TRIANGLE -143ページ目
あいしてる。
簡単に呟く
安い言葉
文字列に挟んだ
栞の奥で笑う
星屑の流れ突いて
気付かないふり
消えていくと
狂おしい程に、
優しい程に
意味を持たない
ほら、僕の言葉
誰かと同じコトバ
受け売りの様な
どっかで聞いた
誰かの言葉
最初の単純な呟きに
溶け込んだ
嘯いた、
頭の中じゃ
全部分かってんだよって
言える訳もなくて
知らないふり、
続けるには
ちょっと辛くて
だから僕は
安い言葉を高くで買って
君へと囁く、
この言葉を
愛を、
観覧車が、
落ちていく
遊楽の楽園へ、
傍にはいれないよ
でも羅列の中で
笑う人影を見て
僕は知りたくなったから
あいしてる。
また囁いて
呟く言葉に
君は笑ってくれるだろうか
そうであってほしいな
そう、思ったよ。
曖昧浮かべた笑顔
渇いた様に
罅割れた心
まっさらな部屋の中じゃ
何も言えないけど
白くて、
辛くて、
そんな未来が
そんな世界が
満ちていく。
あと、
あと何回
、何回。
僕は眠ればいい?
呟いても
何も返ってこない
広いだけの
虚ろなこの場所で
淡く罅割れた
価値のない言葉
渇き切って
掠れた様な、
何回も
何回も
何回も
叫んだ言葉。
いつになれば芽吹く?
いつになれば気付く?
そこにあれば
ここにあれば
きっと辛くないよ、
きっと寒くないよ、
きっと痛くないよ、
それは、幸せだ。
きっと、幸せだ。
辛いなら
孤独を手折って
その背中に
爪を立てて
雑踏に眩むなら
同じ顔を掻き消して
明日を望むなら
横たわって
その瞳を伏せて
苦しいと
呟く事も
悲しいと
泣き叫ぶ事も
耳を塞いで
優しい言葉に
隠れた
罪悪感も
一人の影
僕の答えだ
悲しくても
苦しくても
孤独なんて
曖昧な逃げ道捨てて
この手を、
伸ばしたら。
僕は何度も叫んだ
聞こえてるかい?
僕は此処だ。
君に
この愛を
手向ける様に。
君を背負って生きる
置いていこうか、
思い出も全部。
笑いかけた
木漏れ日の温度
緩やかに温くなって
振り返る季節の
穏やかな小春の嘘
知ってるよ、
言わなくてもさ
君の手を握って
この道を歩く
また最初からでも
それでもいいかもね
忘れてばっかりの僕らには
きっと丁度いい
忘れ物ばかり詰め込んだ
話の一つや二つ
曖昧になったまま
懐かしげに目を細める
淡い水彩画の世界
滲んだ言葉全て
柔らかく触れる
置いていけばいいよ
優しく笑いかける
あの時のまま
僕らは生きているから
悲しい事も
寂しい事も
過ぎた事の様に
嬉しい事も
楽しい事も
忘れてるけど
それでも確かに
心のどっかで幸せだと
そう思ってる自分が
いるんだよ、
此処に、
揺られるように
笑っているんだ
置いていけるよ、
君と二人なら
それが正解だって
僕が言ってあげるよ
君を背負って
僕は君を置いていく
此処で待つ世界は
溶け出した優しい世界
君を、愛する様に
僕は溺れていく
幸せが、満ちた。
劈いた悲鳴
夢感覚の歩行者
僕らの前を歩く背中
躓く線路上の論理
君に語る事の全て
自称先駆者の嘘塗れで
君が起き出す
世の中の朝習慣
覚えているのは
じりじり鳴りだす
甲高い金属音
隙間から覗いた
損得割り切る勘定
分別は大事と騙る
空の青さを知るのは
随分後のほうで
赤混ざる配色の
僕が引き摺る痕跡
覚えてないのは
昨日の言葉と愛想笑い
善悪振り切る道路
飛び出したのは
君を信じたくない嘘
笑ってるのは
君を知ってるから
泣いているのは
僕を忘れたから
それでいいのは
他の誰かの感情のハナシ
なし崩し的な、
そんな、そんなハナシ
もういいよ。
文句あるなら飛び込もうが
突き刺そうが
もはや関係ないから
向こうの線路上オーバーライン
境界線は不明のままで