愛する魂の冒険者たちへ





これはとても信じらないような話なんですが、


私たちは生まれる前に、


「これをやりたい!」ということを決め、


誓いを立てて、夢と希望に燃えて生まれてくるようなのです。


そして「それ」を思い出せると、


叶えたくて、叶えたくて仕方なかった


「切なる願い」が、急速に、実現へと向かうようになっている、ようなのです。



例えば、

 

「誰かと本当に愛し、愛される関係を持ちたい」。


「才能と魅力を存分に生かせるライフワーク(天職)に力を注ぎたい」。


「心も体も健やかに、笑顔で暮らしたい」。


「経済的にも、精神的にも、豊かでありたい」。


そうした願いの全ては、今回の人生で実現できるようです。


必ずできる。


あなたがお空の上で決めてきたことを、思い出すことができたなら。





今日は、「胎内記憶」(生まれる前の記憶)のある子どもたちや

 

 

スピリチュアルなマスターたちから教わったお話を元にして書いた


「あなたがお空の上で決めてきたこと」から


第9話をお届けします。


テーマは「夢の叶え方」です。




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今、10歳の女の子、みことちゃんは、喘息発作で気を失い、


お空の上に「プチ里帰り」しています。


そして、お空の上にいる白いヒゲのおじさんから


「夢の叶え方」を教わっていくのです。



〜〜〜




9●お空の上にある「夢の実」の果樹園





お空の上にいる白いヒゲのおじさんは、キラキラ輝く目をして、

 

 

「夢を叶えるコツ」をみことちゃんに話していきます。


一つめのコツは「“心に咲く花”を枯らさないこと」。

二つののコツは、「自分だけの“夢の実”を育てること」。




「夢の実、ってなあに?」


「お空の上でね、みんな、自分の“夢の実”を選んで生まれてきているんだよ。


みんな、ちゃーんと大事な夢をもって生まれてきているんだ。


その夢は必ず、叶うようになっているんだよ。


人が本気で、願いを叶えようと決めた時、


全宇宙が協力して、その実現を助けてくれるんだよ」


「それって本当?」


「本当さ。それじゃあ、みことちゃん。


ちょっと、おもしろいところに連れてってあげようね」


「え? なになに? どこに?」





気がつくと、みことちゃんは、静かな木立の中に一人で立っていました。


周囲の地面からは、もやが立ち上っています。


見渡す限り地平線まで、まるい果物がたくさん実った、木が生えているのでした。


「おじさん?! どこ?」


白いヒゲのおじさんはどこにもいません。



木々の間を歩いてみると、どの木にも、さまざまな実がなっていて、


赤、黄、オレンジ、緑、青、紫、桃色、どれも、透き通った光を放っています。

シャボン玉のように、虹色のものもあります。


大きさもいろいろです。


果てしない果樹園に、色とりどりの、まあるい果物がなっていて、


はるか彼方まで、不思議なほど、くっきりと鮮やかに見えるのでした。




みことちゃんが呆然としていると、


白いヒゲのおじさんの声が大音量で響き渡りました。




「これが、“夢の実”だよ。この果樹園に、宇宙のすべての夢があるんだ」


「ど、どういうこと?」




「みんなここから、好きな夢の実を選んで生まれるのさ。


みことちゃん、夢の実に触ってみてごらん。


いろんな夢の実が、どんな内容なのかを、ちょっと見ることができるよ」




そこで、みことちゃんは、いちばん近くの木のところまで行ってみました。


すいーっと近づいて、夢の実に触ってみたら、


一瞬みかんのような香りがしたかと思うと、不思議な景色が見えてきました。




《晴れた日に、家族が、広い公園を散歩しています。


お父さんとお母さんが、3歳くらいの女の子を連れて歩いていました。


その子はえんじ色のコーデュロイのオーバーオールを着て、


お父さんと右手をつなぎ、お母さんと左手をつなぎ、


「いちにのさーん」と言ってはジャンプしています。


お父さんとお母さんは、その子がジャンプするたびに、


手で持ち上げて、ブランコのようにしてあげています。


その子は口をいっぱい開けて笑っていました。


お父さんとお母さんも笑っています》





「おじさん、この景色は何? 


