TRIANGLE -100ページ目
望んだ事が
一が十で返るはずなくて
祈り捧げた
瑠璃色の世界だって
どれも皆美しく
穢れたままに嘘を吐いた
夕立ちに立ち竦む
進めない僕の事を
おかしいと言うのなら
聞きたくなんかないよ
知りたくもなかった
もう歩けなくなるくらいなら
それならいっそ死んでしまいたかった
腐り落ちていく花束
隙間から覗いた瞳は
健気なまでに愛おしく
狂った眼差しで
聞こえない歌声は
塞がれた耳の奥で
鼓膜に溶け込んだ狂気
歩けるわけなかったんだ
言えないものだけ
綺麗なままなのに
その唄の意味を
知って語るその口を
僕は塞いでしまいたくて
届かない願いも
捧げた祈りも
全部返らない世界の嘘
反逆者の名を告げた
声が歪んで死んでいくんだ
吐き出した言葉も
靄になってはためく
誰の為でもない
自分を護る為に
淡くなった本当が
意味もなく並んでいる
綺麗に整列して
その羅列に投げ捨てた
本当の意味を殺して
そんなもんでいいのかい
そんなもんでいいんだよ
繰り返した言葉
嫌になるほど
曖昧になる癖に
君が居なくなった事も
どれも見えている様で
隠れてしまった
嫌いなもの全て
半分だけの事なのに
どうしてか、どうしてか。
どうしてそうなるの
殺めて、止めて、
白線の上を辿る
君の視線の先で
一つずつ並べて
そんなもんでいいのかい
嫌になる事は分かってるのに
嫌いなものも
好きなものも
僕も君も
またやり直して
エンディングを迎えた
何処かの英雄の様に
居場所を無くして
存在理由を求めて
無条件の優しさも
記憶の穏やかさも
過去も未来も
全部同じだけの重さになるよう
僕は
僕を棄てた。
忘れていた事を
残さず飲み込んで
また歩き出せたら
笑いかける事も
きっと出来たのに
明日の事は
誰にも分かんなくて
天気予報が外れた午後
連れたって歩いた
歩道橋の上
一眼レフ越し覗いた
青空が苦しい
それだけでよかった
多くは望みたくなかった
ただ古ぼけたノートに書かれた
過去の自分が望んだ
そんな人になりたかった
優しい人であれ、
大きな人であれ、
夢の様な
そんな人であれ。
絵空事のヒーローみたいに
そんな人であれ。
そうやって僕は僕を殺して
無個性に徹してまで
個性を殺した
そんな世界じゃ
きっと誰も望まなくて
そんな単純な事も
何時のまにか忘れてしまった
逃げ出した先で
耳を塞いだ君が笑ってる
ピントが合わなくて
きっと僕は泣いてるように見えるだろう
間違ってはいないよ
雨は降っちゃいないけど
この空はずっと蒼穹を描いているけど
実際の僕は
きっと泣いてる。
そんな、気がした。
続きの話をしようか
それが夢だったり
絶望だったりして
そこに希望がないならば
僕はどうして
その手を離すのだろうか
涙一つ溢れさせる事も
忘れてしまったのに
絶望を重ねるたびに
鮮やかなもので
上書きしてきたけど
明日の事なんて
結局誰にも分からなくて
だけど傷付いた心も
話せない事も
覚えたままじゃ
身動きが出来ないから
悲しいんだ
その手を仮に離したとして
君が此処から居なくなる
そう仮定したとして
優しい嘘ばかりの君が
また一つ傷付いて
僕は笑えなくて
また一つ失って
どうしてこの手を離すのだろうか
約束なんてしてないけれど
そんな事望んでなんかいないのに
苦しくなっていく心と
絶望を並べた世界で
君が嘘になっていく
急かされて
つっかえた言葉
言えないのは
間違えた選択の
その先の話
貴方が呟くたび
逃げたくて逸らした
視線が埋もれていく
どうして、どうして、
詰め込んでばかりの
溢れ返った心が
何も言えずに言葉を失う
絵空事の様な
夢の様な世界で
その手を取った事が
全ての始まりなら
この世界の終わりは
貴方と共に在りたくて
でも貴方が残した傷が
浸食する様に
足取りを重くしていく
どうしても笑えないのは
蟠りの残る小さな声
大好きだと言えないのは
何かがずっと邪魔をするから
消えたいのは、消したいのは、
いつだって××××のほうなのに
貴方の言葉が
胸に落ちていくたび
きっとそうで在りたかったと
気付く心に瞳を閉じた
あの世界は、もうないのに

