TRIANGLE -56ページ目
手を握って
離れない様に
逸らしたままの目は
もう気にしない事にした
続かない道の先
君は独り言の様に
弱音を零したんだ
「もう明日は来ないんだ」
隠してしまった
君の唯一つの本音を
枯れてしまった涙と
一緒に流してしまって
戻れないんだ、
そう言って笑って
言えなかった言葉は
もう何処にもないんだよ
もう薄ぼんやりとしか
君の事は思い出せないけど
それでも曖昧に笑う
君が誤魔化し続けた
言葉の続きを
僕は知っているんだよ
「今日の続きは、きっと。」
何処にもやってこないけど
途切れた道の先
夢の話はもう止めようか
さようならの次は
きっと悲しみの雨が、
探し続ける事も
諦める事も
遠くに見詰めたまま
許し合える幸せな日を
僕は望み願うんだ
逸れてしまった
心の行方すら分からないのに
きっと僕は、続きを生きるんだ
悲しくて辛くて苦しくて
それでも僕は、
真白に塗り潰して
?
言葉は
届かない
意味不明言語が
脳裏に飛び交う
君と、君へ。
詰め込んだ
感情瓶詰め
小さく綻んだ
縫い針が
心を突き刺す
痛いよ、
言えないけど
そうして
僕は君へ
返す言葉を持たない
消えてるよ、
それを
思い出せないから
忘れようか。
ね
?
電波は異常です。
君の傷口は
感染経路の様で
毒の様だ、
まるで。それは。
辛いとは言わないよ
どうせ痛いのは
何一つ変わらない
それなら
知らないければいい
真白になって
白濁に溺れれば
ね、
最初になろう。
呑み込めない言葉は
記憶に返して
戻ろうか、
戻ろうよ。
?
××になって、
ね。
指切りね、なんて
思い出の中で
独り綺麗に笑う
錆びた線路の上
青く茂った草花に
足跡をつけてさ
笑い合える世界を
ただ一つ望んで
覗きこんだ硝子玉
満たされない温度が
静かに胸に残って
突き飛ばした弱さが
握りしめる事の出来ない僕を
何時だって責めるから
この小指の先で
繋がる淡い糸を辿って
君に逢えるかな?
もう一度笑い合えるなら
思い出だけに生きる君が
愛おしくて、辛くて、
熱を持つ事の出来ない
フィルタ越しの優しさが
最後まで涙を隠すから
遠くに見えた憧憬も
色濃く残る情景も
叶わない約束を映して
もう繋がらない小指も
きっともう思い出せないだろうね、
見えなくなった線路に
一つ手向けた花束を。
大きく伸びをして
指差しその先へ、
深呼吸した
喉の奥の方で
きっとカラカラ笑う
当たり前を
太陽が照らして
響いた音の数だけ
真剣に向き合う
途切れ途切れの
フェンスじゃ
追い越してしまうよ!
青色絵の具に滲んだ
大きく広がる青空も
手離した携帯に映る
何時かの茜空も
きっと幸せさ、
幸せさ!
何も聞きたくなくて
何も見たくなくて
僕は両手で耳を塞いで
静かに目蓋を伏せた
なんて、汚い。
心はささくれ立ったまま
必死に目を逸らし続けた
痛い程の言葉が
僕の身を切り裂いて
言わなくても分かってる、
腐ったままの感情が
何も言わずに突っ立ってて
僕を見る。
その瞳に溺れてしまうなら
まともに浮かべられない
笑みだけが滲んで、
静かに笑ってる
言えないから。
見えないから。
聞こえないから。
そう言い訳をして
見開いた両目の奥で
誰かの言葉が可視化する
嗚呼、なんて汚い!
綺麗なだけの言葉が
僕の身体に降り注いで
いっそ笑ってくれよ、
居場所なんて
最初から無いんだから

