秋に聴くブラームス①
急に寒くなったので、今更ながら秋を感じました。いままで紅葉とかいろいろ見ていたのですが、やはりこの寒さに身を置くと寂しさも増し、晩秋という言葉が現実感を持ってきます。それでは、今日からブラームスを聴いてみましょう。全部で3回にして、火・木・土の一日おきにしましょうか。
買ったCDはちゃんと聴こうシリーズ ⑭
【CDについて】
作曲:ブラームス
曲名:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 op78 (25:04)
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 op100 (19:17)
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 op108 (22:11)
FAEソナタ 第3楽章 ハ短調 (5:50)
演奏:シュンク(vn)、シュミット(p)
録音:1987年 ドレスデン ルカ教会
CD:TKCC-15243
(レーベル:Deutsche Schallplatten、販売:徳間ジャパンコミュニケーションズ)
【曲について】
ヴァイオリン・ソナタ第1番は、「雨の歌」とも呼ばれています。これは、作品59の8つの歌曲と歌の第3曲、「雨の歌」のメロディが、第三楽章の主題として使われていることから来ています。ただし、この愛称はブラームスは特につけていなかったとのことです。「雨の歌」は幼い日の夢を歌った曲です。そして、ブラームスからクララにあてた手紙により、この作品がクララと危篤状態にあったクララの四男フェリックスを勇気づけ、あるいはフェリックス亡き後クララを励まそうというブラームスの想いが流れている曲であると言われています。
【演奏について】
11月に入っても暖かい日が続いていましたが、中旬になると、やっと秋らしくなってきました。といっても、冬ももうすぐそこまで来ていますね。ブラームスは秋のイメージとよく言われています。その起源はよくわかりませんが、実際にブラームスの後期の音楽を聴けば、そうだよねと納得してしまいます。人生の秋にあって、心中を表現し続けたということでしょうか。
さて、第1番からCDは始まります。久しぶりに聴くブラームスのヴァイオリン・ソナタです。演奏するシュンクは、東ベルリンのオーケストラのコンサートマスターを歴任してきたヴァイオリニストです。その音は心なしか円熟の音で、侘び寂びを感じる風情でした。そんな音色で聴くこの曲は、秋の風情にピッタリと思います。シュミットのサポートはしっかりしていますが、本来はパワフルなソリストだけあって、ちょっと前に出がちな所が、時々顔を出しているかもしれません。
第2番は、ピアノから始まる曲。シュミットのピアノはとてもエレガントで、そこにヴァイオリンが美しいメロディを奏でます。両者とも強めの音で、決して飾り立てるような音ではありません。むしろ、ゴツゴツしたくらいの感覚で、重量感もあります。第3番は短調の曲。ここでも、朴訥で力強さを感じます。まっすぐな演奏が最後まで続きました。最後に収められたFAEソナタ。スケルツォを単独で聴いても、この曲集でいままで聴いてきた雰囲気によく馴染んでいました。
【録音について】
ルカ教会の録音ですね。素直ないい音で録音されていると思います。
【まとめ】
やはり、秋はブラームスなんですね。秋と言ってももう晩秋という頃なのですが、なんとなく暖かいまま来ましたので、急にもの寂しさを感じます。そうですね。今週はブラームスにどっぷり浸りましょう…。
購入:不明、鑑賞:2023/11/12
10/28(土)土合から清水峠まで登った時の写真です。湯檜曽川の紅葉です。錦秋ですね。










