なんと!DAISOの300円スピーカーが高級オーディオスピーカーに変身 | グラ山ギターのブログ

グラ山ギターのブログ

毎週健康のために山登りをしています。低い山ばかりですが播磨の山々は岩山が多く景観がすばらしい所が多いです。山頂などで演奏しています。 井上陽水のカバーが多いです。
暑い時期は山登りは控えています。

前回のブログで紹介したように、コンデンサーマイクAKG LyraとPythonを使って、オーディオシステムの周波数応答特性を即座に測定できるソフトを作りました。

(インパクトサウンド周波数応答特性の無料測定プログラムを公開しました | グラ山ギターのブログ (ameblo.jp)

にexeアプリを公開しました)

 

これで色々なオーディオシステムや吸音材などの評価が可能になったので、早速評判のいいDAISOの300円USBスピーカーの特性を測ってみた。

 

700Hz~5kHzの付近の周波数特性が暴れているが、基本200Hz~15kHzまでカバーしているので安価なスピーカーの割にはバランスよく聞こえるので、市場の評価が高いものと思います。
 このスピーカーに手を加えて、もっと素直な特性にならないか試行錯誤をくりかえした結果、非常にいい周波数特性が得られるようになりました

実際に比較試聴すると、数万円のスピーカーの音に匹敵する音質が得られました。さらにソニーのスーパーウーファーを組み合わせて再生すると、ジャズの名曲を心地よく聴かせてくれました。

 

●DAISOの300円スピーカーの分解
 時計用ドライバーの+ドライバーを使って背面の4箇所のネジを緩めて外すと、スピーカーのカバーが外れます。ケースはプラスティックなので叩くとポンポンと音がします。ケースの中には吸音材は一切入っていませんでした。スピーカーの背面にある磁気回路はしっかりと大きなもので、これがいい音を引き出していると思いました。

周波数特性の中域の暴れはケースが原因と考えられたので、ケースの共振を抑えかつ音が漏れないような構造にしようと思いました。

バッフル板はディンプルが沢山設けてあり、共振が少なくなる工夫がありましたが、ケースは音響的には何も工夫が無く、共振しやすいと感じました。


したがって、ケースはしっかりとした瀬戸物の容器にし、その内側に絨毯の切れ端を張り付けて元のスピーカーが丸ごと収まる形にしてみました。

●周波数測定
Pythonでプログラムを動かし、1kHz, 10~375Hz, 375Hz~3kHz, 3kHz~24kHzのスィープ信号を再生してAKGLyraで音をひらいて周波数伝達特性を表示します。
改良したスピーカーは中域のあばれも全くなくなり、非常にすなおな特性になりました。

●サブウーハー(ソニーSA-CS9)との組み合わせ

このままでは200Hz以下の重低音がさいせいできないので、ソニーのサブウーハーSA-CS9と組み合わせた。サブウーハーの背面に音量とカットオフ周波数調整つまみがあるので、周波数特性ができるだけ平坦になるように調整ー周波数応答特性測定をくりかえします。

 

●比較試聴
オリジナル品は平たくてダイナミック感が無く歪感がある音にたいして、改造品は、サックスやピアノ、ドラムなど透明感があって品があり、ピアノやドラムのアタック感やサックスのつやのある感じなど、まるで高級オーディオに変身しました。
再生した音を、AKG Lyraのマイクで96kHzサンプリング24bitで収録し、Audacityでレベル合わせをしてwavにし、MKVにしてyoutubeにアップしています。

 

音源には、Youtubeにて、ピアノ、サックスは

New York Jazz Lounge - Bar Jazz Classics - YouTube

ドラムは

AKG C414 Microphone Review For Drums - YouTube

ボーカルは

平原綾香「オリビアを聴きながら」(杏里Cover) - YouTube

アコースティックは

【カバー曲】『人生の贈り物』 八代亜紀 cover by ユリア - YouTube

からそれぞれ約10秒間ほどサンプルさせていただき、音質比較に利用させていただきました。

 

ヘッドホンや性能のいいオーディオシステムなどでじっくりと比較試聴してみてください。