片言で語る伝統昭和の日

「方円」2013年7月号清象集掲載。句作は4月だが、当時方円は毎月20日締め切りだったため、投句自体は5月に行っている。この句のシチュエーションは忘れてしまった。外国人観光客に日本人が片言の英語で観光案内などをしているのか、それとも日本通の外国人が他府県から来た観光客に京都の観光案内をしているのか。いずれにしても、国際的な雰囲気を感じて詠んだ句。

恥ずかしながら、大学1回生・2回生の時、少しだけ英会話を習ったことがある。発音と度胸だけは備わったが、ボキャブラリーが少ない。「この会場は何時に開きますか?」と聞かれて「6時半」と一言だけ答えた私はぶっきらぼうに聞こえただろう。最近は、河原町三条の交差点で二条城へ行く道を尋ねられ、「歩いて行かはりますのん?」と英語で驚きながら、丁寧に答えておいた。通じてよかったと心から思う。今はどこに行っても外国人観光客に出くわす。少しでも私のクソ度胸がお役に立てれば、この上なき喜びだ。

(絵はAIによる創作です)

 

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低山と言へど山なり木の芽張る

 

「方円」2018年6月号円象集掲載。

枚方・山田池公園での一コマ。休みの日、何も予定がない時、車でよく訪れる。駐車場を出ると周回道路。みんなジョギングをしたり犬を連れて歩いたり、思い思いに公園を楽しんでいる。その向こうは雑木林で、まだ池は見えない。春は芽吹きの季節。青々とした若葉や若芽が揃う。周回道路を暫く歩くと山田池が見えるのだが、案内図を見ると、雑木林は「春日山」と名付けられているらしい。広い公園。山もあれば峠もある。今まで気にも留めなかったが、言われてみれば、自分は山と名乗っているという、ある種の威厳が感じられる。大げさかもしれないが、堂々と木の芽や若葉を生い茂らせている「山」に敬意をもって詠んだ句。

ここ最近、自分は果たして社会に役立っているのかと、自問自答することがよくある。そのためか、自分を励ましたり、奮い立たせようとしたりするような題材の句が多くなっている。消極的ではいけないと。しかし、とある事で、名指しで「頼りにしている」と言われることが、最近あった。こんな自分でも頼られる時がある。人生捨てたもんじゃない。至極単純かもしれないが、無駄に生きている命は一つもない。こう考えて、誇りを持っていきたいものだ。

 

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摂州に入りげんげ田に迎へらる

 

「雲の峰」2023年6月号青葉集掲載。

「げんげ田」とは蓮華の花が一斉に咲き乱れる田んぼのことを指す。かつて、蓮華は緑肥として刈り終えた田畑に植えられ、春になると一面蓮華の花が咲く様子があちこちに見られたが、今では少なくなった。そんなげんげ田が、自宅の近所で見られる場所がある。一歩踏み出したら大阪府に出るちょうど境目のところでは、未だに田畑に蓮華の花が咲き乱れる。山城国から摂津の国に入れば蓮華が見られるという光景。摂津の蓮華が山城の民を迎え入れているように見えて詠んだ句。

以前紹介したかもしれないが、同じ場面、同じシチュエーションで、20年以上前にこんな句を詠んでいる。

げんげ田に風追ふ色の過ぎにけり

この句を元方円主宰、故・中戸川朝人が絶賛した。当時私は30代前半。これが少なからず自信に繋がり、今まで長年にわたって俳句を続ける原動力になった。私にとって、未だに蓮華は「風追ふ色」のまま。このインパクトが強すぎて、これを超える句はまだ詠めずにいる。これ以上のものを作りたいと思えば思うほど技巧に走ってしまう。ごく自然体で発した言葉が大きなインパクトを与える。そんな語彙力を身に着けたい。

 

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音放つ穀雨の天に地に人に

大住シンフォニックバンド 第32回定期演奏会

昨日4月20日(日)、盛況のうちに終了しました。

昨日は二十四節気のひとつ、穀雨。田畑の準備が整い、穀物を育てる雨が降るという意味。俳句は無理やり作った感が否めませんが、当初雨の予報が曇り時々晴れに変わり、音楽の芽がぐんぐん育ったいい演奏会になりました。

ご来場の皆様、裏方・関係者の皆様、ゲストの前田大輔様、その他全ての皆様に、心より御礼申し上げます。

 

プログラム

1部

コンサートマーチ「テイク・オフⅡ」

春の猟犬

さくらのうた(改訂版)

歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り

2部

Obatala

アルストロメリアを摘みに(初演)

BIRDLAND

Spain

アンコール

青春の輝き

羽ばたけ高く大空へ

 

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猫柳古都よりの風やはらかく

 

「雲の峰」2024年6月号青葉集掲載。

いつも歩く散歩道は、母校の中学校の通学路を経て田園風景が広がる農道へと続く。その途中、中学校からもその近くの小学校、こども園からもよく見える場所に、猫柳の木が立っている。この時期になると、柔らかい銀色の花穂をつけて、通行人を楽しませる。ここは北に京都、南に奈良と、古都に挟まれた地域。そこから心地よい春の風が吹くと、猫柳も優しく揺れる。そんな春らしい風景を素直に詠んだ句。

この「猫柳」という季題、今を去ること約30数年前、学生時代に朝日新聞京都俳壇に投稿し、採用されたこんな句がある。

猫柳空き地にビルの迫り来て

この句を故・関戸康子氏は「若い人の眼差しが見える」と評して下さった。その時は今ほど本格的に俳句を始めようとは考えなかったが、確かに句作の原動力になった句。この時の若い感性、初心を忘れずに生きていきたいものだ。

 

さて、いよいよ二日後に迫った所属吹奏楽団の定期演奏会。

こちらも初心を忘れず取り組みたいと思います。

 

♪大住シンフォニックバンド 第32回定期演奏会♪

とき 2025年4月20日 開場13:30 開演14:00
ところ 八幡市文化センター大ホール
※京阪電車石清水八幡宮駅下車徒歩15分
入場料 1,000円(中学生以下無料・要整理券)
特別ゲスト 前田大輔(トロンボーン奏者・作編曲家)

曲目
歌劇「イーゴリ公」より ポーロヴェツ人の踊り(ダッタン人の踊り)/アレクサンドル・ボロディン(黒川 圭一編曲)
Obatala(オバタラ)/中路 英明
Spain(スペイン)/チック・コリア  他

 詳細は、公式HPよりご覧になれます。
多数のご来場、心よりお待ち申し上げます。

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