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★類義語は必ず用例までおさえて覚えよ!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


みなさんは普段単語を覚えるときに、いわゆる「類義語」はどのように覚えていらっしゃいますでしょうか。
「類義語」は日本語に訳すと全く同じ、または極めて似た訳語になってしまうため、私たちにとっては非常に厄介な存在です。
しかし英語では完全な同意語というものはめったになく、使い方は大きく異なる場合がほとんどですので、
類義語をセットで覚えるときには、微妙な意味・使い方の違いのレベルまでよく確認する必要があります。
今日から何回かにわたって、様々な「類義語」を特集していきます。


さて、今日の問題は「動詞」の類義語です。
レベルは中級です。

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■No.6■

The final decision has been ------ until the beginning of next year.

(A) canceled
(B) delayed
(C) extended
(D) postponed

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みなさん解けましたか。

正解は(D) postponedです。
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何度か申し上げているように、純粋なVocabulary問題の場合は文法的なことを考えても無駄ですので念のため。
さっそく選択肢(A)~(D)の違いを確認していきましょう。

(A) cancelは「キャンセルする」でいいでしょう。
以後それらが行われなくなるといことです。
ex.) I canceled my hotel reservation.

(B) delayは「遅らせる」ですが、「遅延で待つこと」の意味が含まれています。
ex.) The flight was delayed because of fog.

(C) extendは「一定期間延長する」ことです。
ex.) He had to extend his visa for another two months.

(D) postponeは「延期する」。
当初の計画より後に日延べすることを指し、日程変更が行われます。

本問では、主語が“final decision”ですし、後に“until the beginning of next year”とあることからもpostpone=「延期する」が適当です。
このように「類義語」は確かに紛らわしいですが、これらを正確に使い分けてこそ、立派な英語の使い手となるわけですので、地道にマスターしていきましょう。
その時に注意していただきたいことは、無理に日本語で区別しようとしないことです。
日本語に訳してしまうと全く同じになってしまうことも多々あります!
必ず何か典型的な例文で覚えるようにしましょう。


★990点獲得のツボ
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★類義語は必ず用例までおさえて覚えよ!
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それでは今日の類題です。同じく「動詞」の類義語です。正解はどれでしょうか?

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■類題6■

You need to prove your identity before you ------ money from the bank.

(A) draw
(B) trigger
(C) tug
(D) withdraw

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正解は(D) withdraw
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(A) draw=「(滑らかに)引く、引き寄せる」
(B) trigger=「(引き金など)を引く」
(C) tug=「強く引っ張る」
(D) withdraw=「(預金)を引き出す」


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

主語と動詞の単・複の不一致ミスに気をつけろ!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


みなさんはもうTOEICを何回か受けられたことがありますか。
それでは、TOEICのPartⅥ「誤文指摘問題」でもっともよく出題されるミスは何でしょう。
それは「主語と動詞の単・複の不一致ミス」です。これが毎回2問は出題されています。
ですからPartⅥを解くときには、まずとにかくSとVをチェックするようにしてください。


さて、今日はその応用問題です。Number Agreement(数の一致)がテーマです。
レベルは中級です。
誤りの箇所を探してください。

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■No.5■

That there has been a sharp decline in the population of these countries are due to the continued trend toward later marriages.

(A) has been
(B) are
(C) continued
(D) toward

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みなさん解けましたか。

正解(=誤りの箇所)は(B) areです。
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まず、PartⅥ「誤文指摘問題」を解くにあたっては、決して、なんとなく「勘」で選んではいけません!
各問題には必ずあるテーマが隠されていますので、それを見抜きロジカルに解くようにしましょう。

さて、この文の主語は何でしょう。
That~countriesまでが名詞節を作っており、この「Thatの導く名詞節」が文の主語になっています。
そしてこの「Thatの導く名詞節」は必ず単数名詞として扱います。
したがって、後のbe動詞も単数形のisにしなくてはいけません。
あまりこういう形の文を見たことのない方もいるかもしれませんが、最近PartⅥの「主語と動詞の単・複の不一致ミス」でときどき見られるパターンなので覚えておきましょう。

TOEICの文法問題は同じテーマの問題が繰り返し出題される傾向にありますが、あまりにも出題されすぎた事項はしばらく休眠期間に入ったり、少し傾向が変わることがあります。
「主語と動詞の単・複の不一致ミス」が消えることはないと思いますが、本問のような少し変わった形にも慣れておきましょう。
TOEICの問題もだんだん進化していくのです!(ちなみに、来年度からTOEICの問題が大幅にリニューアルされます!)


★990点獲得のツボ
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主語と動詞の単・複の不一致ミスに気をつけろ!
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それでは今日の類題です。本日のテーマをしっかり習得したみなさんなら楽勝ですね。
正解(=誤りの箇所)はどれでしょうか?

