一緒に拉致されたのでは、姉は生きているではないかという気持ちもわいてきた」と語った。

 これまでは特に拉致関係の運動には参加してこなかったが、今回の本格捜査開始で「他の拉致被害者にも、いい情報が出てくればいい」とも。横田めぐみさん=失跡当時(13)=の両親ら、拉致問題の解決を国などに求めている他の被害者家族と「連絡を取っていきたい」と話した。

 報道陣に囲まれた鳥海さんは、時折笑顔を見せたが、視線を下に落として表情は堅いまま。3人との再会を願い、わらにもすがるような思いは変わらない。会見後には記者たちに「よろしくお願いします」と深々と頭を下げた。

WEEKLY NEWS

米国務次官補「北朝鮮の初期措置、期限順守難しい」

 【ワシントン=丸谷浩史】ヒル米国務次官補は12日、核問題を巡る6カ国協議で合意した「初期段階措置」の実行期限が14日に迫る中、北朝鮮が期限を守るのは「難しい」との考えを示した。これに関連して国務省のマコーマック報道官は「協議参加国は、いかなる合意事項も修正する権限を持っている」と語り、週末にかけて北朝鮮を除く関係国と協議し、週明けに期限延長などについて最終決断する意向を明らかにした。

 ヒル次官補は滞在先のソウルで、全米公共ラジオ(NPR)のインタビューに答えた。

 6カ国協議が2月にまとめた合意文書は、寧辺(ニョンビョン)の核施設停止・封印、国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れを北朝鮮に求めている。ヒル次官補は「査察受け入れは核施設停止の重要な要素だ」と指摘したうえで、「北朝鮮が査察官を招請したとの情報はまだない」と語った。(14:22)

NIKKEI NET:国際 ニュース

拉致事件渡辺さん 74年3月殺害か

 埼玉県の主婦渡辺秀子さん=当時(32)=の子供二人が北朝鮮に拉致されたとみられる事件で、渡辺さんは一九七三年末に監禁された後、七四年三月中旬に絞殺された可能性が高いことが、警視庁と兵庫県警の共同捜査本部の調べで分かった。

 七三年秋以降、渡辺さんは失踪(しっそう)した北朝鮮工作員の夫を探し、夫の勤務先で、北朝鮮の工作拠点だった貿易会社「ユニバース・トレイディング」(東京都品川区、解散)の周辺を尋ね歩いた。この際、工作活動の発覚を恐れた同社社員でリーダー格の女工作員(59)の指示で親子とも監禁された。

 渡辺さんは七四年三月十日、北海道の友人に電話し「福井から」と話したとされる。しかし、同年三月末にリーダー格の女が工作員を集め「組織の秘密を守るためにはどんなことでもする」と渡辺さんを殺害したことを示唆。複数の男性工作員が「工作員の男が首を絞めて殺した」と話していたことが分かった。

 リーダー格の女は、北朝鮮本国の指示を仰ぐため、四月中旬から約一カ月にわたり北朝鮮に入国していたという。

 殺害に加わったとされるのは、リーダー格の女とその元夫(60)、母子を監禁していた男(53)、運転手の男(59)の四人。リーダー格の女と元夫は七九年五月に出国し、母子を監禁していた男も七八年に出国した。運転手の男は所在不明で、殺害に関する新たな供述は得られていない。

東京新聞:拉致事件渡辺さん 74年3月殺害か:社会(TOKYO Web)