TRAアカデミーのブログ -8ページ目

複合形容詞は複数形にするな!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


すっかり秋らしくなり、何をするにもいい季節になってきました。
TOEICも秋には9月・10月・11月と3ヶ月連続して実施されますので、
まさに『TOEICの秋』ですね!

ちなみに11月のTOEICは10月12日申し込み締め切りです。
今年最後なので、お忘れなく。


さて、今日の問題です。今日は、ちょっと特殊な「形容詞」を扱います。
レベルは中級です。

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■No.16■

Part6「誤文指摘問題」

It's unbelievable that an amateur like him did whip up a 20-pages short story in only three hours.

(A) him
(B) did
(C) 20-pages
(D) in

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【訳】素人の彼が本当にたったの3時間で20ページの短編を書いたなんて信じられない。
《語注》whip up=(手早く能率的に)準備する、作る

みなさん解けましたか。

正解(=誤りの箇所)は(C) 20-pagesです。
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数詞と名詞をハイフンでつないだ合成語を、形容詞として名詞の前に置く(限定用法)ことがあります。
これを「複合形容詞」と言います。
この複合形容詞では、名詞の部分は必ず単数形にするのがルールです!
本問では、(C) は s を削除して20-pageとする必要があります。
下によく出題される例を挙げておきますので、これらを覚えておけば十分でしょう。

10-story building
five-year-old child
three-inch fish
five-foot-deep river

特に foot のような不規則変化の名詞には要注意!
なお、一般に形容詞には、名詞の前に置く「限定用法」と、SVCのC(補語)になる「叙述用法」の2通りの使い方がありますが、複合形容詞は「限定用法」のみですので注意しましょう。

いかがでしたか。
TOEICは意外に「複合語」が好きなようで、複合形容詞もPart6でよく出題されています。
でもワンパターンですよね。
ハイフンが目印ですよ!(ときどきハイフンが抜けているミスもPart6で出題されています。)


★990点獲得のツボ
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複合形容詞は複数形にするな!
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それでは今日の類題です。これまた変わった「複合語」の問題です。
正解はどれでしょうか?

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■類題16■

Part6「誤文指摘問題」

After his father death, Harry is at odds with his brothers-in-law over this problem.

(A) father
(B) at
(C) brothers-in-law
(D) over

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《語注》at odds with=~と不和である、反目している

正解(=誤りの箇所)は(A) father
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実は、brother-in-lawは「義理の兄弟」という意味の「複合名詞」です。
同じハイフンで繋がれた複合語でも、複合名詞はその名詞の部分を複数形にするのです!
よって、(C) brothers-in-lawは誤りではありません。
本問では、(A) はfather'sと所有格にする必要があります。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

aとanは「発音」で区別せよ!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


「敬老の日」(Respect-for-the-Aged Day)の午後のひと時、みなさんいかがお過ごしですか?
私はてっきり9月15日かと思っていましたが、最近はコロコロ動くんですね、祭日も!
TOEICが1週間後に迫っていますので、今週はバンバン配信する予定です!(代わりに来週はお休みします)

『追い込みだ~!気合だ~!』← Who's this?


さて、今日の問題です。今日は、不定冠詞a/anの区別を扱います。
レベルは中級です。

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■No.15■

Part6「誤文指摘問題」

After submitting haiku for three years, he finally got a honorable mention in the contest, which made him get carried away.

