● 【コーチング】権力に関する3つの内部表現の書き換えとは?まだ権力は要らないと思い込んでるの?
どうも、中田です。
先日のコーチングセッションでは「健康」、「職場」の悩みが出たのでスコトーマ(心の盲点)を外していきました。
職場といえば、なかだ塾1ヶ月目やなかだアカデミーでも、次世代リーダーと権力の話をしています。
【参考記事】
2020-05-22 08:00:00権力者が転落する原因とは?あなたも腐敗するが、権力の賞味期限を延ばす方法とは?
2020-05-20 08:00:00【世の中は公正ではない!】権力を握る人の法則~やはり権力や地位はあったほうがいい~
うちに来られる方は僕に似ている人が多いと思うので、どちらかと言えば、BigFiveテストでの性格パターンが「内向的」な方が多いのですが、そうすると、「権力なんて要らない」「仕事では実力があればいい」という考え方をしていることが多いです。
かくいう僕自身もそうでした。
つまり、「仕事さえできれば出世できる」、「仕事さえできれば成功できる!」と。
しかし、本当に仕事さえできれば出世、成功できる?
しかし、本当に仕事さえできれば出世、成功できるのでしょうか?
正直、僕も大人の世界をちょっとだけ経験し見てきましたが、日本社会では、実力よりもゴマスリで採用されているパターンが多い気がしています。
実力よりも扱いやすいかどうかで判断されたりします。
例えば、今話題のイエール大学助教授の成田教授のように、「実力が高い=扱いづらい人材」である可能性も高いですよね〜。基本、毎回遅刻してくる、就活時の面接は2回ともブッチしてしまったとか。笑
会議に毎回遅刻してくる人を会社の部長とかにはしずらいでしょうしね。笑
逆に、ゴマスリがうまいとビジネスでも実力以上のポジションを取れたりもします。
例えば、うちの元メンバーさんには、以前「権力」の話をしておいたのですが、その後、億越えの人にゴマスリをし、おこぼれをもらって良いポジションとそこそこ稼げるようになった方がいました。
ここでのゴマスリとは、「一緒にご飯を食べにいく」とか、「呼ばれた会にはできる限り参加する」とか、そういうレベルの話です^^
つまり、優秀な人からのおこぼれを預かる。
こういう生き方もありなわけですね。
ここまで読んでもまだ「仕事さえできればいい」「権力なんて要らない」と思っているでしょうか?
その場合は、3つの内部表現を書き換えていく必要があります。
社長と底辺サラリーマンでは死亡率が4倍違う
1つ目は、権力や地位があるほど長く健康に人生を楽しめる可能性が高いことからです。
ロンドン大学の疫学研究者マイケル・マーモットによれば、地位が低い人ほど死亡率が高いという興味深い研究成果が出てきています。
死亡率には喫煙や食生活、運動不足、血圧、肥満、コレステロール値など様々な要因が関わってきていますが、これらで説明できるのはたったの4分の1でそれ以外の要素が4分の3を占めています。残る重大な要因は職場環境における権限の大小で、これは地位と権力に由来します。また、ヒエラルキーの頂点にいる人と底辺にいる人では、死亡率が4倍(400%)も違い、権力と地位で死亡率が予測可能とまでされています。
権力や地位があるほど長く健康に人生を楽しめる可能性が高いという残酷な真実が分かったのです。僕自身も、権力を持つのはめんどくさいと思っていましたが、勉強するうちに権力志向にならなければならないことが分かってきました。
高い知名度や地位があれば、端的に言ってお金持ちになれる
2つ目の理由は、権力を持ち、それに伴う高い知名度や地位を備えていれば、端的に言ってお金持ちになれるからです。
世の中にはマーティン・ルーサーキングやマハトマ・ガンジーのように、知名度を富と引き換えにしなかった人たちも大勢いますが、権力と地位が富に繋がりやすいことは間違いありません。
権力はリーダーシップの一部で何かを成し遂げるには欠かせない
第3に、権力はリーダーシップの一部であり、何かを成し遂げるには欠かせないということです。
大きな改革から、職場のちょっとした改善であれ、それなりの権力が必要になります。権力がなければ、改善の権限もないということになりかねません。
死亡率が底辺とトップでは400%も違うというだけでも衝撃的ですが、やはり権力や地位はあったほうがいいのです。ストレスのかかり方が段違いなのです。
ここで権力や影響力を得るためには「3つの邪魔もの」があります。
権力や影響力を得るための3つの邪魔ものとは?
