(No.ym-037)
本ブログのメインコンテンツの4コマ単位マンガは昭和20年の物語を描く「ヨシノとミコト編」を公開しています。
今回は第2部第二幕「優しき軍神」の2回めです。
前回からご覧頂ければお察し頂けるかと思いますが「回想シーン」に入っています。
<ここまでのお話のまとめページ>
★第一部★
第一幕「あの人との出会い」
第二幕「運命へのプロセス」
第三幕「動員学徒の日常」
★第二部★
<取材先紹介>
「優しき軍神」のパートは序盤が淡々としていますので、ブログ記事で挽回しようと思います。
今回と次回は、取材先として見学した施設をご紹介します。
「ヨシノとミコト編」は昭和20年、すなわち戦時を舞台にしています。
戦時の庶民の生活を知るために当時の住宅、服装、食物、道具など、また当時の人々の心情に思いを馳せることができる資料館や博物館等にはしばしば見学に行きました。
東京近郊の方にはお馴染みかもしれませんし、また、東京近郊以外の方面の方にとっては行きづらいかもしれませんが、お付き合い頂ければ幸いです。
(1)昭和館
場所:東京都千代田区九段南1-6-1
最寄り駅:東京メトロ「九段下駅」
先日の土曜日に久しぶりに行ってきました。
戦時も含めた昭和時代前半の市民の生活にスポットを絞った展示がメインで、戦時の市民生活の資料を閲覧するのであれば筆頭に挙げるべき博物館だと思います。
戦時の服装や道具、あるいは食べ物(模型ですが)の展示は充実しており、実物あるいは複製品で様々な物を確認することが出来ます。
先日、伺った際の意外な収穫は戦時の女子学生の標準として定められた制服(多分複製ですが)に触れて細部まで確認できたことです。
(コスプレ試着コーナーに置いてあったものです。
この他にも国民服や防空頭巾、鉄かぶとが置いてありました。
もちろん試着してきましたよ!・・・鉄かぶとを。
女学生の制服は・・・さすがに着てませんよ(笑))
戦時に標準として定められた女子学生服は上図のようなヘチマ襟の上着が特徴です。
(と言っても、セーラー服など戦前から使われていた制服も併用されていたようなので、ヨシノはセーラー服です)
当時の写真ではよくわからなかったんですが実物をみればいろいろと細かい発見もあります。
女性でも男性と同じく「左前」の上着です。本当にそういう造りでした。
ヘチマ襟の白い襟は下に来ているブラウスだと思ってたんですが、襟のところだけボタンで脱着できる仕様なんですよ。
ところで昭和館から徒歩10分ほどには靖国神社があります。
靖国神社には遊就館という戦争に関連する博物館が併設されています。
こちらは軍装品や太平洋戦争時の日本の兵器の展示が充実しています。
靖国神社は政治的な存在になることもしばしばですが、遊就館の展示は当時を考証する上でとても有益だと思いますので、政治的信条の話とは切り離してご訪問頂きたいところです。
(2)江戸東京博物館
場所:東京都墨田区横網1-4-1
最寄り駅:JR総武線「両国駅」
近くに国技館があるため、地名を「横綱」と空目しそうですが「横網」なんです!要注意(笑)
その名の通り、東京の歴史を江戸時代から現代に至るまで展示しています。
建物の規模がとても大きく、建築物のレプリカすら何軒か展示しているほどです。
江戸時代からを取り扱っているため、戦時の展示は1コーナーと言った程度ですが、前述のとおり規模の大きな展示物ですので見どころは多いです。
また、ほとんどの展示物が撮影OKなところも資料探しをする立場からは嬉しいです。
また、江戸東京博物館の近くには「復興記念館」という建物があります。
ここでは関東大震災と東京大空襲の記録と遺物を展示しています。
戦時を知る目的で江戸東京博物館を訪れたなら一緒に訪問したい施設です。
復興記念館の建物も戦前の由緒あるものです。
それでは、今回は以上です。
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