ただいまの七十二候
「 鴻雁北(こうがんかえる)」より、
雁(がん・かり)について
お伝えします 😊
「鴻雁(こうがん)」とは
中国語で、
雁(がん・かり)のこと。
「鴻」は大型の水鳥(渡り鳥)
「雁」は小型の水鳥を指します。
雁は、
鴨より大きく 白鳥より小さい
カモ科の水鳥の総称で、
日本には、
真雁(まがん)、雁金(かりがね)
菱喰(ひしくい)などが生息します。
春に、東南アジアから
燕(つばめ)が渡ってきて、
日本で繁殖期を迎えるように、
雁も、子育てをするために
シベリアや北極圏へ渡っていきます。
でも、この時期、
実際に雁の姿を見られる人は
たいへん限られています。
日本に来る雁の8〜9割が
ラムサール条約湿地に登録されている
宮城県北部の伊豆沼と蕪栗沼の周辺で
越冬するそうですから、
この時期、きっとそこから
飛び立っていくのでしょう。
私が、ここ愛知県豊橋市で、
北上する渡り鳥を見たのは
1月のことでしたが、
あれが、雁だったかどうかも
よく分かっておりません…
雁は近年、狩猟により激減し、
いまでは保護鳥となっていますが、
いまでは保護鳥となっていますが、
近代以前の日本では、
馴染みが深く、
広く食用とされていました。
その面影は、
雁擬き(がんもどき)や、
落雁(らくがん)などの、
名前にも残っています。
雁の姿を描いたものとして、
真っ先に思い出されるのは、
花札でしょうか?
切手に興味のある方でしたら、
「月に雁」は、
あまりにも有名ですね。
昭和40〜50年代、
非常に高値で取引されていた
コレクター垂涎の大型切手です。
なんと、
ドラえもんにも登場してます!
私も、コレクターでしたから、
この切手、欲しかった… 😆
私が習っていた琵琶唄にも、
雁の情景がよく出てきています。
また、1974年に放映されたCMにより
「雁風呂(がんぶろ)」という風習が
広く知れ渡りました。
月の夜
雁は木の枝を口にくわえて
北国から渡ってくる
飛び疲れると波間に枝を浮かべ
その上に止まって羽を休めるという
そうやって津軽の浜までたどりつくと
いらなくなった枝を浜辺に落として
さらに南の空へと飛んでいく
日本で冬を過ごした雁は
早春の頃再び津軽へ戻ってきて
自分の枝を拾って北国へ去ってゆく
あとには
生きて帰れなかった雁の数だけ
枝が残る
浜の人たちは
その枝を集めて風呂を焚き
不運な雁たちの供養をしたのだという
サントリー角瓶 1974年
これは、
「葦を啣む雁(あしをふくむかり)」
という中国の故事からきており、
実際には、雁が小枝や葦をくわえて
海を渡ることはないそうですが、
日本人は、
雁の姿やその声色に、
移ろう季節や郷愁、
もののあわれなど、
たくさんのものを見ていたのでしょう。
もし、あなたが この時期、
遠くシベリアへ飛び立つ雁を
見ることができたなら、
それは、たいへん幸運なことです ✨✨✨
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