あれは、わたしのパパとママ。あの女の子、私!?」




「そうだよ。これはね、


みことちゃんのママの夢。


みことちゃんのパパの夢。


で、みことちゃんの夢。


みんなが、どうしても叶えたかった夢なんだ。


ママと、パパが、お空の上での約束通りに出会って、


お姉ちゃんがお空の上からやってきて、


その後、お兄ちゃんもやってきて、みことちゃんがやってきた。



みんなお空の上からやってきて、いまの家族になったんだ。


いっぱい楽しい出来事があったんじゃないかい。


それは全部、叶えられた夢だったんだよ」



それを聞いてみことちゃんは胸のあたりがとても暖かくなりました。




「さあ、どんどん、夢の実に触って、中身を見てごらん」




《若い画家が、無我夢中で絵を描いています。


大きなキャンバスに情熱を叩きつけるように、絵の具を手で直接塗っています。


深い藍色の中に光が渦巻いて動いているような絵でした》





次の夢の実は・・・


《おじいさんが、赤く実ったリンゴを、さも愛しそうに触っています。


りんごを撫でながら、おじいさんはリンゴに「ありがとう」と話しかけています》





次の夢の実は・・・


《はるかにそびえる高層建築のビルを、


誇らしげな顔で見上げている、


作業服姿の人たちがいます。


高層建築なのに、このビルは、木造でした》





次の夢の実は・・・


《大きな会場で、たくさんの人を前に快活に話している男性がいます。


彼は世界中の人に、自分らしく生きる方法を伝えているのです》





白いヒゲのおじさんの声が、静かに言いました。


「この一つ一つが、かけがえのない夢なんだよ。


お空の上で選んだ、夢の特徴はね。


その夢が叶った時に、自分が嬉しい。周りも嬉しい。


地球の命にとっても嬉しい。


それが、お空の上で選んだ夢の特徴なんだ。


必ず、みんな、そういう最高の夢を持っているんだよ。


そしてそれは、必ずしも一人に一つじゃない」




「ええっ!?いくつもあるってこと?」




「そうだよ。とてもたくさんの夢を叶える人もいる。


何が、人生で最高の夢なのかは、その人にしかわからない。


過去の夢も、未来の夢も、すべてここにあるんだ」




みことちゃんは、時がたつのも忘れて、いろんな夢を見ました。




《寝そべって本を読んでいる、小さな男の子がいます。


男の子は本のさし絵をなぞりながら、何かをつぶやいます》





《ジーンズとTシャツの女の人がベランダでたくさんの洗濯物を干しています。


五月の風に吹かれて、洗濯物が気持ち良さそうに揺れています》




《コーヒーをかたわらに置いて、


パソコンで文章を書くことに没頭している女性がいます。


自分が書く文章をたくさんの読者が待っているのを知っているのです》




《若い男性が森の中に入って、大木に触っています。


彼は木と対話することができ、森を守っているのです》




《狩人が荒削りの槍で、草食動物をしとめて、雄叫びをあげています。


静かに流れ続ける液体で、地面は黒くなっています》




《流線型の乗り物の中で、ハンドルを握っている男性がいます。


乗り物は猛スピードで風を切り裂いてカーブを曲がります》




《高校生くらいの女の子が、ステージ上で楽器を弾いています。


3年間、共にがんばった高校の仲間たちと、今日は最後の演奏会なのです》




《氷の上で見事な演技を決めたスケート選手が大喝采を浴びています。


彼は練習中の大怪我から復活したのです。


故郷の人たちはみんな自分の人生と重ね合わせながら、涙を浮かべて応援していました》




《オレンジ色の太陽が沈む砂浜で写真を撮っているカップルがいます。


二人は婚約したばかりです》




《泥だらけの男の人が、土の中から何かを見つけて歓声をあげています。


誰もが伝説としか思っていなかった古代の遺跡を、私財をなげうって発見したのです》




《病院の白いベッドに寝て、窓の外を眺めて、


ノートに何かを書いている女の子がいました。


秋の日差しを浴びて、イチョウの葉が金色に輝いています》





みことちゃんはその女の子を一目見て、今から数年後の自分だと気づきました。




「あ、これ、私だ。また入院しちゃっている。


何を書いているんだろう」




その次の夢の実は…。みことちゃんは生涯、その景色を忘れませんでした。




《ひとりのやせた青年が、木でできた十字架を担いで、


裸足でよろよろと歩いています。


その傷ついた顔には、乾いた血がこびりついていましたが、


不思議とほほえんでいるようにも見えました。


青年は、なぜか、みことちゃんに気がついて、ちょっと驚いた様子でしたが、


また前を向いて、行先の丘に向かって、一歩一歩、歩いて行きました》






「この人は誰!?」




白いヒゲのおじさんはそれには答えません。




「試練と見分けのつかない夢がある。


いや、夢と試練は、コインの裏と表ということもあるんだ。


人間の夢は無限だ。


わしらは、とても尊敬しているんだよ」




おじさんの声は遠くから響いてくるようでした。




次の実は・・・


《ミツバチが花の間を楽しそうに飛んでいます》




次の実は・・・


《大きな大きな恐竜が、星空を見上げています》




「すべての命は、夢を見ている」と、遠くから声が響きました。



 

