終わりが落ちていく世界で

真白な世界の嘘と

貴方の嘘を見抜けたなら


きっとそれは幸せでしょう。


そうであるように

一つ願いをかけて

また笑い始める

茜の裏に放り出した


足を止める。

空を見上げる

それが本当ならば

誰かの為の声が

また扉を叩く

貴方はそれを見て

また泣いている


嘘が嘘であるなら

本当が本当であるように

願うコトバも

願いというベールで

僕を隠しておくれよ


隙間から覗いた

世界の白さに絶望して

貴方が泣く様に

また笑うから


僕は幸せであるだろう


そう言って投げ出した

火の海の中で

僕は貴方を愛した


分かってるんだよ

本当は

そうでありたいと

願う言葉だって

無意味で

無力で

虚しいだけだって

知ってるんだ

ホントは

どうしてか

あの場所へは

二人、還れないのに。


逢いたいのは

届かないから

目を閉じても

薄れてしまった

感情に

君はきっと

思い出すんだ

鮮やかだったはずの

夜の底で

膝を抱えて


分かってるんだ

どうしたって

叶うはずなくて

あの坂道の上だって

届かないんだ

浮かんでいった

二人の声も

君の分だけ

影が広がって

暗がりに一人

探し続けてんだ


遠くだって

君が笑うから

精いっぱい伸ばして

君を望んだ

届かないんだ

分かってるけど

それでももし、

もし叶うなら


もう一度其処へ

君と二人で

行きたかったんだ。

夢の中でもいいから

僕が選んだ世界で

君が笑うなら


隣で笑う君が


頬を赤く染める君が


穏やかな日差しと


茜の間に立っている


もう、言う事はないよ。


知っている様に


触れた温度と


何処へ行こうか、


二人ぼっちの世界で


君が笑い続けるなら


きっと生きていける


プロローグと


エンドロールの向こう側


人々の名前の隙間を


君は走るから


続かない話は


繋いだ掌から零れる


もういいんだよ。


傷付いた心も


言葉に隠れてしまった


笑えるんだよ、


指先に力を込めて


二人で笑い続けようか。


太陽は泣かない。


空は其処にある


それが、答えだ。


御前が遠ざかる

幾つにも碎けた夢が

苛む様に手を掴む

夢は碎けた

「其れが幻想で在れ」と

願う言葉すら死に絶へる

残骸。残響。

痕を還した感情に

何と名前を付けようか

見附けられないまま

手を取り合う嘘を信じて

御前が、遠ざかる

とりあえずは

このままで

努は死んでいる

屍の上を

歩く様に。

吸い込んだ空気

死んでいく茜

夢なんか見ない

どれだって何時だって

落ちていくのは僕だ


白く濁る意識と

分厚く圧し掛かる空

落ちてきたのは

誰だったのか

分かりやしないけど


瞬きを繰り返して

振り返る事も諦めた


「夢を続きは、」


その言葉の先なんて

一つも知らないよ

沈黙の向こうで

笑う気配に溺れて


続かないなら

なんの夢を見る?

吐き出す空気ですら

僕を拒むのに


見えない出口は

殺された意識の果て

褪せた記憶は

僕を突き刺す刃で

開いた目蓋は

全てを映していく


また目覚める事を

どうして僕が許す?


ダメなのは僕じゃない

知らないのは

僕だけだ。


閉ざしたのは

夢の話

落ちていく全てが

僕の中で死んでいく