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■類題5■

That the famous actor revealed his incurable disease to the reporters have created a sensation all over the nation.

(A) to
(B) have
(C) a
(D) all over

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正解(=誤りの箇所)は(B) have
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That~reportersまでが名詞節を作っており、この文の主語になっています。
したがって、後の動詞は単数形hasにする必要があります。
ちなみに、この問題は、「Lucky Man」ことMichael J. Foxをイメージして作ってみました!
あの本は私も原書で読んでみましたが、「タレント本」にしては表現がとても文学的で、読むのに骨が折れたのを覚えています。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

仮定法現在は時制の一致の例外。常に原形を選べ!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


先日ビデオで“Harry Potter and the Prisoner of Azkaban”を観ていました。(遅ればせながら・・)
すると、その中のセリフにTOEICでもお馴染みの「仮定法現在」が出てきました。

Harry:Sir, it's Quidditch tomorrow.
Prof. Snape:Then I suggest you take extra care, Mr. Potter.

(セリフの…suggest…take…に注目!)
仮定法現在とは、「要求・提案・命令」を表す特殊動詞(ask, demand, advise, suggest, recommend, insist, request, requireなど)の後のthat節の中の動詞は、時制の影響を受けずに常に「原形」になるというルールです。
これはもともと「should+動詞の原形」だったもののshouldが省略された形と考えられており、イギリス英語ではshouldを用いても良いのですが、米語では「原形」のみです。
TOEICは基本的に米語ですから、必ず「原形」が来ると覚えておいてください。


というわけで、今日は「仮定法現在」の応用問題です。
レベルは中級です。

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■No.4■

The purchasing agent demanded that our sales representatives ------- the identical merchandise to their competitors in the area.

(A) will not sell
(B) would not sell
(C) not to sell
(D) not sell

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みなさん解けましたか。

正解は(D) not sellです。
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that節の中が否定文になる場合は、「should not+原形」のshouldが省略されて、「not+原形」という形になるところがポイントです。しっかり覚えておきましょう。


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仮定法現在は時制の一致の例外。常に原形を選べ!
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今日の類題はさらに応用を出しておきますね。正解はどれでしょうか?

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■類題4■

The municipal government finally accepted a proposal from the residents that they ------ the public housing at their own expense.

(A) will repair
(B) would repair
(C) repair
(D) repaired

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正解は(C)
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proposalは動詞propose(提案する)の名詞形ですが、実はこのように「要求・提案・命令」を表す動詞の名詞形の後のthat節(同格のthat)の中でも動詞はやはり原形になるのです。
応用問題として覚えておきましょう。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

ビジネス英語特有の表現に慣れ親しもう!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


毎日蒸し暑くて不快指数(discomfort index)も高いですが、お元気ですか。
こういう暑い季節にアメリカ人が交わす挨拶に“Hot enough for you?”というのがあるのを知ってますか。面白い発想ですよね。さすがユーモアに生きる国民は違うと感じます。ちなみに寒い季節には“Cold enough for you?”です。一度お試しあれ。


さて、今日の問題です。
語彙問題です。
かなり上級編ですよ。

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■No.3■

Please note that the second item in our summer catalog has been ------.

(A) ended
(B) finished
(C) disrupted
(D) discontinued

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みなさん解けましたか。

正解は(D) discontinuedです。
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類義語の使い分けの問題ですが、今日はかなり困った方も多いのではないでしょうか。
まず文法面から絞ろうとしても無駄な抵抗であることが分かりますね。選択肢(A)~(D)全て他動詞ですから受動態になれます。また意味的にも(A)~(D)全て大雑把に言えば「止める、中止する」という意味です。さあ、どうしましょう。
ここで一つ思い出してほしいことは、TOEICはあくまで「ビジネス英語」が中心のテストであるということです。特にリーディング・セクションにおいてはそうであり、「ビジネス英語特有の表現」が多数出題されます。
正解の(D) discontinuedは、「(生産など)を中止する」という意味の動詞ですが、会話ではまず使わない非常に硬い単語ですね。(日常会話なら“We don't have it any more.”と言えば十分でしょう。)
しかしビジネス英語(さらに細分化すれば、商品カタログなので商取引英語)ではこの表現が完全な定番表現なのです!
したがってこの種の問題への対策としては、日頃から典型的なビジネス文書(ビジネスレター等)に目を通し、特有の言い回し(特徴の一つにやたらと受動態を多用する点がある)に慣れておくのがよいでしょう。
なお、他の選択肢の語は、end=「終了する」、 finish=「完成させる」、 disrupt=「中断・途絶させる」、といったところでしょうか。ただし、このように日本語に訳して区別しようとすると却って難解ですから、類義語はくれぐれも具体的な用例で覚えるようにしてください。


★990点獲得のツボ
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ビジネス英語特有の表現に慣れ親しもう!
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それでは、今日の類題です。これもビジネス英語らしい言い回しです。正解はどれでしょうか?

