TRIANGLE -99ページ目
暗く濁る
世界の隙間から
揺り起こす様に
垣間見える
嘘吐きの瞳
雑音混じりの
誰かの声に
僕は返事を返さない
僕の存在意義が
理由に沿わなくて
叩きつける様な
そんな叫びが
消える様に、
心を砕いていく
壊したいのは
そんな物じゃなくて
積み重なって
重苦しいだけの
詰まる様な世界
仰いだ空は
雨が満たしていた
生きていたいと
願う言葉は
何処かへ置いてきて
生きていたという
証さえ
もう何処にも
僕は持ってないよ
笑顔も涙も怒りも
虚しいだけの
二人ぼっちの部屋で
君を置いて僕は消える
意味のない意味を
呟く意味も無くて
大した意味さえないけど
それでも僕は
言うべき言葉を失った
全てがそうであって欲しくて
ついてきてほしいものは
何一つ近くになくて
望んだものだけ
僕は失ってきたんだと
初めて僕は気付いた
どれもこれも偽物ばかり
滲んだ海の色は
汚く淀んで見えた
投げ出した四肢を拾い上げて
繋いだ身体は継ぎはぎで
曖昧に沈んでは笑いかける
人形の様な僕じゃ
置いていかれてしまうけど
伝える言葉も
聴いてほしい言葉も
重く鈍色になった
心の中ではずっと
掻き集めては放り投げる
枷の様な鎖の様な、
僕を引き千切る重荷と
消えていく灯りの中で
僕は独り、呼吸を止めた
まどろむ街の片隅で
君への愛を語り眠る
触れた指先も
思い出せなくなる程に
誰かの言葉も
君の声も
僕の心も
溶けて死んでいった
安い言葉を
愛想善く振り撒いて
翳した正義感すら
無意味に爛れる
どれもこれも
愛情なんて一言で
隅の方で片付けちゃって
待ちくたびれる様に
携帯片手に感情を殺した
君の愛情は何処へ向かうの?
言えない言葉だけを
両手一杯に掻き集めて
本音の声を殺した
君のベクトルは
僕を通り過ぎて心を差す
目印はとうの昔に失くした
無駄な言葉は
曖昧な言葉に隠れて
嘘の言葉を積んだ心で
君の唇にキスを落とした
それだけで良かったのにね
高望みなんて
苦しいだけだ
いつもの言葉が
いつもの感情が
嫌に突き刺さる
視線の先
君の吐く言葉が
全部を殺していく
必要ないものだってね、
この感情も思いも全て
否定された心も
君は気付かない癖に
押し殺した感情を
一つ一つ解いて
掌から零した
もう一度自分で殺す為に
もう一度愛する為に
そんな目で見ないでよ
否定ばっかりの非難
傷だらけの心で
吐き出した言葉が
許せないままで
僕は悪いのか
君が正しいのか
何一つ分からないけど
笑ったまま
殺した。
刺した。
死んでいった。
嘘だよ、
全部。
そう言った方が
楽なんだよ、
もう。
いつもの表情で
いつもの逆の感情を
君には伝わらない
君がいいなら
僕はきっと死んでいく
それが正解だ。
嘘だらけの僕を
正しいがままに
許された答えで、
君だけが。
埋もれた愛を探す
隠す様に視線を逸らして
瞬きを繰り返した
後ろ向きの机から
溢れ出た感情
転がり落ちる
花弁の中身なんて
興味もないのに
這い蹲る
地面の上じゃ
誰も見てくれない
誰も気付かないのに
溢れる涙なんて
必要なくて
握っていたはずの愛も
どっかで落としてしまった
忘れたいわけじゃないよ
ただもう手元にないんだ
首を擡げて
合わない視線の奥
手を這わした机上の倫理
そこに伴う感情なんて、
語る事は何一つない
戻れる事もない
ぽっかりと空いた机の中から
僕の心を取り出して
じゃあ棄ててしまおうか、
当て嵌めた言葉全部。
もう一度愛を見て
描かれた絵本の中身
遠い日々を選んだ
近い未 来の嘘なんて
君の居ない世界なんだろうね
転がり落ちた葉の上から
覗いた世界は
何処までも遠い空と
埋まった地面の中

