ドビュッシー:前奏曲集第1巻 ベネデッティ=ミケランジェリ(p) (1978) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

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学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】

作曲:ドビュッシー

曲名:前奏曲集第1巻 (43:51)

演奏:ベネテッティ=ミケランジェリ (p)

録音:1978年6月 ハンブルグ

CD:413 450-2(レーベル:DG)

 

【曲について】

前奏曲集第1巻は、古代ギリシャ、イタリア、スコットランド、スペイン、イギリス、アメリカ、フランスといった世界各国の音楽や芸術文化に喚起されて、多彩な小品集として作曲されました。標題性はあるものの、あまり標題性に捉われないようにとの示唆もされているようです。曲からイメージが沸き上がってくるような、ドビュッシーらしい小品集です。

 

【演奏について】

定番のミケランジェリのドビュッシーです。70年代にDGに録音された2枚のLPは、ドビュッシーのピアノ曲の名演奏として語り継がれてきたものと思います。その後、いろいろカプリングも変えてお得な感じで再発売されていますが、CD初期のオリジナルの第1巻だけ収めたCDです。潔い感じでいいですね。

 

ドビュッシーの前奏曲集は、より標題の映像を意識できる第1巻の方が親しみやすいと思います。ですが、私は少々苦手な所があって、他の映像とか、ベルガマスクとか、いろいろ組み合わせて聴く方が好きです。名曲ばかりだと偏ってしまうので、いろいろとですね。全曲通して聴くのは随分久しぶりと思います。12曲の中では、「雪の上の足跡」とかすごく雰囲気が良くて好きです。一番の大曲である、「沈める寺」も、一曲の中に荘厳さや豪華さ、そして儚さを湛えた素晴らしい曲だと思います。もちろん、それ以外の曲も一曲一曲が美しい印象を呼び起こします。

 

ミケランジェリの演奏は、素晴らしく輝くようなピアノの音と、完全ではありますが、ゆったりと軟らかい雰囲気から出てくる音楽がとても充実しています。最近は新しい演奏もいろいろ出てきているようですが、このCDはいつまでも座右に置いておきたいものだと思います。

 

【録音について】
ミケランジェリのピアノの音がよく捉えられている、いい録音と思います。

 

【まとめ】

ミケランジェリは、第2集もこの演奏の10年後に録音しています。そちらはまだ聴いていないのですが、いずれは聴いてみたいと思います。

 

購入:2024/01/15、鑑賞:2024/01/16

 

ドビュッシーのピアノ曲に関する過去記事から