次の、夢の実の中には、金色に輝く、静かな世界がありました。


《見たこともない服を着た、髪の長い、きれいな女の人が、


音もなく進んでいきます。


その女の人も、淡く金色に発光しています。


突然、女の人はみことちゃんに気づきました。


そして、ニコッと笑いかけてきました。


その目の色も、淡い金色に輝いています。


女の人は、みことちゃんに何かを話しかけようとしています》





ドキドキして目をそらしたみことちゃんに、おじさんは言いました。




「そこはね、とても進化した、平和な星だよ。


彼女は、みことちゃんを見つけた。


それは彼女が、別の星の友だちに出会う夢を叶えた瞬間なんだ」



「ええーっ!?」


「彼女とは、いつかきっとまた逢えるよ」





次の光の玉の中では、暗闇の中で、新しい太陽が輝き、惑星が生まれていました。




「星々も夢を見るんだ」


深々とした声が、宇宙に響き渡ります。





みことちゃんは大きなため息をつきました。


「おじさん、私、もうじゅうぶんだよ。ありがとう」





「それは良かった。実は今ね、地球はすごいスピードで進化しているんだ。


“地球さんの命”が、そうしようって決めたんだよ。


それに合わせて、地球に生きている人たちの夢が、と~っても叶いやすくなっているんだよ。


お空の下を、ちょっと見てごらん」





みことちゃんは雲の間から、地上を見下ろしてみました。


すると、地球全体が、薄明かりに包まれたように、光を放っています。


昼のところも、夜のところも、同じように、静かに輝いていました。




「おじさん、地上が輝いてるよ!」


「そうだろう。あれは、夢の輝きなんだ。


今年から、たくさんの人が魂の夢を叶えていくことになっているんだよ。


それも、想像もつかないような形で、どんどん叶っていく流れになっているんだ。


どんな夢でもいいんだよ。


夢が今はわからない、という人も、心配いらない。


やりたかったことをどんどんやってみるといいよ。


それは、全部、お空の上で自分で選んできた夢なんだ。


誰にも遠慮いらない。


遠慮しちゃいけない。


夢の主役は自分なんだよ。


夢を思い描けるってことはね。


あなたの魂が


『その夢は叶いますよ』


『その夢を叶えようとして、生まれてきたんだよ』



って教えてくれてるんだ。


そして、宇宙のすべての夢は、不思議な形でつながっているんだよ」





そう言われて、みことちゃんは突然、気づきました。


さっき、夢の実の中に見た、一つの夢。


コーヒーを飲みながら、パソコンで何かを書いているあの女の人は・・・


「あの人!!


あれは、大人になった、未来の私なんだ!


パソコンに向かって、何か文章を書いていた。


それを、すっごくたくさんの人が楽しみにして、読んでくれているのがわかった。


だとしたら、私は、漫画家になるんじゃなくて、別のことで夢を叶えるのかな?」





気がつくと、みことちゃんは、お空の上で、元いた場所に立っていました。





目の前では、白いヒゲのおじさんが、ニコニコしておヒゲをなでています。





「おじさん・・・」


「みことちゃん、人は、目を開けたまま、夢を見ることができる。


地球という、夢の世界で遊んでいるようなものなんだ。


みことちゃんは、さっきこう言ったね。


《たくさんの人が楽しくなって、元気になるようなことをやりたい》って。


その夢はきっと叶うよ。


自分がうれしい。


周りもうれしい。


地球の命にとってもうれしい。


それは、あなたの魂が選んだ夢だから」






「おじさん、そう言ってくれて、ありがとう。


私もそんな気がしてきたよ!」


(続く)



〜〜〜




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胎内記憶をもつ子どもたちは、次のように語っています。



●子どもが、この世界に生まれてくる理由

1)子どもは、親を選んで生まれてくる。親を助けるために生まれてくる 

(特に母親を助けるために)

2)子どもは、マイナスの連鎖を終わらせるために生まれてくる

(闇を光に変えるために)

3)子どもは、自分自身の人生の目的を達成するために生まれてくる。

親だけでなく、みんなを幸せにするために生まれてくる

(地球を愛で包むために)

〜〜〜


「子ども」というと子どもたちを思い浮かべますが、

自分自身もそうなんだ、ということを想い出すと、

いろんな謎が解けていく気がします。






ご自身のブログで、

この本をご紹介くださったり、

このブログのコメント欄にも、感想を書いてくださって、

本当に本当にありがとうございます。

一つ一つ大切に読ませていただいています。

いくつか質問をいただいていて、

 

昨日も、ブログ塾の終了後に同じ質問をいただきました。

 

なので、僕がお答えできる範囲で

教わったことを、折を見てお伝えしますね。



 

 

 



皆様の応援のおかげで、全国の書店さんでよく動いているようです。

感謝でいっぱいです。





この物語を共同創造してくれた、

パートナーの田宮陽子さん、本当にありがとう。





子どもたちに感謝します。









もしあなたが、自分がやりたいことがあるのだとしたら、

それは、あなたがお空の上で決めてきたことです。

今日という日から、あなたの魂の望みが叶えられていくことを、


僕は全身全霊で応援しています。





すべての息子たち、娘たちが、自分自身の道を歩めますように。


今日も命にありがとうございます。
西田普
にしだあまね

 

 第1話

「あなたがお空の上で決めてきたこと」

 

第2話

私たちは「試練」と「使命」をお空の上で決めて生まれてくる。

 

第3話

お空の上からのメッセージ「命はみーんな、つながっているんだよ!」

 

第4話

白い犬が教えてくれた、とびきり元気になる5つのコツ

 

第5話

「あなたの魂」は、どんな困難よりも大きい!

 

第6話

「魂の使命」を果たすと決めた時、悲しみや苦しみは「力」に変わる。

 

第7話

運命好転のヒント。人生のすべてを思いっきり味わおう!

 

第8話

「心に咲く花」を育てると、夢は勝手に叶う!