見える化 -わたしたちユニクロ154番店で働いていました その2
見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。
ユニクロの店舗が効率一辺倒のギスギスとした殺伐な
モノではないかというのが自分の先入観でしたが必ずしも
そうではないというのがこの本を読んでの感想です。
筆者のいた154番店は厳しい中にもお互い助け合うような
文化が醸成されていたと述べています。一方でやはり互いに
攻撃しあうようなギスギスした文化の店舗もあるようだと
述べています。理由の一つは店舗の大多数はアルバイト
や地域限定の準社員でこの人たちが店舗の文化形成
に大きな影響を与えるという点です。さすがこの人たちは
サービス残業はあまりなさそうですし、ある程度決めら
れた時間内で働くことが許されています。ただし、一方
で効率をとにかく追求する文化はどの店舗にも共通
しているようです。
通常は効率をとにかく追求すると、それから少しでも
外れる人間は排斥されたり、罵倒されたりするギスギス
した文化ができやすくなります。人間は厳しい仕事には
なんとか耐えられるのですがギスギスした雰囲気とか
そういったものには耐性が普通はありません。そういった
文化がはびこるとブラック化といえるでしょう。
見える化 -「わたしたちユニクロ154番店で働いていました」
見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。
先日大宮冬洋氏の「わたしたちユニクロ154番店で
働いていました」を書店でたまたま見つけて読んでみました。
ユニクロ(ファーストリテイリンング)については結構著作
が出ていますが、経営コンサルタント系の著作が多く、
この本のような社員目線の本はない気がします。
内容が2000年ごろとやや古いのが残念ですが、ユニクロ
の強烈な文化が生々しく語られているので興味深く感じ
られました。いままでのイメージでは店舗はマニュアルで
縛られ本社からの上意下達的な文化で現場の裁量は
ほとんどないまま店長は長時間労働で疲弊していくでした。
確かにそういう一面はこの本でも読み取れますがそれだけでは
ないようです。 続く・・
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見える化 -ユニクロは現代的ブラック起業か?その3
見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。
前回柳井会長の話などをきちんと聞いていると、
実はブラック企業的な考え方はあまりないように感じます。
しかし、一方現場店舗の話を聞くとブラック企業的な香りが
してきます。
今野晴貴さんの「ブラック企業」によると(名指しはしていませんが
ユニクロと推察される)店舗の社員は分厚いマニュアルを覚えなけ
ればならず、かつ持ち出し禁止なためひたすら社内で書き写して
暗記しなければならないようです。また、他にも店長の月間労働
時間300時間や、サービス残業を実質的に強いられるの実態が
いろいろな書籍に書かれています。
しかし、一方で平均年収は600万を超えており、500万円以下
が普通のアパレル業では異色であり、現代的ブラック企業の3種の
神器の長時間労働&サービス残業、マニュアル化、低賃金労働
のうち、低賃金労働はみたさないことになります。現代的ブラック
企業のビジネスモデルとして、マニュアル化は低賃金取り替え
可能労働者を大量生産するための仕組みなのでそういった
意味ではユニクロは典型的な現代的ブラック企業の範疇
には入っていません。