出場全チームが、第1戦を終え初戦の戦いから見えてきた部分もあるのではないでしょうか?
また、予想をしていた人はこれまでの結果については、どうでしょうか。
ここまでは、波乱もなく全体的に順当な勝ち上がりだったと思います。
これまでの戦いぶりから強いと感じたチームをピックアップしてみました。
ただ、試合を見ていないチームは除外しています。
アルゼンチン
コートジボアール
メキシコ
チェコ
クロアチア
スペイン
強豪といわれるチームでは、イタリア、ポルトガルの試合は見ていません。試合で言うとまだまだ見ていない試合は沢山あります。
アルゼンチンは、先日のセルビア・モンテネグロ戦で6点を取りましたが、彼らの華麗なパスワークはさすがだと感じました。スタイルも荒々しいところが大分消え、スマートになっていたと思います。
コートジボアールは、2戦を終えて予選敗退が決まってしまいましたが、今回出場しているアフリカチームではNo.1ではないでしょうか。身体能力の高さはもちろんですが、高い位置での守備とカウンター、サイド攻撃と攻撃も多彩です。
メキシコは、良く日本と体格などが似ていることから比較されることがあります。しかし、彼らのフィジカルとテクニックはすばらしいです。パス回しも目を見張るところがあります。
FIFAランク2位のチェコは、高さ、スピード、テクニックそれぞれに長けていています。アメリカ戦は圧巻でした。
次戦日本と対戦するクロアチアはフィジカルも強く、守備も堅かったです。それでいて攻撃も強力でした。日本にとっては、難敵です。
スペインは、セットプレイからの得点で試合を決めましたが、中盤でのボールの出し入れはさすがでした。中央とサイドに上手くボールを動かし試合を支配していたと思います。
今大会は、ミドルシュートでの得点がクローズアップされ、ボールが変わったことに起因するとも言われます。
しかし本質は、今のサッカーではなかなかペナルティーエリアの中で決定的なシーンを作り出すのが難しいからだと思います。
ポイントは、FWの選手が落としたところやこぼれたボールを2列目の選手がゴールを狙う、FWの裏に飛び込み得点するパターンが重要なのだと思います。守備体系を整えられた中で、得点シーンを演出するのは難しくなっています。
イングランドのジェラード、ランパード、ドイツのバラック、イタリアのピルロなど中盤で得点の奪える選手が注目されます。
その結果、点を取るべき人(ストライカー)が試合を決めるゴールをしたのは、まだ少ないです。
そして、守備体系を整えられた中での状況打開策のひとつは、個人のドリブル突破です。
オランダのロッベン、アルゼンチンのメッシ、ポルトガルのC.ロナウド、そして何と言ってもブラジルのロナウジーニョらが代表的な選手です。
1対1の勝負に勝てば、その先はゴールであり、よりゴールに近い場所でファールを誘発することもあります。
そして得点パターンとしてもうひとつのポイントは、守備体系が整う前にゴールするカウンターです。
そのためには、自陣の高い位置での守備が必要です。そこで注目されるのがボランチと言われるポジションの選手や他の中盤の選手がキーとなります。
フランスのマケレレ、ヴィエラ、アルゼンチンのカンビアッソ、ゴンサレス、コートジボアールのゾコラ、イタリアのガットゥーゾ、チェコのロシツキー、ブラジルのエメルソン、ゼ・ロベルト、クロアチアのニコ・コバチ、スペインのシャビ、シャビ・アロンソ、前述のバラック、ジェラード、ランパード、ピルロなどあげれば切りがないくらい良い選手がいます。
カウンターで必要なのは、素早い攻撃は当然なのですが、FWと共に上がる中盤の選手です。上に挙げた選手らはカウンターの際、FWと同じくらい攻めあがります。守備体系が整っていない中でより数的優位な状況を作れるからです。その結果、FWがシュートを打てなくても相手DFを引きつけられるため、攻めあがった中盤の選手がフリーな状態になることができ、より得点の確度が上がります。
更に、試合で勝つにはいかに試合をコントロールできるかです。試合をコントロールするポジションもボランチだと思います。
このW杯でもそうですが、中盤でボールを回しているときの中心はボランチの選手が多いことに気付くと思います。
