拾う切なさが

水音を反射して笑う

静かに、零れる

あの時を見た


望まれた

憎まれた

痛いのは

気付いた心

此処を護るのか

捨てるのか

逃げては躓く

膝から崩れていく

過ぎていった季節と

笑う君の横顔が、


とおいよ。


生まれて

壊れた

その意味は何?

伝う涙は

慟哭を望んで

引き攣る喉の奥で

君が深く落ちる

この手には

差し出された声

捨て去りたいのは


ぼくだよ。


感じていたいよ

まだ此処にいたいよ

願うことすらも

許されないのなら

僕は此処で、