(A) submitting
(B) a
(C) which
(D) carried away

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【訳】俳句を投稿し続けて3年目にして、ついに彼はコンテストで佳作に入選し、有頂天になった。
《語注》submit=投稿する、honorable mention=佳作、get carried away=有頂天になる

みなさん解けましたか。

正解(=誤りの箇所)は(B) aです。
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冠詞の使い分けはあまりにも初歩的なルールであるために、ついうっかりしがちですが、TOEICのPart6では、驚くほど基本的な事項が毎回多数出題されているのです!
たとえば、「3単元のS」や「助動詞+原形」は超頻出事項と言えます。
(さすがに当ブログではこれらの特集はしませんよ!【笑】)

ですから特にPart6を解くときには、「まず基本的事項から疑う」というのが非常に重要な心構えです。
決して一見難しそうな語句に気を取られてはなりませぬぞ!!(それらは全部「オトリ」に過ぎません。)

さて、本問ですが、(B) aは an の誤りです。
中学校で「子音はa」「母音はan」と習うのですが、その区別はあくまでも、「発音」による区別であり、見かけの「スペル」で判断してはいけません!
本問のhonorableは最初の h は発音しないので、「発音」的には母音で始まる単語です。
したがって冠詞はan にする必要があります。

同様に冠詞をan にする必要がある、TOEIC頻出単語を下に列挙しておきましょう。
an hour, an honest person, an honor, an heir(相続人), an 8 percent tax

また逆に、「スペルは母音なのに発音は子音」の単語は、冠詞をa にしなければいけません!
例として、a university, a European を覚えておいてください。

いかがでしたか。
なかなか冠詞もバカにできませんね。


★990点獲得のツボ
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aとanは「発音」で区別せよ!
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それでは今日の類題です。同じく不定冠詞の問題です。
正解はどれでしょうか?

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■類題15■

Part6「誤文指摘問題」

When the Titanic was going to founder, the navigation officer tapped out a SOS in vain.

(A) the Titanic
(B) tapped
(C) a
(D) in vain

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《語注》
founder=沈む
navigation officer=航海士
tap out=打ち出す
in vain=無駄に、効果なく

正解(=誤りの箇所)は(C) aです。
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英語の「略語」には注意しましょう。
SOSは出だし「エス」と発音するので、母音で始まる単語なのです!
したがって、an SOS となります。
その他、an MD player, an MP(代議士)なども同様です。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

「~するや否や」の言い換えをマスターせよ!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


なんなんでしょうか、このいきなりの涼しさは!?
2~3日前まで半袖Yシャツでしたが、今日はフル装備にしたとです。
来週日曜(9月25日)はTOEICなので、みなさん風邪をひかないようにご注意下さい。


さて、今日の問題です。今日は、「~するや否や」という表現の様々なバリエイションを扱います。
みなさんはいくつ知っているでしょうか?
レベルは中級です。

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■No.14■

Hardly had the boss cashed in -------- a power struggle flared up within the syndicate.

(A) then
(B) that
(C) than
(D) when

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【訳】そのシンジケートでは、親分が死ぬとすぐに権力争いが始まった。
《語注》cash in=死ぬ、flare up=(感情・騒ぎなどが)急に起こる

みなさん解けましたか。

正解は(D) whenです。
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「~するや否や」という表現は大学受験でもお馴染みですが、TOEICでもよく出されます。
もっとも簡単で便利な言い方は As soon as なのですが、これは少し単純すぎてテストにはあまり出ません。
そこでAs soon as の様々な書き換え表現を覚える必要があるのですが、実は意外にたくさんあって厄介なシロモノです。

ここでは、As soon as I left home, it began to rain.というセンテンスを様々に書き換えてみましょう!

【過去完了を使った構文】

(1) I had hardly [scarcely] left home when [before] it began to rain.

hardly とscarcely、またwhenとbeforeはそれぞれ置き換え可能。
よって組み合わせは2×2の4通りあります。(いわゆる「たすき掛け」)
この構文はよくよく考えてみると、過去完了を用いた非常に高度な言い回しであることがわかりますね。
高度に発達した英語の時制の究極の姿がここにあると言えるでしょう!?
しかし、あまり深く追究し過ぎない方が身のためですので(笑)、このまま「形」として覚えてしまいましょう!

(2) Hardly [scarcely] had I left home when [before] it began to rain.

