ジャンヌ・デュ・バリー。〜国王最期の愛人〜 | 旅食遊。祈恋。

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※ネタバレあり。

※めちゃめちゃ長いです。



ジョニー・デップが出演している映画なのに全然知らなかった💦

ほかの人のブログ見てあせったわ〜💦


あわてて上映館調べたけど、日本橋東宝と日比谷シャンテ以外は小さな映画館のみ。

新宿東宝ではやっていなくてkino cinema、渋谷では上映すらしていない。


つまり、


BBA向けの映画ってことね


ジョニー・デップも変な女に捕まってDVで訴えられてそのせいでファンビ降ろされるし、裁判では一応勝訴したけど今では忘れ去られている。

若い子はジョニー・デップ知らないかもしれない。


それにみんなの感想見てるとあまり面白くなさそう。

だいたいこの空気で内容想像できちゃうカンジがまたイヤだなぁ(^^;💦


でも、ジョニー・デップは見たいしデュ・バリー夫人に興味あるので一応行っておく。





18世紀末。
私生児として生まれたジャンヌ(マイウェン)は叔母の家で世話になるが、修道院で禁書を読んでいるのが見つかり家に戻される。

母子は叔母宅を追い出されてパリに出るが生活は貧しい。
そんな中でとあるお屋敷で雇われるが、二人の息子と関係を持ったのがバレてまた追い出されてしまう。

デュ・バリー子爵と知り合い世話になるうちにリシュリュー宰相の目に止まりルイ15世(ジョニー・デップ)に引き合わせたいと申し出があった。
しかし、ジャンヌは乗り気ではない。
怒った子爵は暴力を振るってジャンヌを連れて行く。

斯くしてルイ15世の目に止まったジャンヌは国王からのお呼びがかかるが、そこで待っていたのは性病検査。
検査にパスして遂にルイ15世に会うが、気取ったところのない国王に次第に惹かれていくジャンヌ。

ルイ15世の3人の娘は貴族ではないジャンヌを激しく嫌悪するが、デュ・バリーの弟と形ばかりの結婚をしてデュ・バリー夫人となり公妾と認められる。

だが、ルイ15世の3人の娘は相変わらずジャンヌを敵視していて…。





うん、だいたい予想通りのストーリーだったわ。

監督・脚本・主演のマイウェンは20年前からデュ・バリー夫人の映画を撮りたかったそう。
多分だけど、デュ・バリー夫人が悪く言われているけどそんなことないよ、とか、自由に生きていた……ってことが言いたかったんだと思う。

ただ『ベルサイユのばら』がバイブルになっている日本人にはかなり薄味で物足りないストーリーになっている。
ベルばらのデュ・バリー夫人はめちゃめちゃ上から目線👇👇👇


◆史実と映画の違い◆

ほかの映画でもデュ・バリー夫人は結構女王様気質とかヴァンプ的に描かれるけど、実際はそうでないことは知っている。
だからルイ15世の公妾になった時は25歳だったということも知ってるんだよね。

なので47歳のマイウェンに演じられても「それは違うだろ💦」ってなる。

でも、これは脚本とか演出も良くないと思う。
リシュリュー宰相が女性を勧めても国王が興味を示さなかった、というカットがあればわかりやすかったんじゃない?
あと二人が出会う場面ではカメラワークとか何か工夫みたいなものはないの?

はっきり言ってマイウェンは突っ立っているだけで演技していない。
ジョニー・デップの演技力に頼りきりなのよ💦

一応主演女優なんだから演技しなよ。


またジャンヌは劇中で王妃のことを「王様に捨てられた哀れな女性」と評しているがそれもちょっと違う。
ルイ15世は王妃一筋で愛され過ぎたため毎年妊娠することになり、体力に限界を感じて自ら夜のお勤めを辞退している。 
浮気相手の存在に悩まされてはいたが、最期はルイ15世に手を握られて亡くなっている。

だいたい人の心配より自分だっていつ捨てられるかわからない身の上なのに。


そして、物語はルイ15世が亡くなりジャンヌが修道院に入れられるところで終わるが、デュ・バリー夫人と言えば処刑台で泣き喚くところがクライマックスじゃないの?

その泣き喚く醜さのおかげで恐怖政治が終了した、というのがデュ・バリー夫人の最大の功績じゃないの?

最後に「ジャンヌは処刑前『1分ちょうだい』と言って空を見上げた」という説明あったけど、

ないないない💦

なんか美しく描きすぎなんだよな。



◆制作費◆

そもそもマイウェンて5歳からモデルとか映画とかやっている割には大した代表作もないくせに何故こんな映画を作れるの?

本編ではベルサイユ宮殿内のシーンがふんだんにあり、しかも豪華絢爛な衣装はシャネルが担当していると言う。
制作費は2240万ドルだそうだが誰がその金を出したのか?
実績のない女優に誰が映画を作らせようと言ったのか?