そして、自分がボールを持っていないときでもボランチの選手は、パス方向の指示やパスコースを作るために周りの選手を呼んだりします。
こうして、スペースを見つけるべくボールを回したり、上手く時間を使ってコントロールしています。
現代サッカーでは、攻撃も守備も中盤の選手が非常に重要なポジションだと言うことになります。
そう考える中で、日本はというと・・・
日本のサッカーは、スピードとパス回しが特徴と言われます。
では、今の日本代表(特に、先日のオーストラリア戦)を見てみると、どうでしょうか。
ポイントのひとつであるカウンターは、オーストラリア戦でも決定的なシーンがありました。しかし、日本のカウンターは、FW2人(ボールを持っている人を含め)でのカウンターが多いです。
中盤の選手が、FWと同じように攻め上がってくるシーンは久しく見ていません。オーストラリア戦でもあと1人上がってきていれば、3対2の数的優位な状態が作れ、パス、自分で切り込むといった選択肢が増えたはずです。ただ、オーストラリア戦でのあのシーンは、中盤とFWの距離が開きすぎて、FWが孤立していました。
パス回しについてもただ回しているシーンが多く、攻めきれないことがあります。守備が整った中で打開できるだけのパスや試合をコントロールするスキルがまだないと思います。
これは、先にも書いたように世界的に難しくなっているので、ミスを付くしかない状況です。
そのはずが、初戦は、日本が自らミスを犯し、ピンチとなることが多々ありました。
世界と比べてみると、日本はまだまだ不足しているものばかりです。
大会前、日本代表は、FWの得点力不足と言われましたが、FWだけでは点は取れません。チームとして、特に中盤の選手がフォローに入ったり、得点に絡むことが必要です。
ドリブルで勝負する選手も必要です。試合をコントロールできる選手も必要です。
W杯が日本代表の集大成であるならば、そこまでの道のりの中で様々な日本の試合がありました。
いずれも見ていて面白くない、興奮しない試合が多く、チャレンジもなかったように感じます。
そのため、打開策の選択肢が少なく、結果が残せない、オプションもない状況が生じているように思います。
結果として、勝てばよい試合もあります。つまらなくても結果がすべてのときもあります。それが許されるときもあります。しかし、チームとして収穫があったように見えた試合は多くなかったように見えました。
そして、これまでの試合後の選手のコメントを聞くと、口々に「良かった点と課題が見つかったので、課題は、次に向け修正していければ」という内容を言います。
しかし、見ていた限りでは、課題が修正されたのか試合から見えてきません。いつも、同じようなミス、内容ばかりでした。
直前の親善試合、ドイツ戦で鼻高々となり、マルタ戦で鼻をへし折られ、折れたままW杯に望んでしまったとしか言い様がありません。
メディアでは、同点に追いつかれるまでは日本の戦略通りで良かったと言いますが、全くそうは思いません。
ヒディンク監督にいいようにやられてしまいました。
試合序盤から、パワープレーを多用しボールを落としたところをオーストラリアが拾い試合を支配すると共に、日本の体力を奪い、後半早々には、パワープレーのターゲットをもう1枚増やし、それを増幅させる。その結果、同点、逆転となり、更には、スピードのあるアロイージにも死を宣告するようなゴールを奪うといった計算どおりの試合運びだったのではないかと思います。
オーストラリア戦が、あまりにも不甲斐なかったため、厳しいコメントかもしれませんが単なるクレーマーではなく、ミーハーサポーターでもなく、本当に日本のサッカーが強くなってもらいたいと願うからこそ感じることです。
まだまだ、オーストラリア戦についても、日本のサッカーに関しては、言いたいことが山積みですが、酷評ばかりだと自分のテンションが下がってきてしまうので止めておきます。
ただ、サポーターの厳しい目がないと、日本のサッカーは強くならないと思います。
とにもかくにも、クロアチア戦にすべてをかけて欲しいと思います。
「死のF組」にしなければ、SecondRoundへの進出もありません。
この週末は、気合を入れて応援です。頑張れ!ニッポン!!