外国株式アナリストの雑感               ~Why? Why? Why? -21ページ目

はやりすたり

なんだかんだで激動の9月が終わり、思うこと。


ベイン・アンド・カンパニーの山本真司さんが言っていることが思いだされます。

それは「今はやってることをやろうとしても駄目」ということ。


投資銀行という業態が消滅したわけ、わずか数ヶ月前までは金融業界で働く人にとっては

最高峰の場所でした。

ゴールドマンはまだ名前は残ってるにしても、リーマンブラザーズで働く?

と聞かれたら普通はそこで働きたくなるでしょう。

結果的には破綻してしまうわけですが。


少し前ならIT業界、昔は銀行、その前は鉄鋼等を中心とした重工業ですかね。


将来がどうなるかなんて誰にもわからないので普遍的な力(どういう時代になっても対応できる力)が必要ということですね。


スキルについてもMBAという言葉だけが一人歩きしてる感もあります。

やたらうちつの大学はMBAを新たに開講しましたみたいな宣伝文句が目立ちます。

実際は勉強力としてはいいのでしょうが、時間とお金をそこまで費やすコストパフォーマンスと機会損失はどうなのかなという点にも注意が必要。

もちろん海外のトップ10スクールぐらいなら違うのはよくわかります。


後は最近の投資銀行の破綻を受けて東大生の就職希望ランキングでは日本の大手商社がトップとのこと。90年代商社冬の時代を乗り越えここまできたのですが、さすがに行き過ぎた所まできてしまっているのでしょうか。

そして誰もいなくなった。

今日は仕事終わりに久しぶりの友達と会ってました。

やっぱり意識が高い人と会うのは良い影響を受けるので非常に良いです。


さて、アメリカは金融安定化法案は上院を通過したようで、後は3日の下院。

次もやってくれたら致命的です。


後問題なのは先週末、下院否決前の段階で法案内容の最後にこそっとつけくわえてあった一文。

米証券取引委員会(SEC)に時価会計の適用停止を判断する権限を付与


ようやく今日の日経朝刊でも問題になってました。

米証券アナリスト協会も抗議文を出した模様。

まぁ、そりゃそうでしょ。

時価会計の運用の適用停止を判断て曖昧な表現でよくわからんし、

もし簿価価格で計上OKなら、今市場で問題になっている評価損を計上しなくてよくなります。

ということはどんだけやばくても見かけ上は大丈夫ということになり、

実態はわからないのでアナリストは評価の仕様がないので無意味になります。


80年後半から90年代前半の米S&L危機はこの実態がわからない→むちゃくちゃなことをしてわからないからいいだろう→いずれ爆発、大問題となりました。


さすがにアメリカの無茶っぷりもここまでくるといかんでしょう。

投資家が信用しなくなって資金が入ってこなくて結果的に市場全体が下落してしまうと思うのだが。

目先救うのはいいけど、そして誰もいなくなった状態にならないのを祈るのみです。


欲深いとこうなる

朝起きたらNYダウがいきなり777ドルも下がってました・・・

過去最大の下げ幅です・・・


金融安定法案が下院でまさかの否決。

寝る前はこんな結末は全く想像していなかった人は多かったと思われます。

物凄い勢いで目が覚めました。


下院は435名で構成されていて、結果的には10数人反対票が賛成がなっていれば可決されていたのに。反対票を投じた人は11月の選挙に向けて国民(投票権の多数を占める貧困層~庶民)に向けての人気取りとも報じられています。

議員の皆さんもおばかさんじゃないんだから、このタイミングで否決したらやばいのはわかってるはず。

しかし、今回の法案の場合賛成しなければならないのはわかっているが、賛成した所で議員の先生自身は何も得をしない所がポイントでした。


そこで生まれたのが、一部報道にもありましたが日本的に言うなら「すけべ心」ですね。


これだけ人がいれば私一人ぐらいが反対した所でどうせ可決するからいいよね。(こんどの選挙はきついのでちょっと人気取りをさせてください)→なんだかんだで結構な数がそう思う→終わってみれば否決・・・


まじかよ!?となった否決に投票した人もいるのではないかと思います。

実際共和党のせいという報道が多いですが、実際は民主党も数十人が反対していて結構な規模。


とりあえずそろそろブッシュ大統領がなんらかの声明を発表するはずですのでそれ頼み。
下院が次に開かれるのは2日のようでこんな時に休んでる場合じゃないって・・・


人間というのは皆さん欲深いものです。