謎だ。

監督も脚本も主演もマイウェンなんだけどすべてが薄い。

この映画のクライマックスはマリー・アントワネットがデュ・バリー夫人に話しかけるとこなんだが、何故マリー・アントワネットがデュ・バリー夫人を嫌悪しているかの描写がない。

デュ・バリー夫人もベルばらと違って実際はマリー・アントワネットと仲良くしようとしたそうだ。
だが、それは悉く無視され思い余ってルイ15世に泣きついている。
その辺の描写もないから知識がない人はわかりにくいと思う。

まぁ、ベルばら興味ない人は見に来ていないだろうけどね。

映画だから史実に忠実である必要はないが、それならエンタメとしてもっと盛り上げてくれよ、と思う。

すべてマイウェンの自己満足なんだよな。




◆ジョニー・デップ◆

ただジョニー・デップはよかった。

フランス語喋れるんだ?
まぁ、フランス人とフランスに住んでいたことがあるからな。
これが復帰のきっかけになったとするとフランスに住んでいたことも無駄ではないかも。

ルイ15世ってわりと寡黙な人でマリー・アントワネットがジャンヌに話しかけなかった時も
「何故話しかけなかった!?」
とか言わないのね。
無言で部屋に入ってきて、無言でマリー・アントワネットの前に立ち、そして無言で去っていく。

こういうセリフのない演技って難しいと思うのよ。
でも、めちゃめちゃ威厳ある。
さすがだなぁ、と思って。


◆ルイ16世とマリー・アントワネット◆

ネットの感想で
「ルイ16世イケメン。イメージと違う」
というのと、マリー・アントワネットがめっちゃかわいい、という意見が多かった。

確かにマリーは天真爛漫ですごくかわいかった。


そしてルイ16世役の子はマイウェンの息子だそうだ。
なるほど。
だとしたらイイヒトに描かれているのも納得。

デュ・バリー夫人が礼拝に行った時、みんなが意地悪して席を譲らなかったがルイ16世だけが席をあけている。
またデュ・バリー夫人がルイ16世に最後の挨拶をしたいと申し出た時にみんなが止めたが、ルイ16世だけは謁見を許可している。
デュ・バリー夫人もルイ16世に感謝の言葉を述べていたりして。

しかし、息子が演じているとわかった途端、

バーター感半端ない(^^;💦

やっぱ自己満足と身内贔屓の映画か。
むしろ役者なら体重増やして役作りしろよ。
役者魂はないのか?

と思ってしまうじゃないですか。




◆ヴェルサイユのしきたり◆

国王にお尻を向けてはいけないと言うことで、退室する時小刻みに後ろに下がるのが笑ってしまう、という意見が多かったけど日本でも時代劇とかはそうですよね?

ただ日本は屋内では靴を脱ぐのでカツカツ音しないからあんまり気にしなかったけど。


私が気になったのは初めてジャンヌがルイ15世と夜を共にした翌朝、王の側近ラ・ボルドに起こされカーテンの前に立つというシーン。
カーテン開けるとマジックミラー(?)になっててルイ15世の寝室なのよ💦

何のプレイ(^^;💦

ベッドに入ったままのルイ15世に「最初の医師です」と案内され歯の検査をして、それから司祭と謁見。
更に貴婦人がたくさん入ってきて着席するとルイ15世の周りを白い布で覆ってお召し替え。
着替えが終わるとみんなカツカツしなから出ていく(笑)

するとルイ15世が鏡の前に立つんだよね。
向こうから見えていないと思うけど。

あの貴族たちは自分たちが庶民の娘に観察されているなんて全く思っていないんだ、と考えるとちょっと笑える。



◆ルイ15世の三人の娘◆

庶民上がりのジャンヌを徹底的に嫌う三姉妹。

庶民が公妾なんて…と言うけれどかの有名なポンパドール夫人も庶民なんだよね。
ただポンパドール夫人は政治的な仕事をしてたし、王妃に非常に気を遣っていたのであまり批判されなかったのかも。

三人そろってジャンヌを呼びつけてずっと悪口言いまくったりするとか小姑根性丸出し。
その時ジャンヌがストライプのドレスを着ていたんだけど、
「まぁ、カーテンみたいね」
と笑うのよ。
でも、マリー・アントワネットが来た時は三人ともストライプのドレス着てるんだよね〜(^^;💦

みんなジャンヌは嫌いだけどジャンヌのファッションセンスは好きで、若い女の子が全員白のドレス着てたりして笑える。

あれ全部シャネルなのかと思うとため息が出るけど。




◆叶姉妹◆

最初は予告編すら見たことなかったのでとりあえず予告編を見よう、と検索した。

何この素人みたいな喋りは?

と思ったら叶姉妹がナレーションやってた。

いや、てか、宣伝する気ないでしょ(^^;💦?

それとも話題性を狙ったとか?


でもな〜、この内容ではきちんとしたナレーションも入れづらいと言うか、役者や声優に失礼と言うか。


デヴィ夫人がコメントを寄せていたので何言ってるのかなぁ?と思ったら、ヴェルサイユとシャネルとジョニー・デップを褒めていた(笑)



まぁ、この映画をきっかけにジョニー・デップがまた活躍してくれれば。

『ギルバート・グレイプ』や『スリーピーホロウ』みたいの希望です。





 『ジャンヌ・デュ・バリー。国王最期の愛人』予告編。👇️👇️👇️👇️👇️


 ジャンヌが隣室から国王の支度を見ているシーン。👇👇👇👇👇




デュ・バリー夫人と首飾り事件。👇👇👇 



サンソン。-ルイ16世の首を刎ねた男-👇👇👇 



 ルイ15世愛妾。デュ・バリー夫人。👇👇👇



 ルイ15世と7人の愛妾。👇👇👇