湖望む高さとなりぬ花芒
「方円」2002年12月号雑詠掲載。
1週間、ブログをお休みしていました。今週からまた宜しくお願いします。
この句は2002年秋、近江・湖北吟行で詠んだ句。これが生まれて初めて経験する吟行だった。琵琶湖の北、、つづら尾崎展望台から菅浦四足門、渡岸寺、そして尾上の夕勝を眺めるコース。つづら尾崎から眺める琵琶湖は絶景。そこに生えていたススキも、実に絵になる。岬の高いところから、ススキとセットで眺める琵琶湖の風景に感動して詠んだ句。
この時に詠んだ「とんばうに漏れなく湖の光かな」という句が主宰特選に選ばれて、少しだけ自信を持てたと同時に故・中戸川朝人主宰の「くわんおんをめぐりてまんじゆさげつたひ」という句に衝撃を受けたり、ベテラン同人が詠んだ主宰特選の「豆稲架に風の近道まわり道」という句にただただ脱帽したりと、非常に刺激の多い吟行だった。俳句とはかくも奥深いものなのかと。そこから10年近く、色々な方々の句を見て勉強し、添削指導を受け、同人の末席に入れて頂くまでになった。それでも、言葉の奥深さ、難しさに、日々悩み続ける。句作というものはそういうもの。これからも、考えて、考えて、考え続けていきたい。
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