
(No.ym-019)
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昨晩に画像だけ仮アップしたんですが、本アップに際して、若干ですが作画を修正しました。
ほんとにご無沙汰ですが、本ブログのメインコンテンツの4コマ(単位の)マンガです。
現在は続き物の「ヨシノとミコト編」をお送りしています。
今回は第四幕「動員学徒の放課後」の2回めです。
ここまでのお話は、まとめ記事をご覧頂くのがわかりやすいと思います。
第一幕「あの人との出会い」
第二幕「運命へのプロセス」
第三幕「動員学徒の日常」
さて・・・、
ヨシノら3人は路面電車に乗って広島市を東から西に移動し、「八丁堀」で寄り道をしようとしています。
今回の舞台は広島市の略図上では下図の地点です。
(1)八丁堀について
「八丁堀」はかつては広島城のお堀があったことからつけられた地名です。
八丁堀の路面電車の路線より南側は戦前から広島の有数の繁華街の一つです。
現在も商業施設が集中しているエリアです。
(2)福屋について
冒頭のコマに描いた建物は福屋百貨店というデパートです。この建物は1938年に建築され、当時は地上8階建ての威容を誇っていました。
ただし、このお話の時点では建物のほとんどを軍が接収しており、店舗は一部しか営業していなかったようです。
地下一階には「雑炊食堂」が営業していて、人気を博していたようです。
この建物は本来はクリーム色の素焼きのタイルの貼られた清廉な雰囲気の建物です。
現在もおおよそ、その当時の色を再現していると思われます。
しかし、昭和20年に入ってからは「黒褐色のペンキ」が塗られていました。
空襲の際に目立たないようにするためです。
確かに夜間空襲では薄暗い中でも白い建物は目立ってしまうでしょう。
当時の建物の色についての資料を見つけたのは一昨日のことでした。
突然のイメージチェンジを余儀なくされたことに面食らいましたが、想像で暗い色にて作画しました。
垂れ幕には(作画では途切れていますが)「進め!一億!火の玉だ!」と書いてあります。
大政翼賛会が国家総動員の気風を演出するために発表したスローガンの一つです。
(福屋の建物に、このような垂れ幕を下げたのは僕の想像です)
このスローガンは、どうお感じになりますか?
<余談と試み>
作中に登場した「福屋」は現在もあります。
建物は原子爆弾によって内部が破壊されたものの、現在も、ほぼ同じ外観のまま改修され「福屋百貨店本店」として使われ続けています。
ここでは試みとしてブログ記事にgoogleマップを貼り付けてみました。
上のgoogleマップの「拡大地図を表示」ってところをクリックしますと、もっと大きく地図が表示されます。
パソコンをご使用の場合、ぜひご覧頂きたいのが「googleストリートビュー」です。
大きい地図を表示すると画面の左下の方に「ストリートビュー」のメニューが出てくると思います。
ちょっと移動すると現在の福屋百貨店の外観を確認できるでしょう。
<お知らせ>
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