優しいだけの温度で

貴方は抱きしめてくれた

隙間から覗いた

空は今にも落ちてきそうで

青の記憶に溺れて

囚われているのは

貴方の世界


眠りにつく様に

瞬く世界を覗いた

夢物語だと

心の何処かでは分かってるのに

目覚めたら忘れるって

悲しいのはきっと本当

寂しいのも、きっと本当


探しているのは

何時だって貴方だった

その優しさも

その想い出も

その声も

その感情も

貴方にだけにあげるって

幼心に呟いたのに

やんわりと離された

その瞳が浮かべる

迷子の子供の様な


一人で作った

二人ぼっちの海が

一人を置いていった

一緒に居たくて

またこの手を伸ばしたのに

届かないなんて、

なんていう絶望なのか


きっと悲しいのは本当


楽園がないのも、本当


青の中で


溺れているの。


利己的自由と

自己中心的な嘘で

上辺だけの正義を

両手に高く掲げて


聞き飽きた言葉と

凍り付いた感情に

剥き出しの心を

平気で尽き刺す

無邪気な子供を余所に

君が吐き出したモノを

全部受け止めた


「それがセイギ」だと


言うのは簡単で

並べた価値観も

倫理観も全部

意味なんてないのに


気付かないふりと

自由な不自由に立って

俯いた本当の理由に

その両手を出して

手を伸ばした


意味なんて、


ないんだ。


戦うだけの言葉と

見開かれた双眸の中で

誰かが叫んでいる

この鼓膜が受け付けない

全てを利己的に片付けた

頬を撫ぜた風も

気が付けば止んでいた


その蒼に溺れる

押し潰された重圧と

重力の外へ弾き出される

最底辺に仰ぐ

俯くだけの視界は

もう随分と暗く淀む

心の中でさえ

何も言えない癖に


幸せだとか

少女の語る夢には

ほとほと呆れて

現実問題直視出来ないで

何を語れと言うのか

騙る言葉も

持っていないのに


思考停止の言葉と

鼓膜を劈く言葉の羅列

支離滅裂に千切れていく

言葉の渦へ足を進める

頬を掠めるのは

誰かの罵声と

傷付ける言葉の刃


掌に力を込めて

爪で引き裂く

世界が色を変えて

瞬く事すらしない

双眸が映し出す

全部が答えだ

排他的情報論が

除外していく

世界の端のほうで

『僕』が見ていた


空と海の間で

戦う言葉の意味を

誰も知らないけど

セピアの空には

何も映さないのに

燃えて灰になる旗を握って

振り翳した正義の偽善を

もう一度翻した


倫理的道徳も捨てて

理性剥き出しの

本能の犠牲を盾に


単純な思考回路と

万全に鎮座した

屁理屈を並べて

詰め込んだ言葉全部

嫌いだと吐き捨てた


何も見てない

君の事も

僕の事も

そうすればきっと

何も傷付かないで

誰も気付かない

灯らない灯りなら

必要ないから


その背中にかける為の

言葉を持ち合わせてなくて

日が暮れるたびに

夜に紛れる

その傷口に這わせた

指先一つ払えなくて

ただ苦しいままに吐き出す

辛いだなんて

言えるわけがないんだよ


この考えも

この感情も

誰も知らなくて

ただ僕だけが

僕だけが

振り回されて

振り翳して

誰かを傷つけるのは

いつも僕だ


消えたいのも

傷付けたのも

傷付いたのも

離れたのも

全部正しくていいよ


僕の言葉なんて

必要ないから


忘れかけた言葉と

夢に置いてきた本音

どれを取ったって

何も残らない

そんな話と人生観で


殺した「キライ」と

投げ渡した感情に

気付かないふりなんて

そんな目じゃダメで

心の奥じゃ

漏れてしまった言葉ばかり

嘘だらけの僕が

全部吐きだした


そんな価値感は

何一つ必要なくて

ただこの両手に残った

傷痕だけが

嫌に痛みを主張して


「存在なんてそんなものですか」


言えない言葉だけが

積もり積もっていく

それだけの事だった


本当の言葉は何処に在るのか

もう自分自身にも分からなくて

痛みだけが本当に

此処に在る事を

教えてくれる気がした


人生なんて

何も語る気はないけど