1つ目は世の中は公正だという思い込みと、2つ目はこの思い込みが強く反映されたリーダーシップ本・自己啓発書籍、そして、3つ目は自分自身です。
世の中は公正にできていると考えたがる世界観を社会心理学では、「公正世界仮説(just world hypothesis)」と呼びます。正義感の研究で有名なメルビン・ランナーが世界ではじめて言及しました。
ラーナーは一般に人間は「世界が予測可能、理解可能であり、したがって自分の力でコントロールできると考えたがる」と述べました。
また、別の心理学者は「自分のことは自分でできるようになりなさい」と子供の頃に教えられることを指摘します。世界がでたらめで無法地帯だったら、そんなことは不可能です。
だから、人は世界がコントロール可能であり予測可能であって欲しいと願い、それが高じて世界は公正だと思い込むようになっていきます。何故ならば、公正な世界は予測可能な世界の1つだから。ルールに従っていればおk、ルールを破れば罰される、そうした世界観になっていきます。この公正世界仮説は、危険思想とも言えるのではないでしょうか。
公正世界仮説によれば、ほとんどの人が「世の中というものは、良い人は報われ悪い人は罰されるようにできている」と考えています。
しかし、面白い研究があって、被験者の中からランダムに数人を抽出して電気ショックを与えるなど何らかの罰を与え、観察者グループがその人たちにどんな感情を抱くのか?調べる実験を行いました。
この実験の結果、観察者たちは電気ショックを与えられた人たちを否定的に評価し、社会的地位が低いとみなすことがわかりました。その人たちがランダムに選ばれたことを知っていても、同じ結果になったのです。
ただ、ランダムに電気ショックを与えただけなのにも関わらず、です。
僕たちは悪いことは何もしていないのに、悪いことをしていると思い込んでしまう。。。
ここで分かるのは、富や地位や権力を手にしているだけで、その人物の評価は高まるのです。逆に、不遇な目に合った人たちに対しては「ああいう目に遭うのも本人に何か原因があるはずだ」と考えることになります。
専門用語では、被害者非難といいますが、覚えなくていいです。笑
なので、世の中は本来的に公正だと考えるのはやめておいた方が良いのです。この実験結果からも、世の中は公正や公平になどできていないことが分かります。
後々出てきますが、「頭がよくても出世できない」ということも知っておいた方が良く、知能も過大評価されている、と。
いくら仕事ができても組織で上にいけるとはかぎらないわけです。では頭がよければ、どうだろうか。人間の属性の中で、知能ほどひんぱんに研究対象にとりあげられてきたものはほかにあるまい。
そうした研究によれば、頭のいい人ほど仕事ができることはまちがいなさそうである。ただし、それで出世ができるかどうかということになると、過大評価されてきたと言わざるをえない。実績格差のうち知能で説明がつくのは20%に満たないのである。しかもすでに述べたように、実績と昇進の相関性は低い。仕事で成功を収める要因は何か。。。p73「権力を握る人の法則」ジェフリー・フェファーより
うすうす感づいている方も多いとは思いますが、「世の中は不公平だ!」「おかしい!」と思った方はその通りなのです。
世の中は公正ではありません。
僕たちはそろそろ権力や地位、評判、影響力と向き合う時がきているかもしれません^^
そんな感想を紹介しますね!
(権力を握る人の法則) ジェフリー・フェファー著の「権力を握る人の法則」の文庫本を 見つけたので購入しました。自分が毛嫌いして分野でしたが、 知らないことで自分が損をしていたと思います。
いいですね!!
