遠。御前が遠ざかる幾つにも碎けた夢が苛む様に手を掴む夢は碎けた「其れが幻想で在れ」と願う言葉すら死に絶へる残骸。残響。痕を還した感情に何と名前を付けようか見附けられないまま手を取り合う嘘を信じて御前が、遠ざかるとりあえずはこのままで努は死んでいる屍の上を歩く様に。