これは(1)が倒置構文になったものです。
否定語であるHardly [scarcely]が文頭に来ると、後ろが倒置(疑問文の語順)するのがルールです。
倒置については前回の【「倒置」のパターンをマスターせよ!】を参照してください!
そして、実はこの倒置形がTOEICではもっともよく出るパターンなので、最重要です!
本問でもこの構文が正解となります。
ただし、非常に硬い表現で完全な文語なので、間違っても英会話では使わないように気をつけましょう!(笑)

(3) I had no sooner left home than it began to rain.

これはまた比較級を用いた高度な構文ですが、要はhardly [scarcely]~when [before]と同じタイプの構文です。

(4) No sooner had I left home than it began to rain.

同様に、(3)が倒置構文になったものです。
No soonerも否定語の一種です。

【As soon asの代用となる語】

(5) The moment I left home, it began to rain.

ここでのThe momentはAs soon asと同意の接続詞です。
代わりにThe instant でもOKです。

(6) Immediately I left home, it began to rain.

ここでのImmediatelyはAs soon asと同意の接続詞です。
代わりにDirectly でもOKです。

いかがでしたか。
「~するや否や」はテストに出るというだけでなく、実際に頻繁に使う表現ですので、どれでも使えるようにしておきましょう。


★990点獲得のツボ
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「~するや否や」の言い換えをマスターせよ!
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それでは今日の類題です。
正解はどれでしょうか?

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■類題14■

The guarantee had ---------- expired than our air conditioner broke down much to my disappointment.

(A) no matter
(B) no longer
(C) no sooner
(D) no more

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《語注》much to my disappointment=たいへん残念なことに

正解は(C) no sooner
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本問は、もはや解説は不要でしょう。
no sooner~than の構文ですね。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

「倒置」のパターンをマスターせよ!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


これからも惜しげなく「目からウロコの攻略法」を公開していきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
“Thank you for patronizing our Blog!”
時代の流行に左右されない、『確かなブログが必要です!?』 (シイ委員長談)


さて、今日の問題です。今日は、特別な語順として覚えておかなければならない「倒置」を扱います。
レベルは中級です。

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■No.13■

-------- remain a lot of questions to be answered as to how to resolve Japan's pension problem in the future.

(A) There
(B) We
(C) It
(D) That

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《語注》pension=年金

みなさん解けましたか。

正解は(A) Thereです。
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問題文の主語(S)はどれでしょうか。
実はSは文頭にはなく、動詞remainの後のa lot of questionsがこの文のSなのです。
つまりこの文はV+Sという語順となり、倒置が起きています。
文頭にThereが来ると、その後がV+Sと倒置になるのがルールです。
be動詞の場合がお馴染みですが、be動詞以外にも「存在」を表す自動詞(remain, existなど)ではこのような倒置が起こります。
There remain+S=「Sが残っている」という意味で、文頭のThere自体は特に意味を持ちません。

There構文の他にも、「倒置」のパターンには次のようなものがあります。
(例文のアンダーライン部分が倒置です!)

(1) 文頭に「否定語」が来た場合。
ex.) Never has he produced a perfect report.
倒置部分:has he produced

(2) 文頭に「Only」が来た場合。
ex.) Only when I got to the destination did I notice something was wrong.
倒置部分:did I notice

(3) 文頭に「副詞句」が来た場合。
ex.) On the other side of the street are souvenir shops.
倒置部分:are souvenir shops
これは、Souvenir shops are on the other side of the street. を強調構文にしたものです。

(4) So+V+S=「SもVする」。
ex.) “I went to the polls last Sunday.”“So did I.”
倒置部分:So did I
《語注》the polls=投票所

(5) Nor(Neither)+V+S=「SもVしない」。
ex.) “I haven't done my assignment.”“Nor have I.”
倒置部分:Nor have I
《語注》assignment=宿題


★990点獲得のツボ
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「倒置」のパターンをマスターせよ!
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それでは今日の類題です。実は、上で述べた他に、TOEIC頻出の倒置構文にはもう一つあります。
正解はどれでしょうか?