最後に、「権力」には代償が伴います。
【「権力」の代償】
代償その1:一挙手一投足を監視される
代償その2:時間の自由を失う
代償その3:多大な時間とエネルギーをとらえる
代償その4:人を信じられなくなる
代償その5:権力は中毒になる
人は、権力を持つとすぐに傲慢になり、横暴になることが知られています。
そして、権力は腐敗し、転落していきます。
その時の要因は5つあります。
【権力の腐敗要因】
1、自信過剰になり、油断すること
2、軽率に信頼すること
3、自制を失うこと
4、燃えつきる
5.変化に取り残される
権力の影響に関して面白い実験を紹介しますが、「クッキー実験」というものがあります。
まず、互いに知らない学生3人でチームを組ませ、社会問題を討論させます。ただし、3人のうちランダムに選んだ1人には、論点を整理し結論を出す役割を与えておきます。そして、討論開始から30分後に、3人に差し入れのクッキーを提供します。3人はごく自然に1枚ずつ食べます。
ここからが面白いのですが、続いて2枚目に手を出すのは、どのチームでも、結論役の学生だったのです。
しかもふしぎなことに彼らは総じて行儀が悪く、大口を開けて食べたり、テーブルに食べかすをこぼしたりしたのです。笑
こういった権力研究の成果を見てすぐ気づくのは、高い地位に就いた人があっという間に強者の論理に立ち、傍若無人なふるまいをしはじめることなのです。
まだ早い話ですが、初心忘れるべからずは科学的にも正しく、長く維持できる人が権力を長く維持することができますが、やはりいずれは腐敗していくのでせめて去り際は美しく去っていきたいものですね^^
簡単なまとめ
まずは「権力はやはりあったいい」と思えるかどうか。
次に周囲の評判を良くするためにゴマスリをすること。笑
ここまで読んでも権力を握るのは難しいと思うかもしれませんが、職場でいえば、長くいれば自然とチャンスがきたりします。
権力のため・・・と思うと、心が濁る感じがする人は、「シンプルに会に参加して仲良くする」とか、そういう人間力として当たり前のことからやってみたらいいと思いますね。
また、権力者が傍若無人になっていたら、腐敗が進んでいるかもしれません。
もちろん、僕のコンテンツを無断でパクる人も腐敗が進んでいるわけですね。
ここで初心を取り戻せば長く続けられるかもしれませんが、、、。
不遇の時代もシコシコと準備していきましょう^^
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●中田真広実績 はじめまして、中田真広と申します。 2012年から開催しているセミナーには、 台湾、東京、大阪、広島、福岡、北海道から沖縄まで、全国からお越しいただいております。 ヒーラー養成講座では、気功がはじめてわかった方や、サラリーマンを辞めて、独立起業し、サラリーマンの年収を超えた方や、ガンが改善した方や腰痛が改善された方やひきこもりが家を出た方や小顔になった方など多数。 コーチングやコンサルでは、現状の外側のゴールを設定されて、会社を設立された方や起業された方や有料セッションでお客様がいらした方やブログ記事を2年以上書き続けられている方やピアノのコンクールで久しぶりに1位を取り県知事賞賞金50万円を貰った方などが多数。 パーソナルトレーニングでは、はじめて腹筋下部が分かったり、三角筋などの筋肉が意識できた方が多数。2019年ラスベガスでミスターオリンピア観覧。2019年ベニスのゴールドジム1号店に行く。 お客様の感想600件を突破。 バーチャル講座100本突破。 ブログ記事3000記事突破。 起業して3年目で会社を設立と同時に年商1000万円を突破。2000万円も!(現8年目) 書籍5冊出版、全巻Amazon起業、成功哲学、美容、ダイエットランキング1位を獲得。 認知科学に基づく気功、コーチング。ビジネス、筋トレの著者であり、プロコーチ、経営コンサル、ヒーラー、トレーナー、セミナー講師をしています。 株式会社なかだ 代表取締役 中田真広