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■類題3■

All returns or exchanges must be made within 10 days of purchase and must be ------ by the original sales receipt.

(A) accompanied
(B) brought
(C) presented
(D) returned

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正解は(A)
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be accompanied by~=「~と一緒にする」がビジネス英語の定番表現です。
All returns or exchanges must be accompanied by the receipt.というセンテンスごと覚えてしまいましょう。
なお、(B) brought、(C) presented、(D) returnedはbyの後に人が来るのが通常です。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!

見たこともない単語は無視せよ!

みなさん、こんにちは。TRAアカデミー講師のテリーです。


連日厳しい残暑が続いておりますが、みなさん今年のお盆はいかがお過ごしでしたでしょうか。Web上の手続きの問題から、発刊以来、少々間が開いてしまい申し訳ございませんでした。
その埋め合わせに今週は続々と送信しますので、どうぞまとめてチャレンジしてみて下さい。


それでは今日の問題です。
今日は単語が難しいときのテクニックです。
レベルは中級です。

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■No.2■

The computer manufacturer has taken ------ measures to prevent defective products.

(A) stranded
(B) stringed
(C) stringent
(D) stringy

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みなさん解けましたか。

正解は(C) stringentです。
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みなさんは、選択肢(A)~(D)の単語のうちいくつご存知でしょうか。

(A) stranded(立ち往生した)と(C) stringent(厳格な)の二つを知っている方はたいへん立派で、よく勉強されている方だと思います。
実はそれで十分過ぎるほどの知識量なのです!(A)、(C)どちらも実用英語では使用頻度の高い重要語ですので、この際みなさんには両方とも覚えていただきたいですが、実はこの問題を解く上では、(C) stringentだけ知っていれば100%自信をもって答えることができます。

今日は、本問のような「純粋な語彙問題」のからくりをお話しますね。
TOEICの語彙レベルはそれ程高くはなく、おそらく5000~6000語レベルあれば十分戦うことができると思います。
つまり大学受験レベルの語彙に実用的な語彙を1000語程度プラスしたレベルでOKなのです。出題者もそのレベルはわきまえて出題します。
さて、本問では出題者が受験者に試したいのは実は(C) stringentという単語だけなのです。それ以外は初めから出題者の眼中にはありません!
他の単語は、出題者の本音ではあまり無理してまで書き連ねたくもない単語なのです。
しかしTOEICは4択問題ですから、正解以外にあと三つ誤りの選択肢を作らねばなりません。

そこで、出題者はまずTOEICレベルの単語集によく出てくるような重要単語で、かつ正解の単語(本問では(C) stringent)にスペリングの似た単語を探そうとします。本問では、それが(A) strandedです。
しかし、そんなに都合の良い単語がいくつも見つかることは奇跡です!そこで困った出題者は次に分厚い英和辞書(さらに逆引き辞書)を引っ張り出してきて、正解と極めてスペリングの似た単語を探し当てます。
しかし、得てしてそのような無理やり探し出した単語というのは、難語すぎたり、意味的につまらない単語であることがほとんどで、みなさんがあまりお目にかかるような単語ではありません。
本問ではそれが(B) stringedと(D) stringyです。どちらも名詞 string(ひも)の派生語ですが、まあどうでもいい単語でしょう。(笑)

ここで改めて選択肢(A)~(D)を眺めてみて下さい。正解の(C) stringentを取り囲むように(B) stringedと(D) stringyが配列されています。
この二つは正解を覆い隠すためのdistracter(紛れ)の選択肢に過ぎないのです。
私には本問を作成した出題者の苦悩が身にしみて分かります。出題者もけっこう辛いんですよ!(It's tough being an examiner.)

みなさんは、その辺の出題者の心理を酌んで、自分が普段あまり見たこともないような単語は最初から無視するようにしてください。そのほうが正解率は上がるはずです。(ただし、その前提として日頃のボキャビルには励みましょう!)


★990点獲得のツボ
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見たこともない単語は無視せよ!
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それでは、今日の類題です。正解はどれでしょうか?

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■類題2■

After the tragic accident, the airlines' special committee set to work on a new ------ plan.

(A) cogency
(B) contingency
(C) pungency
(D) regency

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正解は(B)
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(A) 、(C) 、(D)はみなさんのほとんどが知らない単語ではないでしょうか。また覚える必要もないでしょう。
(Regencyという高級ホテルはありますが)これらは初めから無視してください!
(B) contingencyは「緊急事態・万一の場合」と覚えておいてください。よく使います。


『千里の道も一歩から』(He who would climb the ladder must begin at the bottom.)と言います。
いつの日かきっと叶う990点を目指して、今日という日を大切に!(Let's make each day count!)

それではみなさん、また次回をお楽しみに!