Ⅰの活かし方:インフラ構築Know-Howの海外展開
ゼネコンは海外展開をしているが、道路やビルなどの箱物だけでなく電力量計、基地局、電気工事、防犯機器など海外強化すべきものはたくさんあるので海外拡販を国全体で取り組む。その為には日本独自の規格を変えグローバルに修正しそのまま海外に持っていけるようにする。
Ⅱの活かし方:メリットでも挙げたが港湾と空港を最強にする。その為には周辺用地のインフラ整備を最優先にすべきだ。海洋国家はオランダでも英国でもシンガポールでも同じ道を選んでいる。
また、Ⅰ、Ⅵも絡ませると超小型精密産業が出てくる。腕時計、カメラやかつてのソニー製品の様に日本は軽薄短小の割に値段が張る製品が理にかなっているのだ。
そして、Ⅳの高齢化社会も絡め、「完全自動化が無理で人手間かけないといけない」製品や産業を強化した方が良いだろう。具体的には軍事、医療機器、バイオ(iPSもそう)、航空宇宙、IT産業等である。軍事産業と言ってもミサイル本体を開発するのではなく、高エネルギーレーザー、最高精度の暗視センサー、巡航システムの制御系などで、立ち位置としてはイスラエルである(彼らは周辺が異教徒国に囲まれているので、陸でつながっていても日本に近い状況なのだ)。これは自衛隊装備品の何割以上を自国開発にするなど自国の仕事を増やし力つけさせ海外で勝負できるまで強化する。
最後のIT産業こそが日本のデメリットを消してくれる最強産業だと私は考える。インターネットは地理的な距離を解決してくれるし軽薄短小で重量スペース比較で付加価値が高い。
IT産業といっても開発請負やゲームではなく、世界で売れるコンピュータソフトのようなものである。日本は直ぐカスタムでシステムを組むが、海外に売れる産業にするにはパッケージ品にする必要がある。原発事故で明らかになったのは、ああいった重要設備のソフトウエアもイスラエル製が多かったことだ。これは一朝一夕でできるものではないので、まずは小学校からプログラミング言語を教科として取り入れる、ウイルス攻撃対策の為にハッカーを雇用する機関を作るなどの整備が必要だ。この分野を産業化するとネットばかりやっている引きこもりの活用にもつながるだろう。そう「ねらー」や引きこもりは日本の強みになるのだ。
ソフトウエア開発は分断できるので、難易度や秘匿度に応じて自宅勤務などでもできるので高齢者や女性の活用にもつながる。高齢者や女性にプログラミング言語を習得させ、システム開発の末端やデータ入力などの簡単作業を任せれば「現代版」内職になる。
現行のコンピュータ言語が難しいというのなら「なでしこ」などの日本語環境での言語を使うか、国家プロジェクトとして日本語で開発できるコンピュータ言語を開発しこれを国民全員に習得させる。
現行ではシステムを小さなモジュールにして、これを統合して全体を構築するようなことは非効率なので行われていないが、高齢者や女性の活用の為には国を挙げてこういった内職型IT産業を作るべきだと考える。
最後に日本語のネックだが、これをトレードオフにするには日本語環境で最も優位性を発揮するコンピュータ言語などを作らない限りは難しい。そもそも海洋国家や島国の国家はいつの時代でも複数言語話せるように国民を教育してきた。今までろくにやってなかったつけが国の競争力低下に出てしまったので、今後は徹底した語学教育を義務教育段階から取り入れ、高校無償化の適用を受けるにはTOEIC850点以上などの敷居を作るべきだろう。
以上をまとめると、日本のデメリットを強みに変える為のトレードオフとなる策は、空港港湾を周辺拠点対比で競争力あるものにして人物金の集積地や通過拠点にする。
そして、産業は金融市場の強化の為に日本版シティや金融特区を作り、衛星打ち上げなど宇宙産業を強化する一方で軍事防衛周辺産業も本格的に育成する。依然として軽薄短小産業は注力すべきで、高いインフラコストに使われている産業は規格をグローバルにして海外展開を図るべきだ。
そして、孤立した国のデメリットを最も感じさせないインターネット産業のウエイトを更に高める為、引きこもりや「ねらー」を活用する仕組みを作る。例えば、公務員ハッカーにして他国のウイルス攻撃に備え、一方で世界で通用するウイルスセキュリティなどの技術開発も行えば良い。
さらに細切れでシステム作成作業に携われるような言語やシステム開発の仕組みを構築する、高齢者などハードの知識がなくても平易にこなせるプログラミング言語開発も国家プロジェクトで進める。
理想は日本語を知らないと解読できないプログラミング言語だ。これを開発できれば、日本語使いというデメリットが日本の強みになるだろう。