埋もれた愛を探す
隠す様に視線を逸らして
瞬きを繰り返した
後ろ向きの机から
溢れ出た感情
転がり落ちる
花弁の中身なんて
興味もないのに
這い蹲る
地面の上じゃ
誰も見てくれない
誰も気付かないのに
溢れる涙なんて
必要なくて
握っていたはずの愛も
どっかで落としてしまった
忘れたいわけじゃないよ
ただもう手元にないんだ
首を擡げて
合わない視線の奥
手を這わした机上の倫理
そこに伴う感情なんて、
語る事は何一つない
戻れる事もない
ぽっかりと空いた机の中から
僕の心を取り出して
じゃあ棄ててしまおうか、
当て嵌めた言葉全部。
もう一度愛を見て
描かれた絵本の中身
遠い日々を選んだ
近い未来の嘘なんて
君の居ない世界なんだろうね
転がり落ちた葉の上から
覗いた世界は
何処までも遠い空と
埋まった地面の中