辛いと思いました

苦しいと思いました

逃げ出したいと思いました


逃げ道は、ありませんでした


弱いのがいけないのです

強くならなきゃダメなのです

僕が弱いまんまじゃ

心配をかけてしまうから

だけど僕は強くないのです

皆が思うほど僕は強くないのです

逃げ出したいと、叫びたいと

もがき苦しんでると、

言い訳を何度も繰り返したのです


分かってるんです

でも立ち向かわなきゃいけないのです

僕が闘わなきゃいけないのです

分かってはいるんです、


でも今だけは泣かせて下さい

逃げ出すことを赦して下さい

もう少ししたら頑張るから

優しい目で僕を見守ってて

闘えるようになるまで、

一人で立てるようになるまで

頑張ってみるから、

一人で生きていけるようになるから


覆う掌に残るのは

捨てたはずの×××

どうして見つけた

どうして見捨てた

こんなはずじゃない

こんなの望んでない

見守るだけの瞳も

どこか歪んでいく

誰かの幸せを描くたび

軋む心を無視して


隠していた声も

もう戻れないと泣いて

君が含んで落ちる

紫雲をも引き裂いて

自ら終わりを選んだ

離れたのは僕の方で

眩む様な日差しも

突き刺すのは内側の殻

護る為に薄く張った膜も

意味を失えば脆く零れる

どの涙を望んだの

僕は悲しいだけなのに


もう拾わないで

同情なら苦しいから

抱いていたかったのは

君じゃなくて僕で

崩れ落ちてく音も

狂う様に奏でた音も

僕が望んだ終わりを描く

思い出なんだよ


連なる意味を砕く

反芻した情報論を

片手に転がして愛でる

もう何も恐れないの

落ちて反射した音に

恐怖を覚えて


足音の数だけ

怖い物が増えていく

境界線上の嘘を

重ねるたびに飢える双眸

瞬く針の音と隠した焦燥

残されたのは何なのか

安らかな声を知るのは

此処には誰もいない


そうして誰もいない

電燈の下じゃ見えないの

憐れむ影の先で

点滅する光の束を呑み込む

閉じた掌で羽を撫ぜる

飛べない癖に。

歪めた笑みを殺す様に

真実を放り捨てた


答えを求めて

黒く塗りつぶして

差し出すのは

見えない感情論

溢れ出ては漏れ出す

ドロドロになって飛び出す

覆い尽くす様に嘲笑、

知ってたのは、君。


憎いよ、

痛い。

どうして、どうして。

黒くなっていく意識と

白くなっていく視界と、

コントラストに沈む

飼い殺された獣は

僕を映して足音を増やす

僕を見つめる瞳は

重力に従う引力

満たされる様に笑って


酷く歪めた表情で

押し隠したのは

もう届かない言葉

書き殴っては

ぐしゃぐしゃに丸めた

もういいんだよ、

気付く訳もないんだからさ


もしも僕が。

それは君には言わない

嘘吐きと言っていいから

悲しそうな顔だけは

僕は見たくないんだよ

浮かんでいく言葉が

見え透いた嘘が

言えない感情が

少しずつ半濁して

届かないって、そう言った


耳を塞いだのは

小さな反抗

目を閉じたのは

現実逃避

それでも理解する

頭ん中じゃさ、

グルグルになってんだよ

分かりたくなくて

目を逸らすんだ


黒くなった掌の横も

鉛の重さをリアルに感じて

嗚呼、そっかって

勝手に自分で解決しちゃって

また笑いと涙が込み上げるよ

届かない言葉だけ

僕は君を遠くにした

でもね言わないのは

君を愛してるからだよって

それだけなら

言ってもいいかな。


拾う切なさが

水音を反射して笑う

静かに、零れる

あの時を見た


望まれた

憎まれた

痛いのは

気付いた心

此処を護るのか

捨てるのか

逃げては躓く

膝から崩れていく

過ぎていった季節と

笑う君の横顔が、


とおいよ。


生まれて

壊れた

その意味は何?

伝う涙は

慟哭を望んで

引き攣る喉の奥で

君が深く落ちる

この手には

差し出された声

捨て去りたいのは


ぼくだよ。


感じていたいよ

まだ此処にいたいよ

願うことすらも

許されないのなら

僕は此処で、