Japan Timesのような高度な英文を書けるようになるためには? | ネイティブ英語のススメ

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「知識ゼロ」の状態から、ネイティブと「対等」に話すためのビジネス英語を学ぶ

英字新聞で見られるような文体を書けるようになるには相当な訓練が必要です。


このレベルに到達するには、ただひたすら英語で書きまくるだけでは不可能です。

前回でもお話しましたが、高尚な英文をが書けるようになるためには、

まずはそういった手本となる例文を暗記しておく必要があります。


ここがかなり勘違いされているところで、

より多くの英文を書いていれば

自然に英語らしい文章が書けるようになると思われています。


しかし、自分がストック(暗記)している文章の数が少なければ、

かける文章のバリエーションも同様に少なくなってしまいます。


プロの間でよく言われていることですが、

「インプットなくしてアウトプットなし」

と言われます。


つまり、より良い文章を書けるようになるには

より良い英文をインプットする必要があるのです。


ちなみに、スピーキングもこれに直結しており、

より多くの良質な英文を暗記すれば

自分の話す英語もより高尚になっていきます。

そしてネイティブからは、「おっこの人は教養のある英語を話すな」

と一目置かれるようになり、信頼されるようになるのです。


では、そういった高度な文章を書けるようになるための手順を以下に記します。


1.文法知識を蓄える (大学受験レベルまで)
2.文法書等に書かれている基礎例文を暗記
3.英文読解力をつける 
4.天声人語の英文を丸暗記 (100記事位)



1と2については前の記事で説明しましたので、

くわしくはそちらをご参照ください。


3の英文読解力ですが、

いくら良質な英文を暗記したとしても、

その英文を文法的に正しく理解していなければ

自分で応用することはできません。


たとえば、

Added to the backlog of work are the issues of the corporation's filing bankruptcy.


英文読解を大量に勉強した人なら、

Addedから読み始めてare the issuesを見た瞬間にこの文章が倒置だとわかります。


もし倒置という概念をインプットしていない人であれば、

一生こういった文章を作ることができません。


反対に、倒置構文を理解しているようであれば上記の例文は理解できるはずですし、

何度も倒置構文を使った文章に出会うことによって

自然と英語のセンスが磨かれていきます。

そうすることで倒置構文に段々と慣れていくのです。


では、最後の4についてですが、

これは実際に自分が高尚な英文を作っていく練習をしていきます。


そこでお勧めなのが「天声人語」です。

これを使って、日本語を見て英語に訳していくのです。

この時に、なるべく難しい文体を使って英文を書くようにしてください。


そして一通りできたら、同記事の英訳を見てください。

プロならどんな文体を使うのかというのを参考にするのです。

一通り理解したら、再び日本文を見て

プロが書いた英訳と全く同じ文章が書けるように何度も何度も書いてください。

そして最終的には暗記をしてしまいます。


こういったことを100記事程こなせば、

自然に高尚な文体が書けるようになっているはずです。


私も100記事暗記しましたが、

ライティングスキルが大幅に向上し、

Japan Timesの文体レベルくらいなら書けるようになりました。


なのでこの学習法は非常にお勧めです。

将来留学や翻訳者になりたいと考えているのなら

この学習法を取り入れれば、大いに飛躍することができるでしょう。