TRIANGLE -55ページ目
吐き出す様に
生み出す罵声
そんなに嫌ならさ
いっそ殺してくれよ。
そうして君が
幸せになるなら
誰の夢ですか。
誰の事ですか。
まるで嘘みたいじゃないか
紙一重の本音は
傷口を抉って
知らないふりでしょう、
知っているんです。
知っていたんです。
心の在り処も
心の行方も
気付いてない癖に、
引き摺ったまま
足跡は忘れて
痛みは癒えないまま
置いてけぼりの情景
白い仮面の奥
濁った瞳は
何も映さないで
嘘だよ、
幸せさ、
君がいなくなれば
(僕がいなくなれば)
それが本当なら
真直ぐ狙ってね、
その銀を翻して
笑みを浮かべて
さようならの合図を送ろうか
優しい歌は
聞こえないよ。
愛の言葉は
僕が殺したよ。
どうしても
どうしても。
君にはなれなくて
慣れない言葉は
引き攣ったままで
うつらうつらと
漕ぎだした舟は
何時か沈没した愛の歌
誰も見てないのにね、
そんな歌は
きっと僕が殺した
いっそ憎んでくれよ
そうすれば
語らずに済む
優しい歌声を
聞かずに済む
夢現は
僕を殺して
こんな僕の事を
君は知っているんだろう?
笑えない僕を
言えない僕を
君は指差して
優しい歌は
僕が殺した、
消えたいのは
僕だけが騙る愛の歌
僕が殺した
愛の歌。
触れた指先は
静かに焼かれる
痛みを遠く
まるで夢の様で
掴んでは離れる
夜を背に連れて
震えた膝は
崩れ落ちて
頬が淡く色付く
白と黒のコントラスト
誰かが置いていった
心を当て嵌めて
誰も知らないと
逸れたふりをした
間違いだらけの
答えを知りはしないよ
映らない瞳は
瞬きを繰り返して
踏み締めた地面は
湿ったまま
泥濘は足を奪う
君が触れる
優しさは
埋めた寂しさ
目を逸らしても
其処に立ち続ける
爪先で蹴飛ばす
何時までも
其処に転がったまま
塞いで
見ないふりして
前髪の隙間
双眸は緩やかに
どうせ落ちていく
誰も同じ顔
誰も同じ声
変わらないよ、
不変的な君が
放物線の中で
溺れているよ、
知ってる。
少しの事が
何時しか軋んで
心は撓み始めて
固く、悲しく。
消えたいのは
本当の事だよ、
積み重なって
歪に歪んで
崩れたのは
言い出せなくて
止まり木から
足を離す
鳥達の向こう側
言えるわけないね
どうせ落ちていく。
僕の中から
零れ出した言葉が
もう戻らないね、
心も
夢も
希望も
絶えてしまった
途切れた言葉が
消えたいんだ、と
声を零して。
僕が僕であること。
僕が僕で在ること。
まるで夢の様な
傷心、一つ。
どれが答えか
それが答えか
分からないままにさ
騙し騙しの言葉は
死んでしまえばいいのに
綺麗な言葉は
真直ぐに僕の瞳を指差して
嘘吐き、
そう言って笑った
消えてしまえば
何も辛い事はない
君も誰も彼も皆
喜んでくれるだろうさ、
こんな事だろうと
痛みも苦しみも
両手一杯に掻き集めて
埋もれてしまおうか
きっと窒息死出来るから。
僕が僕で在る限り、
きっと誰かが苦しんで
それでも僕が生きるたび
笑う誰かが居るなら
立ち止る足音
そんな期待に満ちた
未来なんて何処にもないけど。