豊橋市民に
「 これが終わりゃ~
あったかくなるわ~ 」
と信じられている行事・・・
そ・れ・は
重要無形民俗文化財
「鬼祭(おにまつり)」
平安時代から1000年以上も続く、
豊橋が誇る天下の奇祭。
神事ゆえに、
戦争中も中断することなく
奉納されてきました。
徳川家康が竹千代と称していた頃、
社前の松の木の下に腰掛けて
鬼祭を見学したという
言い伝えもあります。
ちなみに こちらは
豊橋市のゆるキャラ「トヨッキー」
( 本名:ホの国ヨシダ )
豊橋の「豊(トヨ)」と、
赤鬼の「鬼(キ)」が、
ハイテク風にアレンジされています。
あ、
「豊橋ってどこ?」という方は、
ぜひ こちらをご覧くださいね。
愛知県の特徴を見事に捉えた、
たいへん素晴らしい地図にございます
( 豊橋は「穂の国」の下半分辺り )
鬼祭は、2月10日・11日の2日間、
早朝から深夜にかけて、
たくさんの神事が行われます。
その中でもハイライトは、
11日の午後に行われる
「赤鬼と天狗のからかい」
荒ぶる神(スサノオノミコトの説あり)
の赤鬼が、
武神(サルタヒコの化身)の天狗に
勝負を挑みます。
が、天狗はちっとも相手にしません。
それでもあまりにしつこい赤鬼に
とうとう天狗も怒って、反撃開始
追い詰められた赤鬼は、必殺技
「すっこき」
「鼻くそ投げ」
「金玉投げ」
を繰り出すも、太刀打ちできず
お詫びに、白粉とタンキリ飴を撒いて
退散します。
この粉を浴びると、
夏病みしないと言われています。
さて、 鬼を退散させた天狗は、
八角台へ上がり、
神楽と田楽が奉納されます。
一方、境内を飛び出した赤鬼は、
氏子四町を、
9時間かけて駆け巡ります。
装束が汗を吸って30kg近くになり、
体重は6~10kgも減るのだそうです。
町中が白い粉だらけになり、
人々は今年も、春の訪れを知ります。
私がここでご紹介したのは、
鬼祭のほんの一部。
上の動画も、
2日間にわたる長い長い祭の
一部でしかありません。
すべての作業、稽古、設営。
神役の方の並々ならぬ鍛錬。
神役を務める方は、
家族と炊事を別にし、
四本足の獣は食べず、
若い女性と目を合わすことも
許されない。
日々斎戒沐浴し、
本祭前夜は神社に籠もり、
翌朝は、身を切るような冷水を浴びて
穢れを落とすのだそうです。
そうして、人の身でありながら
「 神 」に近づいてゆこうとする姿に、
私は感動を覚えます。
「 天 」 のエネルギーを
「 地 」 に引きつけようとする
「 人 」 のエネルギー。
そこには、
自分を育んでくれる土地への感謝と、
そこに住まう人々への
奉仕と愛情の気持ちが
あふれているように思えるのです。
それはまさに、
私が目指す 「氣学」 の姿。。。
でも、それを語るのは、
またにしましょうね
皆さんも、機会がありましたら、
地元のお祭に
ぜひ参加なさってみてください。
そこには、あなたの地盤を
豊かにする宝物が、
詰まっているかもしれません