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■類題13■

---------- on the runway a moment later, it would have collided with another plane.

(A) The plane had landed
(B) The plane didn't land
(C) If the plane landed
(D) Had the plane landed

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《語注》runway=滑走路、collide=衝突する

正解は(D) Had the plane landed
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問題文の後半の節を見ると、would have collidedとあることから、この文は「仮定法過去完了」であることがわかります。
「仮定法過去完了」とは、過去の事実に反する仮定であり、基本公式は、If+S+had+p.p., S+would have+p.p. ですが、仮定法でIfが省略された場合に、後が倒置して、Had+S+p.p.という語順になります。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

期間を表す前置詞for の後に限定を表す語は来ない!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


いよいよですね。
第117回TOEIC公開テスト:試験日2005年9月25日(日)が間近に迫って参りました!
受験を予定されているみなさんの準備は順調に進んでいますでしょうか?

当TRAアカデミーでは、たった6日間で100~200点アップを目指す『TOEIC短期集中合宿講座』を渋谷教室で毎週実施中です!
毎週金曜日スタートなので、まだ来週の講座でも今月のTOEIC公開テストに間に合います。
我々講師一同、「正攻法」のみならず「究極の裏ワザ」も織り交ぜて、TOEIC攻略法の全てを伝授すべく、みなさまの参加をお待ちしております!
6日間にいろいろなタイプの講師が次々と登場して参りますので、飽きることもなく楽しめますよ!


さて、今日の問題です。
今日はPart6対策で、テーマは「前置詞」の使い分けです。
レベルは上級です。

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■No.12■

Part6「誤文指摘問題」

After being struck by the union for the ten weeks, management was bloody but unbowed.

(A) being
(B) by
(C) the ten
(D) was

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《語注》bloody but unbowed=やられてもへこたれないで
【訳】組合に10週間のストライキを打たれても、経営側は、なおへこたれずにいた。

みなさん解けましたか。

正解(=誤りの箇所)は(C) the tenです。
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今日のテーマが「前置詞」だからと言って(B)に飛びついたらダメですよ。(笑)

実は、選択肢(C)のtheは削除しなければいけません!なぜでしょうか?
その理由は、直前の前置詞forは「限定された期間」を表す語句をとることが出来ないからです。
つまり、forの後にtheやone'sは来ることができません!
通常、forの後には「数字つきの単なる期間の長さ」が来るのです。
逆に、意味的には類似するduringは「限定された期間」を表すので、後には具体的な期間やイベントなどが来ます。
これがforとduringの決定的な違いです。

ex1.)
◎ during the summer vacation
× for the summer vacation

ex2.)
◎ for three years
× during three years

いかがでしたか。前置詞も奥が深いでしょう。
私は英語で最後まで一番難しいのは「前置詞」と「冠詞」ではないかと思っています。


★990点獲得のツボ
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期間を表す前置詞for の後に限定を表す語は来ない!
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それでは今日の類題です。類題ではそのまたさらに例外を取り上げます!
チャレンジしてみてください。
正解はどれでしょうか?

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■類題12■

Part6「誤文指摘問題」

My father had been sick for the past two weeks, but now he's on the mend.

(A) had been
(B) for
(C) he's
(D) on

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《語注》on the mend=(病気が)快方に向かって

正解(=誤りの箇所)は(A) had been
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先ほど、「期間を表す前置詞forの後に限定を表すtheやone'sなどは来ない」と言いましたが、序数(the firstなど)、the last、the past、the next、the coming、the followingなどが来る場合は例外なのです!
したがって、この場合、forとduringのどちらでもOKということになります。
本問では、for the past two weeksは「(現在を含む)ここ2週間」という意味なので、時制は現在完了has beenにする必要があります。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!